不思議のダンジョン 風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫
ジャンル |
ローグライクゲーム ダンジョン探索型RPG |
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対応機種 | Wii |
開発元 | チュンソフト |
発売元 | セガ |
人数 | 1人 |
メディア | Wii用12cm光ディスク |
発売日 | 2008年6月5日 |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
コンテンツ アイコン | 犯罪 |
その他 | クラシックコントローラ対応 |
『不思議のダンジョン 風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫』(ふしぎのダンジョン ふうらいのシレンスリー からくりやしきのねむりひめ)は、2008年6月5日に発売されたWii用のローグライクゲームであり、不思議のダンジョンシリーズのひとつ。開発はチュンソフト、販売はセガが行うセガ×チュンソフトプロジェクトのひとつ。
概要
時系列としては『風来のシレンGB2 砂漠の魔城』の1年後の話となっており、前作『風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!』からは11年後となっている。シレンは剣術の師匠である「センセー」と再会を果たす。シレンとその相棒コッパはセンセーに導かれ、伝説のからくり屋敷の謎を解く旅に出る事になる。本作はシナリオが重視されており、作中では日本で古くから伝えられている竹取物語や日本神話を元にしたいくつもの伏線が張られたストーリー構成をしている。また、作中では打ち出のこづち、ヤタノ鏡といった物も登場している。
本作は、シリーズ初のCEROレーティング『B』(12歳以上対象)の作品となる。
『トルネコの大冒険3』同様に、本編中ではレベルが引き継がれる仕様となっている。ただし、従来通りレベル1から始まるダンジョンやクリア後の高難易度ダンジョンも用意されている[1]。ダンジョンは30種類以上存在し、新モンスターや道具成長システムなどの新システムが採用されている。
初心者にもプレイしやすいようにイージーとノーマルの2つの難易度を選べる。ノーマルの場合はダンジョンで敗北した場合、全てのアイテムを失うが、イージーだとリセットすれば、アイテムを失わないようになっている。ただし、本作は前述の通りレベルが継続であり、ダンジョンの敵もそれに合わせて強くされている為、物語が進めば進むほど、アイテムを失った時に事実上再度冒険に行くことが厳しくなってしまう。
今作では物の売り値が買い値の10分の1、あるいは5分の1しかなく、ダンジョンによって入手できるギタンの金額もある程度固定されている。
当初2008年2月28日発売予定であったが、ソフト内容の一層の充実とクオリティの更なる向上を目指すため2008年6月に延期された[2]。
開発者はインタビュー記事でモーションセンサーやポインタといったWiiリモコン独自の機能はあえて採用しないと語っていた。Wiiリモコンやヌンチャクコントローラでの操作にも対応しているが、過去のシリーズと同様の感覚で操作できるクラシックコントローラを推奨している。
登場するモンスターの傾向としては、『風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!』、『不思議のダンジョン 風来のシレンDS』から採用されているものが多い。ちなみに『風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』で初登場したモンスターは1体も登場していない。
システム
- 仲間
- 今作ではシレンのほかにアスカ、センセーを連れての冒険となっており、各々装備品をつけて戦う。前作では仲間は事実上操作不能であったが、本作ではプレイヤーキャラを自由に選ぶことができ、それによって戦力の幅を広げることが可能。また、心得の選択によって仲間はプレイヤーが操作しなくともアイテムを使用することができる。ボス戦向きに全員操作モードという1ターンに全キャラを操作して戦う方法もある。
- 二刀流
- シレンとセンセーのみが可能な戦術。両手に剣を持ち、1ターンに二度相手を攻撃することができる。反面盾を装備できなくなるので、敵から受けるダメージが大きくなってしまうデメリットを併せ持っている。
- 属性
- 全てのモンスターに付けられており、それぞれの属性によってモンスター固有の能力とは異なる特殊な能力を繰り出すことがある。属性に合わせてモンスターの色も変化している。攻撃が空振りしてしまう可能性に加え、属性の能力で攻撃回避、攻撃無効化の能力が繰り出されることもある為、こちらの攻撃の命中率が著しく低下してしまっている。加えて姿を消す透明能力を持つ属性もあり、いきなり敵が現れてはモンスター固有能力を使用されることもある等、モンスターの厄介性が高まっている。属性の能力は仮に封印状態にしても発動し、状態異常にかかっていると発動確率が2倍に上昇する。
- 封印の床
- そのマスの上にいると、特定のアイテムの使用が不可能になる。反面そのマスには罠が設置されていることはない。
- 竜脈
- 画面右上に「脈」の文字が描かれているフロアに、一定時間の間に出現位置を変える、道具を成長させるもの。竜脈に物を備えさせて一定時間がたてば特殊な能力を得られるが、竜脈はターン経過によって場所を変えてしまう為、移動をさせないように「結界の巻物」を用いて結界を張らなければならない。ただし、壁際にある竜脈に結界を張ることは不可能であり、結界の巻物を読むと結界の中にいるキャラクターは強制的にワープされ、それ以降は中にキャラクターが入るだけで結界は崩れてしまう。
ストーリー進行ダンジョン
- サヌキノ森
- 最初のダンジョン。チュートリアル系ダンジョン。
- 本編クリア後にもイベントで行くことになるが、モンスターが格段に強くなっている。
- からくり峠
- 初めて飛び道具を扱うモンスターや力を下げてくるモンスターが出現する。
- 大ムカデの巣穴
- トゲの床・店・モンスターハウスが初登場。また、初めてダンジョンの奥でボスが登場する。
- 大ワシの砦
- 嫌な特殊能力を持った敵がやや多い傾向なダンジョン。ボス戦後、シレンとセンセーが離脱する。
- 大ナマズの巣
- 最初はアスカ一人で入る事になる。敵は前のダンジョンより強くなっている。
- 大天狗の城
- 四天王最強の大天狗がボスのダンジョン。封じの床が初登場する。また、装備を弾くモンスターも登場する。
- ヲチミヅ峠(ストーリー)
- レベル1からスタートする。ここではレベル継続しない。また、過去から現代に戻ると過去で手に入れたアイテムは消えてしまう。
- サヌキノ竹林(ストーリー)
- サヌキノ森の過去の姿。ヲチミヅ峠と同じくレベル1からスタートするダンジョン。
- 外郭
- 機械仕掛けのモンスターが多い。
- 光陣丸参号
- おぼろが所有する空飛ぶ船だったが、謎のからくり増殖に巻き込まれてしまい、モンスターが徘徊する機械仕掛けの船になってしまった。クリア後、このダンジョンには入れなくなる。
- 内郭
- 頂上に地下帝国に繋がるエレベーターがある。
- 壺中夢幻
- ホウライ帝国最初のダンジョン。このダンジョンをクリアしない限り、地上には戻れない。
- 火の森
- 炎が燃えさかる森のダンジョン。このダンジョンから竜脈が初登場する。
- 水の山
- 滝が流れているダンジョン。特殊能力をもったモンスターが多い。
- 死者の谷
- 深い谷底のダンジョン。ゴースト系モンスターが多く住みついている。
- 竜が池
- 雪が降っている湖畔のダンジョン。水路は凍っていてツルツル滑る。
- からくり櫓
- 階層は長いが、狭い部屋が多いダンジョン。クリア後、センセーが復帰する。
- 縁日の境内
- お祭り風景のダンジョン。探索はそれほど難しくない。
- 拝殿部
- 力任せのモンスターが多く、階層も短い。
- 本丸
- からくり御殿最初のダンジョン。一癖あるモンスターが多い。本編クリア後、このダンジョン以降には入れなくなる。
- 銭蔵
- 金に埋もれた鉱山のダンジョン。持ち物に危害を加えるモンスターが多く登場する。
- 空中舞台
- 壁がないダンジョン。浮遊系のモンスターが多く、あっという間に囲まれる。
- 天守閣
- 階層は短いが、強力なモンスターが多い。
- かぐや御陵
- 階層は短いが、狂戦士状態にしてくるモンスターが登場する。このダンジョンをクリアすると、本編をクリアするまで地上へは戻れなくなる。
- 黄泉比良坂
- 初挑戦時は無敵状態でスタートする。
- 黄泉御殿
- ラストダンジョン。手強いモンスターが多く、モンスターハウスを作成するモンスターも登場する。
- 最深部ではこの物語の黒幕が待ち構えている。
ストーリー外
- どこでもダンジョン
- 道具、ギタン持込可能、仲間同行不可、レベル1スタートのダンジョンである。荒れ寺でのストーリーイベント終了後にオオツツキ村の風来通信員が「どこでもダンジョン」をくれる。それ以降はワールドマップでのメニューから入ることができる。最初は5Fまでしかいけないが、ストーリーの進行とともに階層が深くなり、最終的には99Fまでのダンジョンとなる。アイテムやモンスターの種類もストーリーの進行に比例して出てくるようになる。
エンディング後ダンジョン
- 地脈のほこら
- 道具、ギタン持込、仲間同行可能、レベル継続スタートのダンジョンである。40Fまで。全フロアが竜脈のある竜脈フロアとなっている。また、階段は「進む」だけでなく「戻る」も可能であり、一つ前のフロアや1Fからワールドマップに戻ることもできる。落ちている道具はおにぎり、ギタン以外には決まった種類の巻物や杖しか出てこない竜脈を利用して道具を成長させるにはもってこいのダンジョンであるが、竜脈の結界を壊すかわしモグラ系のモンスターが全フロアに登場し、他にも荷物を失う危険があるモンスターも多く登場する。
- 千年洞窟
- 道具、ギタン持込、仲間同行可能、レベル継続スタートのダンジョンである。最大の特徴は999Fという深さである。アイテムはモンスターハウスや小島以外は1フロアに1つしか落ちておらず、その多くはおにぎりとギタンである。装備品は900Fまでは登場しない。なお、100F、300F、500F、700F、900Fはボスとの対決が待ち受けていて、勝てばレアアイテムが入手できる。
- サヌキノ竹林
- 道具、ギタン持込、仲間同行不可、レベル1スタートのダンジョンである。ストーリー時とは違うダンジョンとなっている。30Fまでと比較的短い。アイテムは壺、杖、腕輪が未識別となっている。
- ヲチミズ峠
- 道具、ギタン持込、仲間同行不可、レベル1スタートのダンジョンである。ここもストーリー時とは違うダンジョンとなっている。50Fまでの深さであるが、落ちているアイテムの殆どが未識別。
- ブフーの洞窟
- 道具、ギタン持込、仲間同行不可、レベル1スタートのダンジョンである。SFCやDSの食神のほこらと同様、ブフーの包丁やブフーの杖を使ってモンスターを肉にしてその肉を活用して進んでいくこととなる。
- ツワモノの穴
- 道具、ギタン持込、仲間同行可能、レベル継続スタートのダンジョンである。99Fまで。序盤から強力なモンスターが登場し、中盤以降は各モンスターの最高種にレベルが上乗せされたものが登場する。そのため受けるダメージが非常に大きく、1発で100以上のダメージを受けることも当たり前となってくる。アイテムは千年洞窟同様、1フロアに1つしか落ちておらず、しかもマイナスアイテムも多い。装備品は店以外には登場しない。なお、50Fと90Fはボスとの対決となり、勝つとレアアイテムが入手できる。モンスターハウスが多く出現する。
- 隠し穴
- 道具、ギタン持込可能だが、仲間同行不可、レベル1スタートのダンジョンである。10Fという短いダンジョンであり。モンスターは強いが決まった種類しか登場しない。
- ツヅラの迷宮
- 道具、ギタン持込不可、仲間同行可能、レベル1スタートのダンジョン。99Fまで。
不思議のダンジョン 風来のシレン3 ポータブル
ジャンル |
ローグライクゲーム ダンジョン探索型RPG |
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対応機種 | プレイステーション・ポータブル |
開発元 | チュンソフト、T&E SOFT |
発売元 | スパイク |
人数 | 1人 |
メディア | UMD |
発売日 | 2010年1月28日 |
対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
2010年1月28日に発売されたプレイステーション・ポータブル移植版。発売元はスパイク。シレンシリーズ初のプレイステーション系列作品。
新たなダンジョン・オンライン対応などの追加要素のほか、Wii版で不評だったゲームバランスを徹底的に練り直したとしている(公式サイトより)。