九州自然歩道

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九州自然歩道は、福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県九州7県に またがる総延長2936.9kmの長距離自然歩道である。愛称、やまびこさん

概要

九州自然歩道は、環境庁(現環境省)の長距離自然歩道構想に基づき、東海自然歩道に次いで2番目に整備された自然歩道で、 1980年(昭和55年)に全線が開通した。

九州自然歩道の最大の魅力は、九州7県を循環しているということ。 起点・終点は福岡県北九州市の皿倉山だが、九州を一周しているため、どの場所からスタートとしても、その地に帰ってくることができる。

手軽なハイキングコースから本格的な山岳地帯があり、自由度を心地良く刺激する九州自然歩道では、歩くことでしか見られない素晴らしい景色やドラマに出会える。 世界に類を見ない活火山の霧島連山、日本最大級の照葉樹林が残る綾、迫力あるパノラマが楽しめる阿蘇、飯田高原に広がる銀色のススキ、紅葉と樹氷に彩られたくじゅう…。 さらには、砂丘の風紋が美しい吹上浜、穏やかな海岸線と多島海の天草、荒波に削られた坊津のリアス式海岸など、海にまつわる自然景観も見逃せない地域が多い。 また、畑や果樹園、田んぼが続くのどかな里山、潮風が気持ちいい漁村、異国情緒漂う小さな教会、歩くことでしかたどり着けない秘湯など、九州ならではのバラエティーに富んだ魅力も体感できる。


コースは、福岡県北九州市皿倉山を北の起点として九州を一周しており、九州本土の最南端佐多岬を南の起点としている。 以下の4箇所の国立公園及び4箇所の国定公園を経由する。

沿革

  • 1969年(昭和44年) - 厚生省(現厚生労働省)が長距離自然歩道構想を提唱(のち、1971年に設置された環境庁に所管が変更)。

                九州における長距離自然歩道を九州経済連合会がを提唱。

  • 1970年(昭和45年) - 九州経済連合会が計画案策定。各県が出した自然歩道案をまとめ、当時の環境庁へ提出。

                最初の長距離自然歩道である東海自然歩道の整備開始。                

  • 1975年(昭和50年) - 2番目の長距離自然歩道である九州自然歩道の整備開始。
  • 1980年(昭和55年) - 全線開通。
  • 2012年(平成24年) - 普及のため、有志により九州自然歩道フォーラムが設立。
  • 2013年(平成25年) - フォーラムメンバーによる「あるこ!~九州自然歩道の旅~」が西日本新聞朝刊に連載開始。
  • 2015年(平成27年) - 九州自然歩道フォーラムの公式HPが公開。

かたつむりのマーク

 このシンボルマークの「カタツムリ」は全国から応募された。沢山の応募の中から、「小さいながらも自然の中に生きていて、静かに歩く」として図型に選ばれたものらしい。  このカタツムリの銅版を道中の看板につけて、500mの間隔に約5000本が建てられたらしいが、盗難等が発生したため、現在は、木彫りで描かれている。

外部リンク