国鉄タキ14300形貨車

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国鉄タキ14300形貨車
タキ14300形、タキ14300 1992年11月7日、高崎操駅
タキ14300形、タキ14300
1992年11月7日、高崎操駅
基本情報
製造所 日本車輌製造
製造年 1968年(昭和43年)
製造数 7
消滅 2008年(平成20年)
常備駅 東高島駅名古屋南港駅
主要諸元
車体色
専用種別 ノルマルパラフィン
軌間 1,067
全長 12,620
全幅 2,720
全高 3,825
タンク材質 耐候性高張力鋼
荷重 35
実容積 47.9
自重 16.5
換算両数 積車 5.0
換算両数 空車 1.6
台車 TR41C
軸距 8,820
最高速度 75
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国鉄タキ14300形貨車(こくてつタキ14300がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車タンク車)である。

概要

本形式は、ノルマルパラフィン専用の35t 積タンク車として1968年(昭和43年)12月3日から1970年(昭和45年)9月30日にかけて3ロット7両(タキ14300 - タキ14306)が日本車輌製造1社のみにて製作された。

本形式の他にノルマルパラフィンを専用種別とする形式には、他に例がなく唯一の存在である。

所有者は、日本石油輸送の1社のみである。

35系に属するタンク体は、耐候性高張力鋼(SPA-H)製であり、荷扱いのため蒸気加熱管を装備した。荷役方式は、積込みはマンホールからの上入れ式、荷降ろしは吐出管を用いた下出し式である。

車体色は、寸法関係は全長は12,620mm、全幅は2,720mm、全高は3,825mm、軸距は8,820mm、実容積は47.9、自重は16.5t、換算両数は積車5.0、空車1.6、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。

1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車(7両)の車籍がJR貨物に継承されたが、2008年(平成20年)8月に最後まで在籍した1両(タキ14306)が廃車となり同時に形式消滅となった。

年度別製造数

各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。

  • 昭和43年度 - 1両
    • 日本車輌製造 1両 日本石油輸送(タキ14300)
  • 昭和44年度 - 4両
    • 日本車輌製造 4両 日本石油輸送(タキ14301 - タキ14304)
  • 昭和45年度 - 2両
    • 日本車輌製造 2両 日本石油輸送(タキ14705 - タキ14306)

参考文献

  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目