LINKCAST

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LINKCAST
リンクキャスト
開発元 BTD STUDIO
対応OS iOS
Android
プラットフォーム App Store
Google Play
対応言語 日本語 / 英語
種別 インスタントメッセンジャー
公式サイト https://linkcast.me/
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LINKCAST(リンクキャスト)は、スマートフォン用のP2P型の暗号化インスタントメッセンジャー(Instant Messenger 別名:IM、IMクライアント)である。 無料通話、メッセージングの他に、LIVEブロードキャスティングの機能を持つ。

概要[編集]

日本のアプリ開発会社BTD STUDIOが開発、提供している。

2016年9月16日にiOS版がリリースされ、Android版はβ版が、2016年9月9日にリリースされた。[1]

2018年3月22日にAndroidもリリース版が公開された。

特徴[編集]

LINKCASTは、プライバシーとセキュリティーを重視するとの方針を持ち、メッセージ、ストリーミングデータの全てを重度に暗号化している。メッセンジャーに多く用いられる共通鍵暗号方式ではなく、当初はRSA1024、2048、4096による鍵交換を行っていたが、2017年2月にECDHE(楕円曲線ディフィー・ヘルマン鍵共有)に変更された。データ暗号化については、AES-256-CFBを採用している。グループチャットを含め、全ての通信はデフォルトで暗号化され、非暗号の通信を選ぶオプションはない。

また、通信方式にP2Pを採用しているため、原理的にメッセージログは、サーバに保存されず、端末内にしかログが存在しない。アドレス帳をネットワーク上のサーバにアップロードする仕組みはなく、ネットワークを経由して端末同士で認証を行う承認制のフレンド機能がある。P2Pではあるが、送受信側のどちらかがアプリを起動していなくても、メッセージ、画像、ファイル、ボイスコールなど全て送受信が可能である。

P2P[編集]

UDPを使用したP2P(Peer to Peer)を採用しているが、全てのノードが常に接続された状態で、通信の応答待ちを行う待機型P2Pではなく、必要な時にのみ接続するPULL型のP2Pであり、P2Pの帯域消費問題はなく、データ通信量は少ない。区切られたノード集合同士が、効率的に通信を行う仕様であり、最短遅延、最少帯域で制御するモバイル通信専用に開発したノードの形成アルゴリズムを使用している。

機能[編集]

前述の特徴に加え、

  • 最大10人まで同時に双方向で参加できる動画チャット”BUZZキャスト
  • 自動的にメッセージを消去するSelf-Destructive Message
  • 動画コーデックにVP8,VP9を使用し低遅延、高画質のストリーミング
  • 音声コーデックにOpusを使用した高音質の無料通話
  • ストレージの暗号化
  • スマホ内の動画を再ストリーミングする”動画ストリーミング”
  • グループを公開、検索できるソーシャル機能
  • スタンプ、アニメーションGIFのインライン表示
  • 全てのファイルの送受信
  • 参加人数無制限のグループチャット
  • P2P検索モード
  • iOSのCallkitに対応したボイスコール
  • Siriでメッセージの送信

脚注[編集]

  1. ^ “[http://www.btdstudio.co.jp/pdf/press-20160912_linkcast.pdf プライバシー重視のメッセンジャー”LINKCAST®”配信 オープン記念 スタンプ 無料 プレゼント =BTD STUDIO]” (PDF) (2016年9月14日). 2016年9月14日閲覧。

外部リンク[編集]