令和3年台風第9号

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台風9号の進路図
台風10号の進路図

令和3年台風第9号(れいわ3ねんたいふうだい9ごう)は、2021年8月4日に発生し、鹿児島県上陸した台風である。翌日に発生し本州に接近した台風10号とともに被害を出した。本項では台風10号についても解説する。

経過

  • 8月4日9時 - 南シナ海で台風9号(LUPIT)が発生
  • 8月5日15時 - 沖縄本島付近で台風10号(MIRINAE)が発生
  • 8月8日20時過ぎ - 台風9号が鹿児島県枕崎市付近に上陸[1][2]
  • 8月9日5時過ぎ - 台風9号が広島県呉市付近に再上陸
  • 8月9日9時 - 台風9号が温帯低気圧に変わる
  • 8月10日9時 - 台風10号が温帯低気圧に変わる

影響と被害

中国地方などを中心に各地で大雨や強風に襲われた。気象庁は「顕著な大雨に関する情報」を島根県隠岐に発表していた[3]。降り始めから9日午後4時までの総雨量は、島根県海士町海士で325.5mm、同県浜田市波佐で296.5mm、広島県山県郡北広島町八幡で276mmなどとなり、[4]北広島町千代田地区には「緊急安全確保」が発表された[5]。また、高知県室戸市最大瞬間風速38mが観測されたほか、東京都江戸川区でも最大瞬間風速が25.5mを記録した[4]

また、台風9号から変わった温帯低気圧の影響で、8月10日には北日本から東日本で大荒れの天気となり、青森県上北郡七戸町では河川が氾濫し、「緊急安全確保」が発表されたり、同県むつ市では国道279号に架かる橋が崩落するなどの被害が出た[6]

これまでに、岡山県と島根県でそれぞれ1人が死亡し、41人が重軽傷を負った[7][8][9]

出典

外部リンク