コンスクエンス・オブ・カオス

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コンスクエンス・オブ・カオス
アル・ディ・メオラスタジオ・アルバム
リリース
録音 ディ・メオラ201スタジオ、ニューヨーク州ラインベック クラブハウス、ニュージャージー州イングルウッド ベネット・スタジオ、ニューヨーク州ニューヨーク アバター・スタジオ[3]
ジャンル ジャズフュージョン、ワールド・フュージョン
時間
レーベル テラーク
プロデュース アル・ディ・メオラ
専門評論家によるレビュー
アル・ディ・メオラ アルバム 年表
Vocal Rendezvous
(2006年)
コンスクエンス・オブ・カオス
(2006年)
ディアボリック・インベンションズ・アンド・セダクション・フォー・ソロギター
(2007年)
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コンスクエンス・オブ・カオス』(Consequence of Chaos)は、アメリカ合衆国ギタリストアル・ディ・メオラ2006年に発表したスタジオ・アルバム。原盤権を持つレーベルはテラークだが、日本のユニバーサルミュージックから先行発売された[4]

背景[編集]

ディ・メオラは大半の曲でアコースティック・ギターとエレクトリック・ギターを併用したが、「タークォイズ」、「クライ・フォー・ユー」、「アフリカーナ・スィート」、「サン・マルコ(ヴェッキオ)」ではアコースティック、「レッド・ムーン」と「テンペスト」ではエレクトリックのみ使用した[3]。ディ・メオラ自身は本作に関して「何曲かのアコースティック・ナンバーも含まれているけど、ソリッド・ボディのエレクトリック・ギターの演奏に回帰したレコード」と説明している[5]

収録曲のうち「オデッセイ」、「サンクチュアリー」、「ジャスト・スリー・ワーズ」、「ストーム・オフ・ショア」はディ・メオラ自身の多重録音による演奏で、他のプレイヤーは参加していない[3]

反響・評価[編集]

ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは9位に達した[6]

Hal Horowitzはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「本作ではエレクトリック・ギターが多用されたのに加えて、かつてディ・メオラと共演したチック・コリアスティーヴ・ガッド、バリー・マイルスとの再会セッションも含まれているが、ここ何十年の間に彼の特徴となっていた、ワールドミュージック色や繊細な枠組みが支配的である」「チック・コリアは2曲のみの参加だが、いずれも聴き所となっている」と評している[2]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「ディメオラお得意のスパニッシュ・フレイバーやラテン・リズムの曲もクオリティが高く、サウンドには彼のイメージが鮮やかに投影されている」と評されている[1]

収録曲[編集]

全曲ともアル・ディ・メオラ作曲。

  1. サン・マルコ(モデルナ) - "San Marco (Moderna)" - 4:54
  2. タークォイズ - "Turquoise" - 7:28
  3. オデッセイ - "Odyssey" - 0:55
  4. タオ - "Tao" - 6:01
  5. アズカール - "Azucar" - 7:46
  6. サンクチュアリー - "Sanctuary" - 2:09
  7. ヒプノーズ - "Hypnose" - 4:48
  8. レッド・ムーン - "Red Moon" - 4:30
  9. クライ・フォー・ユー - "Cry for You" - 4:14
  10. ジャスト・スリー・ワーズ - "Just Three Words" - 1:19
  11. テンペスト - "Tempest" - 9:00
  12. ストーム・オフ・ショア - "Storm Off-Shore" - 1:06
  13. ブラック・パールズ - "Black Pearls" - 3:06
  14. アフリカーナ・スィート - "Africana Suite" - 4:46
  15. サン・マルコ(ヴェッキオ) - "San Marco (Vecchio)" - 1:51

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b アル・ディメオラ/コンスクエンス・オブ・カオス (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2020年10月22日閲覧。
  2. ^ a b Horowitz, Hal. “Consequence of Chaos - Al Di Meola”. AllMusic. 2020年10月22日閲覧。
  3. ^ a b c Al Di Meola - Consequence Of Chaos (2006, CD) | Discogs
  4. ^ 日本流通盤(UCCT-1169)帯
  5. ^ Chopik, Ivan (2007年2月12日). “Al Di Meola Interview”. Guitar Messenger. 2020年10月22日閲覧。
  6. ^ Al Di Meola - Awards”. AllMusic. 2016年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月22日閲覧。

外部リンク[編集]