クイーン・ヴィクトリア (客船)
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船歴 | |
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船籍 | イギリス |
所有 | カーニバル・コーポレーション |
運航 | キュナード・ライン |
発注 | 2004年12月3日 |
起工 | |
進水 | 2006年5月12日 |
命名 | 2007年1月15日 |
処女航海 | 2007年12月11日 |
性能諸元 | |
総トン数 | 90,049トン |
排水量 | 約76,000トン |
全長 | 964.5ft(294 m) |
全幅 | 106ft(32.3 m) 喫水線, 120 ft (36.6 m) (ブリッジウイング) |
全高 | 205ft(62.5 m) 船底から煙突まで |
喫水 | 26.2 ft (8.0 m) |
機関 | スルザー製ディーゼル63.4 MW |
推進器 | 2基の 16.7 MW アジポッド推進器 |
速力 | 約23.7ノット(43.9 km/h; 27.3 mph) 最大、巡航時は18 ノット(33.3 km/h; 20.7 mph) |
定員 | 乗客2,014名/クルー900名 |
クイーン・ヴィクトリア (英語: MS Queen Victoria ,QV)は、キュナード・ラインの最新のクルーズ客船である。船籍はイギリス。
概要
船名はイギリスの最も繁栄した時代の女王であるヴィクトリア女王に因んで命名された。イタリアのフィンカンティエリによって建造されている。客室は全部で1,007室あり、そのうちの864室が海側に面している。7つのレストランと13の居酒屋(バー)を持ち3つの水泳場を持つ。また、船内に運動不足解消の為のアスレチックジムもある。新興国の富裕層の取り込みを狙っている。[1]
英国は伝統的に女王の時代に繁栄するといわれており、本船もそれに肖って命名された。クイーン・エリザベス2とクイーン・メリー2はいずれもオーシャン・ライナー(航路客船)として建造されたが、クイーン・ヴィクトリアはクルーズ客船として建造された。[2]
就役までの経緯
1998年にキュナード・ラインを買収した米カーニバル・コーポレーションは老朽化が目立ってきたクイーン・エリザベス2の代船を計画した。当初の計画ではカーニバル傘下のホランド・アメリカ・ライン向けに建造されたザイデルダム級(カーニバル・グループの共通デザインである「ヴィスタ級」とも呼ばれる)の改良型・通算5番船をキュナード船クイーン・ヴィクトリアとして建造するもので、2003年にイタリアのフィンカンティエリ社で起工された。
2004年に商業運航を開始したクイーン・メリー2が大成功を収めたため、カーニバルはクイーン・ヴィクトリアも乗客のクラス設定など従来の定期航路客船的な性格を持たせ、客室や公室レイアウトなどさらに高級化を図る事が好ましいと判断した。そのためには既に起工された船体の手直しでは不十分であることから、船台上の船体は同じくカーニバル傘下のP&Oクルーズのアーケイディア(Arcadia)として竣工させる事とし、新たにクイーン・ヴィクトリアとなる船体は2004年秋に新たにフィンカンティエリ社で起工された。外見はザイデルダム級やアーケイディアに似ているが、船体は11m延長されてパナマ運河通航上限の全長となり、総t数も約5,000t増大している。
本船は2007年8月24日より公試運転を開始した。同年12月7日に英国サザンプトンに回航され、同日命名式が行なわれた。英王室の女性メンバーが客船の命名を行なうというキュナードの伝統に則り、ゴッド・マザーは皇太子妃であるコーンウォール公爵夫人カミラが勤めた。しかし、シャンパンボトルが割れないというハプニングが起こり、直ちに二本目のボトルが投じられこれは成功した。 2007年12月11日に北欧に向かう初のクルーズに出航した。
技術
船体
基本的な設計や装備は、カーニバル・コーポレーションがホランド・アメリカ・ライン向けに設計・建造したパナマックス型クルーズ船のヴィスタ・クラスを元にしている。改ヴィスタ・クラスはカーニバルの傘下の各クルーズラインの共通デザインでもあり、ホランド・アメリカ・ラインやコスタ・クルーズで合計6隻が就役中あるいは建造中である。 本船はクイーン・エリザベス2やクイーン・メリー2と異なり、オーシャン・ライナーとして最適化された船体設計ではない。特に荒天時の凌波性を高め高速力発揮を可能とするスマートな船首形状ではなく、容積効率を最適化させた一般的なクルーズ船の形状となっている。しかし、当初計画されP&OクルーズにアーケイディアArcadiaとして配船された当初の設計に比べると船首の外板や主構造などが強化され大洋における荒天時航行能力を高めている。 甲板は外用航路客船の伝統的なシンボルでもあったチーク材の板張りではなく、鋼板にリノリューム加工を施しペイントを施したものとなっている。
動力と推進システム
クイーン・ヴィクトリアは3000トンの重油と150トンの船舶用オイルを運ぶ。最大出力時には毎時12トン消費する。
日本への寄港
- 2009年3月5日、長崎港へ初寄港。