ビルクリーニング技能士
ビルクリーニング技能士 | |
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実施国 | 日本 |
資格種類 | 国家資格 |
分野 | 清掃業 |
試験形式 | 筆記および実技 |
認定団体 | 厚生労働省 |
等級・称号 | ビルクリーニング技能士 |
根拠法令 | 職業能力開発促進法 |
公式サイト | http://study.j-bma.or.jp/ |
特記事項 | 検定の実施・運営は、全国ビルメンテナンス協会が担当。 |
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ビルクリーニング技能士(ビルクリーニングぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関(公益社団法人全国ビルメンテナンス協会)が実施するビルクリーニングに関する学科及び実技試験に合格した者をいう。
概要
ビルにおける環境衛生維持管理業務のうち、ビルの所有者から委託を受けて行うビルクリーニング作業について必要な技能を認定する国家資格(名称独占資格)である。 また、この資格は建築物衛生法の事業登録に必要な人的要件の一つである清掃作業監督者になるための必要資格にもなっている [1]。
受検資格
以下のいずれかの資格・経験を持つ者を対象とする。
- 職業訓練指導員 (建築物衛生管理科)免許保持者 - 0年
- 建築物衛生管理科の普通職業訓練(700時間)修了者 - 実務経験2年以上
- 実務経験3年以上 - 1週24時間以上、正規・非正規雇用問わず
試験内容
実技試験と学科試験があり、両方に合格することで、ビルクリーニング技能士の資格を得ることができる。
学科試験
問題形式
正誤法・択一式(50問)
合格基準
65%以上を得点した者が合格となる。
試験科目
- ビルクリーニング一般
- 建築物の汚れの種類及び性質
- ビルクリーニングの対象となる建築物の各部並びに内装材及び外装材の種類並びに性質
- ビルクリーニング作業方法
- ビルクリーニング用機械及び器具の種類、構造及び使用方法
- 汚れの除去及び予防
- 廃棄物の処理方法
- 作業計画
- 材料
- ビルクリーニングに使用する洗剤及び薬剤の種類、性質及び使用方法
- 床維持剤の種類、性質及び使用方法
- その他のビルクリーニングに使用する材料の種類、性質及び使用方法
- 建築物一般
- 建築物の構造及び設備
- 建築物の環境衛生
- 電気
- 電気用語
- 関連法規
- 建築物における衛生的環境の確保に関する法律(昭和45 年法律第20 号)関係法令及び廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45 年法律第137 号)関係法令のうち、ビルクリーニングに関する部分
- 安全衛生
- 安全衛生に関する詳細な知識
学科試験免除
- 職業訓練指導員 (建築物衛生管理科)免許保持者
- 建築物衛生管理科の普通職業訓練(700時間)修了者
- 建築物管理訓練センター実施の「ビルクリーニング科通信訓練単一技能士コース」修了者
実技試験
合格基準
各配点の40%以上を得点して、尚且つ合計で60%以上を得点した者が合格となる。
作業試験
- 課題内容
- ビルクリーニング作業
- 作業の段取り
- 床の清掃
- 壁の清掃
- 窓の清掃
- その他建築物の各部、付属設備及び備品の清掃
- ビルクリーニング用機械及び器具の点検、修理及び調整
- 課題
- 1.床表面洗浄。標準試験時間=17分(上限20分)配点:40点
- 2.ガラス面洗浄。標準試験時間=8分(上限10分)配点:15点
- 3.カーペット汚れ取り。標準試験時間=8分(上限10分)配点:15点
ペーパーテスト
- 清掃作業の積算を見積りに関するものが中心となる。配点:30点
試験会場
北海道、宮城、東京、愛知、大阪、広島、香川、福岡
取得後の称号
技能検定合格者には合格証書が授与され、「ビルクリーニング技能士」と称することが認められる。 なお職業能力開発促進法により、ビルクリーニング技能士資格を持っていないものがビルクリーニング技能士と称することは禁じられている。
過去の実施状況
年度 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2014年(平成26年) | 2,718人 | 1,396人 | 51.4% |
2013年(平成25年) | 2,769人 | 1,657人 | 59.8% |
2012年(平成24年) | 2,911人 | 1,651人 | 56.7% |
2011年(平成23年) | 3,004人 | 1,407人 | 46.8% |
2010年(平成22年) | 2,898人 | 1,664人 | 57.4% |
2009年(平成21年) | 2,802人 | 1,678人 | 59.9% |
2008年(平成20年) | 2,943人 | 1,716人 | 58.3% |
2007年(平成19年) | 3,063人 | 1,910人 | 62.3% |
2006年(平成18年) | 3,234人 | 1,705人 | 52.7% |
関連文献
- 『単一等級技能士コース ビルクリーニング科 教科書』(建築物管理訓練センター、1996年)
- DVD
- 『国家検定 ビルクリーニング技能士をめざして 2012年版』(建築物管理訓練センター、2012年)
脚注
- ^ ビルクリーニング技能士について ビルメンアビリティセンター
関連項目
外部リンク