セガラリー2

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セガラリー2
ジャンル レースゲーム
対応機種 アーケード
ドリームキャスト
PC
開発元 セガ
発売元 セガ
人数 1~8人(通信対戦可能)
メディア AC:MODEL3
DC:GD-ROM
デバイス [DC]:ぷるぷるぱっく、レーシングコントローラー、ドリームキャスト・キーボード
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セガラリー2』 (SEGA RALLY 2) は 、SEGAが発売したレースゲームのタイトルである。

アーケード版

1998年稼動開始。

前作セガラリーチャンピオンシップの続編として登場。前作からの踏襲発展系としてコース取りなどは周回コースではあるものの、MODEL3基板によりグラフィックの強化と共にレースはオンロードサーキットだけではない楽しみを拡げさせた。 収録曲にもヴォーカル曲が使用されており、楽曲の一部は旧ワープ飯野賢治も手がけている。

ゲーム内容

モードは前作同様4ステージ連戦のチャンピオンシップ、単体周回タイムアタックとしてのプラクティスは変わっていないが、全4ステージ全てデフォルトで選べる。なお、前作ではエキストラステージがあったが今作では珍しく無い。 好評だった表示形式であるプレイ画面のランキングが右上方にスコアネームと共に表示される演出は、各オペレーター先でのタイムアタックに拍車が掛かる。敵車出現数に至っても変更なし。抜くことを最終目的としたアザーカーがプレーヤーの選んだ車種と同じとなる 前作を踏襲するグラフィクス演出においては土煙の巻き上げなどが2Dテクスチャから3Dポリゴン化、自車ボディ、ウインドウへの映り込み、泥や埃の付着テクスチャとして微細化されるものの、光源バランスの反映の微細化までは至っていない。 前作の前景物となる2D書割りは木などの動かないものに関しては上空からみると十字型のテクスチャ書割による疑似3D表現。人物においては前作同様カメラ視点位置追随型で、アニメーションする形である。建物においても車体に比べドット数を落としているといった基本チューニングは受け継がれている。

筐体

セガラリー2 ツイン筐体

展開としては前作同様ツイン筐体、DX筐体が存在する。 基本的に看板とシフトレバーアッセンブリー、モニタ単体以外はSTCC販売筐体準拠。細部外装パーツなどプレーヤーが目にする箇所はインディ500販売筐体から見ても一部一新されている。ヘアピンノブ化されているロック解除されたサイドブレーキがシート右に付加された。ツイン筐体はシート下BOX、DX筐体はシート後部BOXスペースにメイン基板をプレイヤー毎に格納、ウーハー付きシートとする手法は『デイトナUSA』より変わらず。 以後『デイトナ2』と変わらないスタイルとなる。 看板はラリーカーのサファリ仕様を髣髴とさせるフォグカバーと両サイドにレンズカットなしのフォグランプ2灯、赤いロールバーで彩られている。 こちらもコンバージョンは存在しない単体販売。 一部のセガのロケーション店舗ではDX筐体色にセリカGT-FOURのWRCワークスカラーを施し、演出していた。

ドリームキャスト版

1999年1月28日 ドリームキャストで発売。(税別5800円)
VGABOXによるプログレッシブ出力、レーシングコントローラ、ネットワーク対戦時用にドリームキャスト・キーボード、ぷるぷるパックによるフォースフィードバックに対応。
コンシューマー作でヒットしたセガサターン版の続編として前作を踏襲する作りとなっており、モードの充実化が図られている。
デモ曲拡充。オリジナルデモ曲「GO!GO!SEGARALLY」がオリジナル面(DESERT、MOUNTAIN、SNOWY)デモ、コンシューマー版追加面(ISLE、MUDDY)デモ曲は「DRIVE ME MAD」。
アーケードモード
アーケード版に準ずる。
10イヤーズチャンピオンシップモード
様々な天候、コースの組み合わせ毎に適切なカーセッティングをしつつ転戦し、制覇していく。10イヤーズ最終目的に実在ラリーを模した1対1でコース半周側よりスタートするSSSステージが存在。
タイムアタックモード
インターネット上全世界タイム申請ができたが、現在では終了している。ゴーストカー記録も可能。
マルチプレイヤーモード
通信対戦対応。対戦サーバサービス担当はDOWANGO。現在はサービス終了しているため、画面分割による1画面対戦のみ。
カープロファイルモード
アーケード、10イヤーズで取得した車種の解説。ナレーターはカーグラフィックTVナレーション担当の古谷徹
カーセッティングモード
アーケード、カープロファイルモード以外で使用するカラーリング以外の自分なりの車種のオリジナルセッティングのセーブが可能。セッティングを煮詰めるための試走もコース毎にできる。
グラフィックは前作ではAC版でも実現の難しかったボディへの泥の跳ね、光の映り込みも若干ではあるが反映される様になり、前作よりも挙動反映性が機敏になっており、AC版ではトランスミッションがHゲージシフトによる4速に統一されていたが実車さながらの5速ミッションが任意に選択可能。
更にサイドブレーキ要素の追加。全輪ロックによるヘアピンクリアが容易となる。
コースレパートリーに至ってはアーケード版及びアーケードモードではDESERT、MOUNTAIN、SNOWY、RIVIERAの4種固定に対し、10イヤーズモードとタイムアタックモード、対戦モードではエリアとして捕らえ、後者2つのモードではこれにMUDDY、ISLE、隠し最終コースであるSSS。
RIVIERA、SSSを除くそれぞれ各3種のコースレパートリーにより15+2と天候条件などを組み合わせセレクトできるようになっている。

Windows PC(SEGA PC)版

初期ロット版1999年6月25日発売(税込8,190円)。
後期ロット版2001年3月2日発売(メディアカイト GREAT SERIES 税別3,600円)。また、デジキューブでも2000年11月に一時的に販売された(税別2,980円)。
ドリームキャスト版の移植である。推奨対応環境はWindows95/98で、描画はDirectX6.1以上(後期ロット版)。
メーカーノンサポートの方法であるものの、Windows2000以降のOSで快適に遊ぶには以降OS対応の互換モード上、音声(CDトラック)を外部ツールを組み合わせて且つ、負荷の掛からない外部音楽プレーヤー経由でリッピングされた音楽ファイル(MP3、WAVなど)使用での自動再生に任せてのプレイとなり、施行することでローディング時間の短縮化がなされ、唯一の光学ディスクによるローディング待ちは起動時のCDチェックのみとなる。
ランチャー上キーコンフィグ画面でのダイアログで同社『メガドライブ』用6ボタンパッドの画像が使用されている。任意組み合わせが可能。
オリジナル車種『ケローラWRC』が存在する代わりに『フォード・エスコートWRC』がカットされた。
アーケードオリジナルデモ曲「GO!GO!SEGARALLY」がタイトルデモで未使用。コンシューマ版追加面用デモ曲である「DRIVE ME MAD」に差し替えられている。
土煙などのエフェクトは2Dスプライト処理とするかアーケード版に準ずるポリゴン処理とするかオプション上任意に調整可能。

登場車種

アーケード版準拠のデフォルト車種。

ドリームキャスト版、Windows PC版で追加された車種

基本的にアーケードモード、10イヤーズモード各年上での一定条件クリア及び、隠しコマンドで使用可能。

Windows PC初回版のみ登場

ケローラWRC[1]
いわゆるカエルカー。夜のコースでは目がライトになり一部コース(ウォータースプラッシュの存在するマディ、デザートコース)ではゴーグルとシュノーケル、浮き輪を着用したサファリ仕様になる。
出現条件は初期ロット版上でアーケードモードをクリアしないで10イヤーズモードオールクリアとなる。
後期ロット版にもデータ自体は入っているが、初回版の出現条件クリアとしても特殊な方法(セーブデータのバックアップ後、初期版再インストール及び初期版ノンパッチ状態でリストア、後期版及びパッチがあたった状態での外部ツール使用など)を用いらない限り出現不可。
初期版に未クリア状態からセガが配布している修正パッチを充てた状態でも同様にこの症状となる。
カープロファイルモードではナレーター古谷徹の開発時点でのラリーゲームでのプレイ近況と続編「3」にまつわる話を聞くことが出来る。なお、ケローラWRCのホイールはエスコートWRCの物が使用されている。

脚注

  1. ^ これら実機検証による。

外部リンク