The Odd Couple (バー)

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The Odd Couple(オッド カップル)は、中国上海新天地にあるバー後閑信吾とスティーブ・シュナイダーのバーテンダー二人がコラボレートして生まれた。2020年、Asia's 50 Best Bars で38位にランクインしている。

概要[編集]

店名はニール・サイモンの戯曲、映画『The Odd Couple』(邦題『おかしな二人』)から。

作品の性格も体格も正反対な主役コンビのように、対照的な外見や出自の二人が、異なるバーテンディングのスタイルやそれぞれのカクテルメニューで楽しませるコラボレーションプロジェクトである。

二人は共に1983年生まれである。彼らの出会いはニューヨークで、後閑はイーストヴィレッジの「Angel’s Share」、シュナイダーはウエストヴィレッジの「Employees Only」で活躍していた。

店舗デザインのコンセプトは、1980年代のレトロフューチャー。ネオンが瞬く空間は、ビッグヘアやケミカルジーンズスパンデックスなどのファッション、グラムメタルシンセサイザーなどの音楽、パックマンなどのサブカルチャーであふれ、ファンクな80's感が満載されている[1]

運営は後閑率いるSG Groupが担い、そのファミリーには上海の「Speak Low」「Sober Company」、東京・渋谷の「The SG Club」などがある。

沿革[編集]

2010年[編集]

後閑とシュナイダーが、「バカルディ・レガシー・カクテルコンペティション ニューヨーク地区大会」で出会う。

2012年[編集]

バカルディ・レガシー・カクテルコンペティション 2012 世界大会」にて、後閑がチャンピオンとなる[2]

同年、ニュージーランドで開催された「Cocktail World Cup」にて、シュナイダーが優勝。

2015年3月[編集]

Nightclub & Bar Media Groupが、「Bartender of the Year」としてシュナイダーを表彰[3]

2017年7月[編集]

後閑が、世界のバー業界のアカデミー賞といわれる「Tales of the Cocktail:The Spirited Awards」にて、2017年度の「International Bartender of the Year」を受賞。

2018年11月[編集]

店舗オープン。

2019年5月[編集]

Asia's 50 Best Bars 2019にて、後閑が「ALTOS BARTENDERS' BARTENDER」を受賞[4]

2019年7月[編集]

バー業界に最も影響を与える人物100名を選出する「Bar World 100」で、後閑が14人目に挙げられる[5]

2020年5月[編集]

Asia's 50 Best Bars 2020」にて38位を受賞。「The SG Club」「Sober Company」「Speak Low」もランクインし、アワード史上初めて、アジアのTop 50にグループ4店舗が同時入賞した[6]

2023年7月[編集]

Asia's 50 Best Bars 2023」にて87位を受賞[7]。東京「The SG Club」(14位)、沖縄「El Lequio」(80位)も同時ランクインした[8]

出典[編集]

  1. ^ Shingo Gokan and Steve Schneider reveal new Shanghai concept”. The DRiNK Magazine (2018年9月7日). 2020年6月29日閲覧。
  2. ^ United States Bartender Shingo Gokan is Winner in Second Annual BACARDI® Global Legacy Cocktail Competition”. CISION,PR Newswire (2012年3月1日). 2020年6月29日閲覧。
  3. ^ Steve Schneider (Cherry Heering)”. Difford’s Guide. 2020年6月29日閲覧。
  4. ^ Altos Bartenders' Bartender 2019”. William Reed Business Media. 2020年6月29日閲覧。
  5. ^ Drinks International launches Bar World 100”. Drinks International (2019年7月31日). 2020年6月29日閲覧。
  6. ^ Asia's 50 Best Bars Lists 1-50”. William Reed Business Media. 2020年6月29日閲覧。
  7. ^ Asia's 50 Best Bars” (英語). 2023年7月31日閲覧。
  8. ^ Asia's 50 Best Bars” (英語). 2023年7月31日閲覧。

外部リンク[編集]