センチメートル波
センチメートル波(センチメートルは)とは電波の周波数による分類の1つであり、波長が1cm から10cm、周波数が3GHzから30GHzの範囲の電波(電磁波)のことである。英語では super high frequency と言い、略してSHFとも呼ばれる。極超短波(UHF)などとともにマイクロ波の一部である。
電波の中では比較的波長が短い方であり、直進性が強いのでエネルギーを集中させやすい上にアンテナ類も小さくできるが、ほとんど回折しないので電波遮蔽物の後方に回り込むことは少なく、電波の到達範囲が限定される。ミリ波に比べると雨や霧による影響が少ない。発信器/受信器とアンテナの間の伝送路として電線はあまり向かず、特に大電力の伝送では導波管が用いられることが多い。また、発振や変調といった装置類も比較的高度な技術が要求される。
利用
センチメートル波は、BSやCSなどによる衛星放送や、近距離での電波によるコンピュータ・ネットワークである無線LAN[1]、さらにはETC、レーダーなどにも用いられている[2]。