ルーカス・ブラウン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。ダルメーター (会話 | 投稿記録) による 2016年3月30日 (水) 06:04個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ルーカス・ブラウン
基本情報
通称 Big Daddy
階級 ヘビー級
身長 196cm
リーチ 196cm
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
誕生日 (1979-04-14) 1979年4月14日(45歳)
出身地 ニューサウスウェールズ州オーバーン・シティ
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 24
勝ち 24
KO勝ち 21
敗け 0
テンプレートを表示

ルーカス・ブラウンLucas Browne1979年4月14日 - )は、オーストラリアプロボクサー、元総合格闘家。第63代WBA世界ヘビー級王者。29歳でボクシングと総合格闘技でデビューを果たした遅咲きの選手。オセアニア地域のプロボクサーとして初のヘビー級世界王者。リッキー・ハットンのハットン・プロモーションズ所属。

来歴

プロボクシング

2009年3月20日、ニューサウスウェールズ州ブルックベールでジェイソン・キールとデビュー戦を行い、4回33秒KO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。

2011年8月5日、西オーストラリア州カルグーリーでクラレンス・ティルマンとUBCインターナショナルヘビー級王座決定戦を行い、3-0(3者とも120-108)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。

2011年9月30日、ニューサウスウェールズ州ミントでファイ・ファラモエとWBFアジア太平洋ヘビー級王座決定戦を行い、5回2分59秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2012年2月17日、クイーンズランド州サウスポートでコリン・ウィルソンとオーストラリアヘビー級王座決定戦を行い、3回2分56秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2013年3月1日、クイーンズランド州リッチランズ竹原真敬と対戦し、初回1分8秒KO勝ちを収めた。

2013年4月28日、メルボルンメルボルン・コンベンション・アンド・エキシビジョン・センタージェームズ・トニーとWBF世界ヘビー級王座決定戦を行い、12回3-0(117-111、119-109、120-108)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。

2013年11月2日、イギリスキングストン・アポン・ハルハル・アリーナでリチャード・タワーズと対戦し、5回51秒TKO勝ちを収めた。

2014年4月26日、イギリスのシェフィールドポンズ・フォージ国際スポーツセンターでエリック・マーテル・バホーリとコモンウェルスイギリス連邦並びにEPBCヘビー級王座決定戦を行い、5回1分26秒KO勝ちを収めコモンウェルス王座、EBPC王座獲得に成功した。

2014年5月、コモンウェルスイギリス連邦ヘビー級王座をオーストラリア人が獲得したのが1892年以来122年振りとなったことで、オーストラリアボクシング連盟から表彰を受けた[1]

2014年8月1日、ウルヴァーハンプトンWBAインターコンチネンタルヘビー級王座決定戦としてアンドリー・ルデンコと対戦し、12回3-0(115-113、116-112、117-112)の判定勝ちを収めEPBC王座初防衛、WBAインターコンチネンタル王座獲得に成功した。

2014年11月12日、メルボルンハイセンス・アリーナでチャウンシー・ウェリバーと対戦し、ウェリバーの5回終了時棄権でEPBC王座2度目、WBAインターコンチネンタル王座初防衛に成功した。

2015年2月25日、WBAからWBA世界ヘビー級王者ルスラン・チャガエフと指名試合を行うよう指令を受けた[2]

2015年8月14日、メルボルンのザ・メルボルン・パビリオンでジュリアス・ロングと対戦し、9回KO勝ちを収めた[3]

2015年10月8日、WBAは最新ランキングを発表し、ブラウンをWBA世界ヘビー級3位にランクインした[4]

2015年11月10日、WBAは最新ランキングを発表し、ブラウンをWBA世界ヘビー級3位に据え置いた[5]

2015年11月13日、肩を負傷したWBA世界ヘビー級4位のフェリス・オケンドが最低でも2016年5月までは試合が出来ないとのメディカルリポートに基づき、WBA世界ヘビー級王者ルスラン・チャガエフとオケンドの間で再戦をすることが不可能となったことを受け、WBAはチャガエフとブラウンの間で指名試合を行うよう指令した[6]

2015年12月10日、WBAは最新ランキングを発表し、ブラウンをWBA世界ヘビー級2位にランクインした[7]

2016年3月5日、チェチェン共和国グロズヌイアフマド・アレーナでWBA世界ヘビー級王者ルスラン・チャガエフと対戦し、10回2分2秒TKO勝ちでオーストラリアのボクサーで初めてのヘビー級王座獲得に成功した[8][9]。次戦は指名挑戦者でWBA世界ヘビー級4位のフェリス・オケンドと対戦することで合意しているとコメントし、元WBA世界ヘビー級王者でWBA世界ヘビー級9位のデビッド・ヘイとの対戦を否定した[10]

2016年3月21日、WBAは最新ランキングを発表し、上述のチャガエフ戦に勝利したブラウンをWBA世界ヘビー級王者としてランクインすると共に、チャガエフ戦の勝利を評価し、WBAの2016年2月度の月間MVPに選出した[11][12]

2016年3月22日、上述のチャガエフ戦に勝利し王座を獲得したブラウンから違反薬物のクレンブテロールへの陽性反応が検出されたとの報道が為された。VADAによる薬物検査でクレンブテロールが検出され、ブラウンの違反薬物使用が確定すればチャガエフ戦は無効試合となり、ブラウンは王座を剥奪されるかもしれないとのこと[13][14]。少なくともWBA主催のヘビー級トーナメントに王者として臨んでいるとは思えない状況となった。

総合格闘技

2009年2月20日、デビュー戦をパンチで1回TKOで勝利。

デビューから5連勝を果たし、Xtreme MMAオセアニアヘビー級王座獲得に成功した。

2010年7月31日、Xtreme MMA世界ヘビー級王座決定戦でダニエル・コーミエと対戦し、パンチによる1回TKO負けで、初黒星を喫した。

2010年8月29日、復帰戦でサム・ブランをパンチで沈め2回KO勝利。

2010年11月5日、Xtreme MMAオセアニアヘビー級タイトルマッチでBIG・ジム・ヨークと対戦し、パンチで2回TKO負けを喫し王座陥落から陥落した[15]。この試合を最後に総合格闘技を引退した。

総合格闘技の戦績は6勝2敗。

戦績

  • プロボクシング:24戦24勝(21KO)無敗
  • 総合格闘技:8戦6勝2敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2009年3月20日 勝利 4R 0:33 KO ジェイソン・ケイル オーストラリアの旗 オーストラリア プロデビュー戦
2 2010年7月1日 勝利 1R 2:10 TKO サム・レウイ ニュージーランドの旗 ニュージーランド
3 2011年2月4日 勝利 3R 1:17 KO ジョン・スジゲティー オーストラリアの旗 オーストラリア
4 2011年4月2日 勝利 4R 1:35 KO アリペイト・リアバー トンガの旗 トンガ
5 2011年4月15日 勝利 1R KO ヘンリー・ターニー ニュージーランドの旗 ニュージーランド
6 2011年5月13日 勝利 2R 2:34 KO スコット・ベルショー イギリスの旗 イギリス
7 2011年8月5日 勝利 12R 判定3-0 クラレンス・ティルマン ニュージーランドの旗 ニュージーランド UBOインターナショナルヘビー級王座決定戦
8 2011年9月30日 勝利 5R 2:59 TKO ファイ・ファラモエ ニュージーランドの旗 ニュージーランド WBFアジアパシフィックヘビー級王座決定戦
9 2011年11月5日 勝利 4R 1:57 KO ポーラ・ラカイ ニュージーランドの旗 ニュージーランド
10 2011年12月9日 勝利 1R 1:51 TKO アリペイト・リアバー トンガの旗 トンガ
11 2012年2月17日 勝利 3R 2:56 KO コリン・ウィルソン オーストラリアの旗 オーストラリア オーストラリアヘビー級王座決定戦
12 2012年4月21日 勝利 4R 1:15 TKO ポール・ブトリン イギリスの旗 イギリス
13 2012年6月16日 勝利 1R 0:44 TKO ハスティングス・ラサニ ジンバブエの旗 ジンバブエ
14 2012年12月11日 勝利 3R 2:23 TKO ジェイソン・ギャバン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
15 2013年3月1日 勝利 1R 1:08 KO 竹原真敬 日本の旗 日本
16 2013年4月28日 勝利 12R 判定3-0 ジェームズ・トニー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBF世界ヘビー級王座決定戦
17 2013年7月25日 勝利 7R 終了 TKO トラビス・ウォーカー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
18 2013年11月2日 勝利 5R 0:51 TKO リチャード・タワーズ イギリスの旗 イギリス
19 2013年12月13日 勝利 2R 2:23 KO クラレンス・ティルマン ニュージーランドの旗 ニュージーランド
20 2014年4月26日 勝利 5R 1:26 KO エリック・マーテル・バホーリ カナダの旗 カナダ コモンウェルスギリス連邦ヘビー級王座決定戦・EPBCヘビー級王座決定戦
21 2014年8月1日 勝利 12R 判定3-0 アンドリー・ルデンコ  ウクライナ WBAインターコンチネンタルヘビー級王座決定戦・EPBC防衛1
22 2014年11月12日 勝利 5R 終了 TKO チャウンシー・ウェリバー ニュージーランドの旗 ニュージーランド WBAインターコンチネンタル防衛1・EPBC防衛2
23 2015年8月14日 勝利 9R 2:59 KO ジュリアス・ロング ニュージーランドの旗 ニュージーランド
24 2016年3月5日 勝利 10R 2:02 TKO ルスラン・チャガエフ ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン WBA世界ヘビー級タイトルマッチ
テンプレート

獲得タイトル

プロボクシング

  • UBCインターナショナルヘビー級王座
  • WBFアジア太平洋ヘビー級王座
  • WBF世界ヘビー級王座
  • オーストラリアヘビー級王座
  • コモンウェルスイギリス連邦ヘビー級王座
  • EPBCヘビー級王座
  • WBAインターコンチネンタルヘビー級王座
  • 第63代WBA世界ヘビー級王座(防衛0)

総合格闘技

脚注

  1. ^ Lucas Browne Draws National Praise For Historic Win”. BoxingScene.com (2014年5月14日). 2014年5月14日閲覧。
  2. ^ Ruslan Chagaev-Lucas Browne Ordered By The WBA”. BoxingScene.com (2015年2月25日). 2015年2月26日閲覧。
  3. ^ Lucas Browne Defends WBA Intercontinental Title WBA公式サイト 2015年8月4日
  4. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2015年11月10日
  5. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2015年11月10日
  6. ^ Ruslan Chagaev to Face Lucas Browne WBA公式サイト 2015年11月13日
  7. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2015年12月10日
  8. ^ ブラウンがチャガエフ下す、豪初のヘビー級王者誕生 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年3月6日
  9. ^ Lucas Browne: The Homecoming WBA公式サイト 2016年3月8日
  10. ^ ヘビー級新王者ブラウン「ヘイとは戦わない」 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年3月15日
  11. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2016年3月21日
  12. ^ レミューがカネロ前座に参戦、WBAランキング発表 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年3月22日
  13. ^ Big Daddy Fails Drug Test WBA公式サイト 2016年3月22日
  14. ^ 豪初のヘビー級王者ブラウン、薬物検査で陽性反応 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年3月22日
  15. ^ Xtreme MMA 3 results and quick recap from Sydney on Nov. 5 MMA MANIA 2010年11月5日

関連項目

外部リンク

前王者
ルスラン・チャガエフ
第63代WBA世界ヘビー級王者

2016年3月5日 - 現在

次王者
N/A