アルフォンソ・ジョンソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。不真面目苦手 (会話 | 投稿記録) による 2015年10月10日 (土) 23:26個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

アルフォンソ・ジョンソン
Johnson performing in Rochester, New York in 1977.
基本情報
出生名 アルフォンソ・ジョンソン
生誕 (1951-02-02) 1951年2月2日(73歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ペンシルベニア州フィラデルフィア
ジャンル フュージョン
ジャズ
ファンク
職業 ベーシスト
担当楽器 アコースティックベース
エレクトリックベース
共同作業者 ウェザー・リポート
Bobby and the Midnites
Jazz Is Dead
サンタナ
公式サイト www.embamba.com

アルフォンソ・ジョンソン(Alphonso Johnson、1951年2月2日 - )は、アメリカジャズベーシスト1970年代初頭に頭角を現して以来、影響を与え続けている。

経歴

ペンシルベニア州フィラデルフィアに生まれる。ジョンソンは、最初はアップライトベースの演奏者だったが、10代後半でエレクトリックベース奏者に転身している。プロとして1970年代初頭に演奏活動を始めるが、革新的な技術を取り入れ、エレクトリック・ベースを滑らかに、かつすばらしく弾きこなした。ジャズ・ミュージシャン何人かとセッションをした後、ウェザー・リポートに加入することになるが[1]、それは、バンド創立時のメンバーの一人であるミロスラフ・ビトウスの後を継ぐということであった。ジョンソンの演奏はウェザー・リポートのアルバム「ミステリアス・トラヴェラー」(1974)の中の2曲、「Cucumber Slumber」と「Scarlet Woman」で聴くことができる。ジョンソンはさらにもう2枚のアルバムに参加している。「テイル・スピニン」(1975)と「ブラック・マーケット」(1976)である。その後、彼はドラマーのビリー・コブハムと合流するため、バンドを辞めることになる。[1]1976年から77年にかけて、ジョンソンはバンド・リーダーとして、エピック・レコードから3枚のソロ・アルバムを出している。その内容はフュージョンファンク・スタイルの音楽であった。

ジョンソンは、チャップマン・スティックを公の場で使用した最初のミュージシャンの一人である。チャップマン・スティックに精通していたことから、1977年にギタリストのスティーヴ・ハケットが辞めた後のジェネシスに加入するよう誘われている。彼にとっては大きな利益をもたらす仕事であったが、彼はギタリストというよりはベーシストであったため、彼の友人で元スゥイートボトムのギタリストでもありセッション・ミュージシャンでもあったダリル・ステュアーマーを代わりに推薦している。ダリルは、1993年までジェネシスのツアーバンドのギタリストを務めた。また、2007年のリユニオン・ツアーにも参加している。

ジョンソンは、フィル・コリンズのファースト・ソロ・アルバムである「Face Value」に参加した2人のベーシストのうちの一人でもある(もう一人はジョン・ギブリン)。

1982年の初頭、ジョンソンはグレイトフル・デッドのメンバーであるボブ・ウィーアのサイド・プロジェクトである「Bobby and the Midnites」に参加している。2000年にはフィル・レッシュに代わって再度ウィーアと合流し、「The Other Ones」ツアーに参加している。ジョンソンはまた、「Jazz Is Dead」というバンドでビリー・コブハムと共に、グレイトフル・デッドの曲をフュージョンのスタイルでも演奏している。

1983年には、ジェフリー・オズボーンのアルバム「Stay with Me Tonight」の収録曲がヒットしている。1985年から1989年にかけてはラテン・ロック・バンドであるサンタナに参加している。

1996年には、スティーヴ・ハケットのアルバム「Genesis Revisited」の中の収録曲、「Dance on a Volcano and Fountain of Salmacis」でベースを演奏している。

1996年後半には、作曲家でありサックス奏者でもあるウェイン・ショーター、ピアニストのジム・ビアード、ドラマーのロドニー・ホームズ、ギタリストのディヴィッド・ギルモア達と一緒にヨーロッパ日本でツアーを行っている。

2011年の秋以降は、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校の音楽学部で音楽教育を学んでいる。

使用機材

エレクトリック・ベース

  • Lobue Custom
  • Warwick Alphonso Johnson Signature Fretted and Fretless
  • Warwick Infinity
  • 5 String Modulus Fretted and Fretless Bass

アコースティック・ベース

  • Washburn AB45

ディスコグラフィ

リーダー作

  • Moonshadows (1976), Epic
  • Yesterdays Dreams (1976), Epic
  • Spellbound (1977), Epic

参加作品

ジェフリー・オズボーン
  • Stay With Me Tonight
マイケル・ジャクソン
ウェザー・リポート
エディ・ヘンダーソン
ジョージ・デューク&ビリー・コブハム・バンド
  • Live on Tour in Europe (Atlantic 1976)
ロッド・アージェント
  • Moving Home (1978)
フィル・コリンズ
ボブ・ウィーア
サンタナ
スティーヴ・ハケット

脚注

  1. ^ a b Yanow, Scott. “Alphonso Johnson: Biography”. Allmusic. 2011年7月15日閲覧。

外部リンク