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MTKブダペストFC

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MTKブダペストFC
原語表記 Magyar Testgyakorlók Köre Budapest FC
愛称 MTK
クラブカラー
創設年 1888年
所属リーグ NB I
所属ディビジョン 1部
ホームタウン ブダペスト
ホームスタジアム ヒデクチ・ナーンドル・シュタディオン[1]
収容人数 5,322
代表者 ハンガリーの旗 デウチ・ペーテル[2]
監督 ハンガリーの旗 ヴァスィリス・テオドルハンガリー語版
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

MTKブダペストFCハンガリー語: MTK Budapest FC)は、ハンガリーの首都ブダペストを本拠地とするサッカークラブである。

歴史

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クラブは1888年11月16日にブダペスト市内のカフェにて「マジャル・テシュトジャコルローク・ケレ」(Magyar Testgyakorlók Köre、「ハンガリー身体トレーニング・サークル」の意[3])として創設された[4]。「クラブ」や「競技」、「体操」、「協会」といった単語は上流階級の市民を連想させ、大衆から見れば排他的でお高く聞こえるため、このような言葉は用いられなかったと指摘される[3]。MTKは当初フェンシング体操部門のみであったが、1901年3月12日にサッカー部門が設立された。最初の試合ではブダペストTCハンガリー語版を相手に0-0で引き分けた[4]

その後、MTKは第一次世界大戦の影響を受けながらも1905年から1940年代のアマチュアリーグからプロリーグ黎明期にかけて15回のハンガリーリーグのタイトルと7回のハンガリーカップを獲得した。一方、第二次世界大戦の頃にはユダヤ人排斥の台頭に伴い、クラブの創設に携わったユダヤ系の関係者や選手たちを排除するよう圧力を受けた[4]

戦後、ハンガリーが共産主義国となった1949年にMTKはハンガリー国家保衛庁 (ハンガリー語: Allamvedelmi Hatosag, 略称:AVH) によって買収され「Textiles SE」と改称した。それから短期間のうちに「Bástya SE」、「ヴェレシュ・ロボゴー SE」(Vörös Lobogó SE赤旗の意) と改称した後、最終的にMTKに戻された[4]。この混乱にも関わらず1950年代には3度のリーグタイトル(1951年、1953年、1958年)を獲得、1955年に国際タイトルであるミトローパ・カップを制覇。また同年にUEFAチャンピオンズカップに出場UEFA主催の国際大会に参加する初のハンガリーのクラブとなり、その後1963-64シーズンのUEFAカップウィナーズカップでは決勝へ進出、ポルトガルのスポルティングCPと対戦し、準優勝の結果を残した。

MTKの選手達はマジック・マジャールとして知られるハンガリー代表の成功の中でブダペスト・ホンヴェードの選手達と共に中心的な役割を果たした。 ヒデクチ・ナーンドル1953年11月25日に敵地ロンドンウェンブリー・スタジアムで行われたイングランド代表との試合においてハットトリックを記録し、歴史的な試合の勝利に貢献するなど攻撃面で重要な役割を果たし、ラントシュ・ミハーイザカリアーシュ・ヨージェフは守備面で代表を支えた[4]

また、マジック・マジャールは従来のWMシステムを発展させた4-2-4の原型となるシステムを採用し、後に世界中に普及していったが、そのシステムを最初に採用したのがMTKの監督ブコヴィ・マールトンで、後に代表監督のシェベシュ・グスターヴ(彼も元MTKの選手)によって採用されたといわれる。

国際サッカー歴史統計連盟 (IFFHS) が発表した20世紀ヨーロッパにおけるクラブランキングでは、ハンガリーのクラブとしてはフェレンツヴァーロシュTCウーイペシュトに次いで、58位にランクされた[5]

クラブ名の変遷

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クラブは創設以来、アマチュアからプロへの移行、代表者の交代、財政問題、1949年ハンガリー人民共和国の成立に伴う国有化などの影響により様々な名称変更を行っている[6]

  • 1888-1926 : MTK
  • 1926-1940 : ハンガリアMTK FC
  • 1940-1945 : ハンガリアMTK FCフェロスラターシャ
  • 1942-1945 : MTKフェロスラターシャ
  • 1945-1950 : MTK
  • 1950-1951 : ブダペスト・テクスティレシュSE
  • 1951-1953 : ブダペスト・バーシュトヤSE
  • 1953-1956 : ブダペスト・ヴェレシュ・ロボゴーSE
  • 1956-1975 : MTK
  • 1975-1990 : MTK=ヴェレシュ・メテオルSK
  • 1990-1995 : MTK
  • 1995-1998 : MTK FC
  • 1998-2003 : MTKハンガリアFC
  • 2003-0000 : MTKブダペストFC

タイトル

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国内タイトル

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国際タイトル

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過去の成績

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シーズン ディビジョン マジャル・クパ
リーグ 順位
1982-83 NB I 30 9 8 13 40 58 26 12位
1983-84 NB I 30 10 9 11 39 44 29 8位
1984-85 NB I 30 11 5 14 44 45 27 14位
1985-86 NB I 30 11 7 12 45 39 29 7位
1986-87 NB I 30 17 9 4 52 24 43 1位
1987-88 NB I 30 14 4 12 53 50 32 6位
1988-89 NB I 30 13 11 3 41 34 58 3位
1989-90 NB I 30 18 4 14 48 26 58 2位
1990-91 NB I 30 10 6 14 38 39 26 10位
1991-92 NB I 30 14 7 9 44 34 35 5位
1992-93 NB I 30 14 8 8 59 37 36 4位
1993-94 NB I 30 4 9 17 30 58 17 16位
1994-95 NB II 1位
1995-96 NB I 30 13 7 10 58 13 46 5位
1996-97 NB I 34 26 7 1 87 25 85 1位 優勝
1997-98 NB I 34 17 7 10 60 35 58 5位 優勝
1998-99 NB I 34 27 2 5 77 26 83 1位
1999-00 NB I 32 18 9 5 64 28 63 2位 優勝
2000-01 NB I 22 8 5 9 31 22 35 6位
2001-02 NB I 38 21 4 13 62 47 67 3位
2002-03 NB I 32 20 6 6 59 34 66 1位
2003-04 NB I 32 11 10 10 42 40 44 6位
2004-05 NB I 30 16 9 5 47 26 56 3位
2005-06 NB I 30 18 6 6 65 33 60 4位 ベスト16
2006-07 NB I 30 19 4 7 61 33 61 2位 準々決勝敗退
2007-08 NB I 30 20 6 4 67 23 66 1位 ベスト32
2008-09 NB I 30 13 6 11 43 41 45 7位 準決勝敗退
2009-10 NB I 30 12 7 11 52 41 43 6位 準々決勝敗退
2010-11 NB I 30 8 6 16 35 49 30 15位 準々決勝敗退
2011-12 NB II 30 21 6 3 67 20 69 1位 準優勝
2012-13 NB I 30 15 6 9 43 30 51 4位 1回戦敗退
2013-14 NB I 30 11 7 12 42 36 40 8位 準決勝敗退
2014-15 NB I 30 18 3 9 39 25 57 3位 ベスト16
2015-16 NB I 33 14 9 10 39 37 51 4位 準々決勝敗退
2016-17 NB I 33 8 13 12 26 36 37 11位 ベスト32
2017–18 NB II 38 26 4 8 88 44 82 1位 準々決勝敗退
2018-19 NB I 33 10 4 19 42 56 34 11位 ベスト32
2019-20 NB II 27 18 5 4 60 33 59 1位 準決勝敗退
2020-21 NB I 33 11 9 13 44 49 42 7位 準決勝敗退
2021-22 NB I 33 9 9 15 28 50 36 11位 ベスト32

欧州の成績

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現所属メンバー

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2021年10月22日現在[7]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK モンテネグロ ミラン・ミヤトヴィッチ (キャプテン)
2 DF ハンガリー ヴァリュ・ベネデク
3 DF フィンランド ニコライ・アルホ
4 DF ポルトガル ティアゴ・フェレイラ
5 DF ハンガリー ナジ・ジョンボル
6 MF アルバニア イルベル・ラマダニ
7 MF イングランド ジェームズ・ウィア
8 MF ハンガリー メゼイ・サボルチ
9 FW ブラジル ミケ
10 FW ルーマニア ゲオルゲ・グロザフ
11 FW 北マケドニア ボヤン・ミオフスキ
12 GK ハンガリー チェンテリチ・アドリアーン
13 FW ハンガリー ヴァンチャ・ザラーン
14 MF ハンガリー カタ・ミハーイ
No. Pos. 選手名
16 DF コロンビア セバスティアン・エレーラ
17 FW ハンガリー ハラスティ・ジョルト
18 MF ハンガリー コチシュ・ベンツェ
21 DF ハンガリー バラージュ・ベンヤミン
22 DF クロアチア マルコ・ペルコヴィッチ
23 FW ハンガリー コヴァーチレーティ・マールク
24 MF セルビア スルジャン・ディミトロヴ
25 GK ハンガリー ショモディ・ベンツェ
26 FW ボスニア・ヘルツェゴビナ アンドリヤ・ドルリョ
27 MF ハンガリー パリンチャール・マルティン
28 FW ガーナ クリントン・オセイ
29 DF ハンガリー ナジ・バルナバーシュ
32 DF セルビア アレクサ・マルコヴィッチ
-- GK ハンガリー ヴァラシュディ・ダーニエル

レンタル移籍

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out 注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- GK ハンガリー ベシェ・バラージュ (ブダフォク)
-- GK ハンガリー ヴァルガ・ベンツェ (ケチケメート)
-- MF ハンガリー コヴァーチ・マーテー (セントレーリンツ)
-- MF ハンガリー ビベン・バルナバーシュ (セントレーリンツ)
No. Pos. 選手名
-- FW ハンガリー ズイゲーベル・アーコシュ (ブダフォク)
-- FW ハンガリー ビーロー・ベンツェ (ペーチ)
-- FW ハンガリー プロッシェル・ダーニエル (スナユスケ)

歴代監督

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歴代所属選手

[編集]

脚注

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  1. ^ A Hidegkuti Nándor stadion”. MTK Budapest FC. 2014年4月26日閲覧。
  2. ^ Igazgató”. MTK Budapest FC. 2014年12月22日閲覧。
  3. ^ a b 姉川雄大 2018.
  4. ^ a b c d e MTK - Rövid focitörténelem”. MTK Budapest FC. 2014年4月26日閲覧。
  5. ^ Europe's Club of the Century - IFFHS(2010年6月11日閲覧)
  6. ^ Hencsei Pál: Az MTK százhúsz éve, MTK-Erzsébetváros, Budapest, 2008, p. 31
  7. ^ Team”. MK Budapest. 7 October 2018閲覧。

参考文献

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  • 姉川雄大 著「ハンガリー——市民社会における暴力とスポーツ」、坂上康博、中房敏朗、石井昌幸、高嶋航編著 編『スポーツの世界史』一色出版、2018年。ISBN 9784909383044 

外部リンク

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