VS (ポルノグラフィティの曲)

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VS
ポルノグラフィティシングル
初出アルバム『
B面
  • プリズム
  • 一雫
リリース
規格
ジャンル J-POPロック
時間
レーベル SME Records
作詞・作曲 新藤晴一
チャート最高順位
ポルノグラフィティ シングル 年表
  • VS
  • (2019年)
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VS」(バーサス[2])は、ポルノグラフィティの楽曲。2019年7月31日[注釈 1]SME Recordsより50作目のシングルとしてリリースされた。

概要

前作『フラワー』から約7か月ぶり、CDシングルとしては『ブレス』以来約1年ぶりのリリース。

2019年5月1日元号が「令和」に改元されたため、本作がポルノグラフィティにとって令和最初のシングル作品となった。

ジャケット写真はデビュー曲「アポロ」とアポロ11号月面着陸50周年にちなみ、アポロ11号の打ち上げを多くの観衆と一緒にメンバー2人が見上げるものになっている[注釈 2][3]

初回生産限定盤(CD+DVD)・通常盤(CD)の2形態でのリリース。初回生産限定盤の付属DVDには表題曲のMVが収録されている他、「アニメ『MIX』×ポルノグラフィティ オリジナルイラスト野球カード」が封入されている。

収録曲

CD

#タイトル作詞・作曲編曲時間
1.「VS」新藤晴一近藤隆史, 田中ユウスケ, Porno Graffitti
2.「プリズム」岡野昭仁近藤隆史, 田中ユウスケ, Porno Graffitti
3.「一雫」新藤晴一篤志, Porno Graffitti
合計時間:
  1. VS
    読売テレビ日本テレビ系列MIX』第2クールオープニングテーマ
    • 過去の自分と現在の自分を対比させながら、未来に向けた尽きることのない夢と希望を描き出したドラマチックなナンバー[4]
    • テレビアニメ『MIX』の主題歌として書き下ろされた楽曲で、歌詞中には同作の登場人物にちなんだワードがいくつか登場している[注釈 3][5]。また、20周年イヤー50作目のシングルということもあり、過去の楽曲を向き合っているような歌詞もいくつか登場している[注釈 4][6]
    • メンバーは共にあだち充チルドレンを公言しており[5]、新藤はタイアップを受けて作詞する際、あえて作品や商品のイメージから離れた視点で書くためにあまり資料を読み込まないが[注釈 5]、今回に限っては原作を一気に最後まで読んだと振り返っている[4]
    • MVは2台のカメラで同時に撮影したワンカットの映像となっており、メイキング映像が公式YouTube Channnelで公開されている[7]。ストーリーは下北沢の街を舞台に、岡野と新藤がそれぞれ別の場所から歩き始め、街を練り歩きながら最終的にライヴハウスに合流するというもので、道中では岡野が食べかけのクレープを通りかかった子供たちに取られたり、新藤は知り合い(flumpool阪井一生)に出会ったりするなど細かな仕掛けがある[8]。また、岡野と新藤が合流するライヴハウス(CLUB251)は1997年秋の上京後初ライヴの会場であり、その後も何度かステージに立った経験があるという[8]
    • 同年9月に開催された東京ドーム公演『20th Anniversary Special LIVE "NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜"』ではラストナンバーとして披露された[注釈 6][8]
  2. プリズム
    • 岡野曰く「20周年を迎えた感謝の気持ち」がテーマの楽曲[4]。ポルノグラフィティの進むべき道を指し示してくれたファンやスタッフに対する今の思いを歌詞に綴ったという[4]
    • 2017年頃から既にデモ曲が存在していたが、本作への収録にあたりアレンジが大きく変更された。
  3. 一雫
    • 「音楽シーンという大海に曲という一雫を落とし続ける」というポルノグラフィティの意義と意志が歌われた楽曲[4]
    • 1番と2番の間には新藤のラップパートがあるが、岡野はデモ曲を聴いた段階でてっきり自分が歌うパートだと思いこみ、必死に練習したという[4]
    • 大サビでは「ダイアリー 00/08/26」の歌詞「汚れた手でGuitarを触ってはいないかな?」を引用している[4]。新藤は「タイトルを『ダイアリー~』にすればよかったなってあとから思ったけど、もう変えられなかった」と語っている[注釈 7][4]
    • ライヴでは『CYBERロマンスポルノ'20 〜REUNION〜』で初披露された[9]

DVD

#タイトル作詞作曲・編曲監督
1.「VS」(Video Clip)  大久保拓朗

演奏参加

Porno Graffitti

Sound Produce

Guest Musicians

脚注

注釈

  1. ^ 表題曲のみ7月12日に先行配信
  2. ^ これはケネディ宇宙センターのVIP観覧会場からアポロ11号の打ち上げを多くの観客と共に見上げるスピロ・アグニューリンドン・ジョンソンの写真のオマージュである。
  3. ^ *「あれは遠いなつ日の」:夏野なつの 一番
  4. ^ あの少年よ こっちも戦ってんだよ」は「プッシュプレイ」の「あのロッカー まだ闘ってっかな?」、「夜ごと君に話した約束たち 今も果たせずにいて」は「ダイアリー 00/08/26」の「夜ごと、君に話してた未来についての言葉」や「AGAIN」の「夜ごと君に話していた約束は 今も果たせず」という歌詞を思い起こさせている。
  5. ^ これは、タイアップのイメージで用いられる直接的な言葉以外の違う表現を模索することで、作品に重ねるだけではない、歌詞としての世界観を広げてゆく、掛け算のように作る。という考えによる。また、寄りすぎないように書くことで、タイアップ作品と組み合わさった時に世界が広がることも多くあることがあるからだという。
  6. ^ アウトロでは新藤が同公演のオープンングナンバーで披露された「プッシュプレイ」のギターフレーズを奏で、岡野が「あのロッカー まだ闘ってっかな?」と歌い足してライヴを締めくくった
  7. ^ 実際、2008年には続編として「ダイアリー 08/06/09」を発表している。

出典

  1. ^ VS(初回生産限定盤)|ポルノグラフィティ”. ORICON NEWS. オリコン. 2019年12月2日閲覧。
  2. ^ “ポルノグラフィティ、50thシングル「VS」はアニメ『MIX』のオープニング曲「我々もあだち充チルドレン」”. BARKS. (2019年6月12日). https://www.barks.jp/news/?id=1000168152 2019年12月2日閲覧。 
  3. ^ ““あだち充チルドレン”ポルノグラフィティがアニメ「MIX」OPに新曲提供”. 音楽ナタリー. (2019年6月12日). https://natalie.mu/music/news/335200 2019年12月2日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f g h Inc, Natasha. “ポルノグラフィティ「VS」インタビュー|“メジャー志向”を貫いた20年の証 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 音楽ナタリー. 2021年6月24日閲覧。
  5. ^ a b “ポルノグラフィティ、50thシングル「VS」はアニメ『MIX』のオープニング曲「我々もあだち充チルドレン」”. BARKS. (2019年6月12日). https://www.barks.jp/news/?id=1000168152 2019年12月2日閲覧。 
  6. ^ 20周年のポルノグラフィティから届けられた遊び心満載の“エール”ーー「VS」を聴いて”. ぴあ. 2022年3月23日閲覧。
  7. ^ (日本語) ポルノグラフィティ PORNOGRAFFITTI 『VS』メイキング映像 Behind The Scenes, https://www.youtube.com/watch?v=SYU-LBJzyMw 2021年9月17日閲覧。 
  8. ^ a b c ポルノグラフィティ、20年を凝縮した東京ドーム公演 “祝祭”にふさわしいステージに”. Real Sound|リアルサウンド. 2022年3月23日閲覧。
  9. ^ Inc, Natasha. “【ライブレポート】ポルノグラフィティ、初の配信ライブで1年3カ月ぶりにファンと再会「全盛期はこれからです」(写真8枚)”. 音楽ナタリー. 2022年7月23日閲覧。