下町 (横浜市)

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下町
根岸なつかし公園
根岸なつかし公園
下町の位置(横浜市内)
下町
下町
下町の位置
下町の位置(神奈川県内)
下町
下町
下町 (神奈川県)
北緯35度25分5.6秒 東経139度37分45.7秒 / 北緯35.418222度 東経139.629361度 / 35.418222; 139.629361
日本の旗 日本
都道府県 神奈川県
市町村 横浜市
磯子区
町名制定 1965年(昭和40年)7月1日
面積
 • 合計 0.094 km2
人口
2021年(令和3年)7月31日現在)[2]
 • 合計 1,098人
 • 密度 12,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
235-0004[3]
市外局番 045(横浜MA[4]
ナンバープレート 横浜
西根岸下町
日本の旗 日本
都道府県 神奈川県
市町村 横浜市
磯子区
町名制定 1933年(昭和8年)4月1日
町名廃止 1965年(昭和40年)7月1日

下町(しもちょう)は、神奈川県横浜市磯子区町名。丁番を持たない単独町名である。住居表示実施済み区域。

地理

磯子区の北部に位置する。堀割川の左岸にあたる。北で坂下町、東で中区寺久保根岸旭台、西で堀割川を跨いで滝頭、南で西町原町と接する他、磯子橋上の一点で中浜町と接している。町内は大半が平地であるが、東端に南北に走る崖があり、ここで警察署の管轄が分かれる。東の高台は山手警察署の管内で、近年マンションが建った他、一部は戦後米軍に接収され根岸住宅地区となっている。西側大部分を占める平地は磯子警察署の管内で、住宅地になっている。町内全域が横浜市立根岸小学校横浜市立根岸中学校の学区である[5]

河川

歴史

沿革

  • 1874年(明治7年) - 堀割川完成。
  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、根岸村が村制施行。
  • 1901年(明治34年)4月1日 - 横浜市に編入。
  • 1923年(大正12年) - 関東大震災で堀割川などが被災。
  • 1927年(昭和2年)4月1日 - 区制施行で磯子区が誕生し、横浜市磯子区西根岸町字下となる。同時に鶴見区・神奈川区・中区・保土ケ谷区が発足し、市内5区となる[6]
  • 1928年(昭和3年) - 堀割川復興工事完了。現在の石積みの護岸ができあがる[7]
  • 1933年(昭和8年)4月1日 - 西根岸町廃止。字下から西根岸下町を新設[8][6]
  • 1944年(昭和19年)頃 - 空襲による延焼防止のため建物疎開を実施し、町内を南北に貫く根岸疎開道路と、南端を東西に走る磯子橋通疎開道路が完成。
  • 1947年(昭和22年) - 高台の一部が「エリアX」として米軍に接収される。現在の根岸住宅地区[9]
  • 1963年(昭和38年) - 現在の磯子橋が竣工。
  • 1964年(昭和39年) - 国鉄根岸線開通に伴い、横浜市営バス78系統開設。町内をバスが通るようになる。
  • 1965年(昭和40年)7月1日 - 西根岸下町から下町に町名変更[10]住居表示実施。
  • 2003年(平成15年) - 旧柳下邸を根岸なつかし公園として整備し公開[11]
  • 2004年(平成16年) - 日米合同委員会において、根岸住宅地区の返還が合意された[9]が、2012年8月現在、具体的な返還時期については決まっていない。

世帯数と人口

2021年(令和3年)7月31日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[2]

町丁 世帯数 人口
下町 637世帯 1,098人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

1995年(平成7年) 1,247人 [12]
2000年(平成12年) 1,265人 [13]
2005年(平成17年) 1,200人 [14]
2010年(平成22年) 1,124人 [15]
2015年(平成27年) 1,138人 [16]

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

1995年(平成7年) 532世帯 [12]
2000年(平成12年) 569世帯 [13]
2005年(平成17年) 580世帯 [14]
2010年(平成22年) 571世帯 [15]
2015年(平成27年) 599世帯 [16]

学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2021年8月時点)[17]

番地 小学校 中学校
全域 横浜市立根岸小学校 横浜市立根岸中学校

事業所

2016年(平成28年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[18]

町丁 事業所数 従業員数
下町 13事業所 62人

交通

鉄道

町内に駅はない。1912年(明治45年)から1972年(昭和47年)3月までは横浜市電が堀割川対岸の国道16号を走っていたが[19]、磯子橋には停留所はなかった。

最寄り駅はJR根岸線根岸駅であり、町内からは徒歩10~15分程度かかる。

バス

町内にバスは通るがバス停はない。最寄りとなるのは以下の3つのバス停である。

  • 下町
    • 西町と原町の境界線上にあり、町内の南端にある下町交差点の南にあたる。町内を通過するのは以下の3系統のみである。
  • 坂下公園前
    • 坂下町にある。下町の隣のバス停にあたる。
      • 横浜市営バス 78系統・133系統・135系統
  • 磯子橋
    • 磯子橋の堀割川対岸にある。
      • 横浜市営バス 9系統・113系統・327系統(113系統の急行)
      • 横浜京急バス 110系統

施設

根岸なつかし公園

  • 根岸小学校近くに、有力商人の柳下氏により大正中期に建てられた洋館付き住宅の旧柳下邸。1996年に横浜市が土地を取得、建物の寄贈を受け、2003年2月に根岸なつかし公園として公開している[11]。旧柳下邸は2002年横浜市指定有形文化財に指定された[20]

その他

日本郵便

警察

町内の警察の管轄区域は以下の通りである[22]

番・番地等 警察署 交番・駐在所
全域 磯子警察署 根岸駅前交番

脚注

  1. ^ 横浜市町区域要覧”. 横浜市 (2018年7月9日). 2021年8月11日閲覧。
  2. ^ a b 令和3年(2021) 町丁別人口(住民基本台帳による)” (XLS). 横浜市 (2021年8月6日). 2021年8月7日閲覧。 “(ファイル元のページ)
  3. ^ a b 下町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 住所から、指定された学校を検索”. 横浜市教育委員会. 2012年8月16日閲覧。
  6. ^ a b 磯子区歴史年表 昭和2年~20年 磯子区総務部
  7. ^ 堀割川の魅力づくり 磯子区総務部
  8. ^ 横濱市町名沿革誌”. 横浜じゃん旅行社 散歩の閑人. 2012年8月14日閲覧。
  9. ^ a b 根岸住宅地区”. 横浜市政策局基地対策課. 2012年8月9日閲覧。
  10. ^ 磯子区歴史年表 昭和21年~45年磯子区総務部
  11. ^ a b 磯子区歴史年表 平成11年~ 磯子区総務部
  12. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  14. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  15. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  16. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  17. ^ 小・中学校等の通学区域一覧(通学規則 別表)”. 横浜市 (2021年8月5日). 2021-08-08]閲覧。
  18. ^ 平成28年経済センサス-活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  19. ^ 磯子区歴史年表 昭和46年~平成10年 磯子区総務部
  20. ^ 旧柳下邸について
  21. ^ 郵便番号簿 2020年度版” (PDF). 日本郵便. 2021年8月7日閲覧。
  22. ^ 神奈川県警察 磯子警察署ホームページ 交番案内”. 磯子警察署. 2021年8月21日閲覧。

関連項目

外部リンク