AJICO

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AJICO
出身地 日本の旗 日本
ジャンル オルタナティヴ・ロック
活動期間 2000年 - 2001年2021年
レーベル SPEEDSTAR RECORDS
(2000年 - 2001年、2021年-)
メンバー UAボーカル
浅井健一ギター、ボーカル)
TOKIEベース
椎野恭一ドラムス

AJICO(アジコ)は、UAと元BLANKEY JET CITY浅井健一を中心とした男女4人で構成される日本のロックバンドビクターエンタテインメント傘下のレーベル・SPEEDSTAR RECORDS所属。

2000年に結成され、2001年に活動休止した。

概要

UA、浅井健一、元RIZETOKIE、そしてUAのツアードラムをプレイしていた椎野恭一の4人で構成されたスーパーグループ[1][2]。UAのアルバム『turbo』(1999年)に浅井健一が「ストロベリータイム」と「午後」の2曲を提供し、レコーディングにも参加したことをきっかけに結成されたバンド[1][3]。椎野はUAが希望し、ベースは“女でアップライトが弾ける人”ということを事前に決めていたが、後日浅井がとあるイベントでその条件に合うTOKIEを見かけて気に入り、声をかけた[1]

バンド名のAJICOはUAの命名によるもので、彼女自身は名前に意味はなく響きで選んだと語っていたが[1]、浅井は宇宙を彷徨うヨットのことであると語っていた[4]。しかしその後2021年テレビ出演時、UAの口より、野溝七生子の自伝的小説「山梔」の主人公の少女の名「阿字子」からとったと明かしている[5]

楽曲のほとんどは浅井の作曲によるもので、作詞は浅井とUAがそれぞれ担当している。音楽的ジャンルとしては、浅井の在籍するSHERBETSに近いオルタナティブ・ロックに分類されることが一般的である。ライブではBLANKEY JET CITYやUAのセルフカバーなど同バンド以外の楽曲も演奏されることが多い。

レコーディングは、ほとんどバンドとボーカルが一緒の一発録りで録音している[1]

略歴

2000年夏、野外フェスティバルRISING SUN ROCK FESTIVAL 2000 in EZO」で初めて姿を現わす[注 1][2]。同年11月、1stシングル「波動」でメジャー・デビュー[3]

2001年2月7日、1stアルバム『深緑』をリリース[3]。同年3月20日に赤坂BLITZで行なわれた全国ツアー「2001年AJICOの旅」の最終公演で、AJICOとしての活動を終える事をファンに報告した[3][7]

2021年2月7日、 全楽曲のダウンロードおよびストリーミング配信が、各音楽配信サイトで一斉解禁された[8]

2021年3月17日、2021年4月30日から5月2日に宮城・エコキャンプみちのくで開催される「ARABAKI ROCK FEST.20th×21」に出演することが決定したことを所属レコード会社公式HPにて発表[9]

メンバー

  • 詳細については各メンバーの記事を参照のこと。
UA
ボーカル担当。作詞も行う。
浅井健一
ギター、ボーカル担当。数曲の作詞とほぼ全曲の作曲を担当。
TOKIE
ベース担当。
椎野恭一
ドラムス担当。

作品

シングル

  発売日 タイトル 規格 規格品番 収録曲 備考
1st 2000年11月22日 波動 CDシングル
12inchシングル
VICL-35187
VIJL-60070
2nd 2001年1月24日 美しいこと VICL-35226
VIJL-60075
「NTT東日本」のCMイメージ・ソングを収録。
3rd 2001年6月27日 ペピン VICL-35281
VIJL-60087
BLANKEY JET CITYの14thシングルのカバー他をライヴ・テイクで収録。
Bobby Hebbのカバー「SUNNY」はライブ・アルバム未収録。

アルバム

  発売日 タイトル 規格 規格品番 収録曲 備考
1st 2001年2月7日 深緑 CD
LPレコード
VICL-60686
VIJL-60076/60077

VIJL-60258~9

項目参照 シングル「波動」「美しいこと」他を収録。

EP

  発売日 タイトル 規格 規格品番 収録曲 備考
1st 2021年5月26日 接続 CD
CD+DVD

LPレコード

VICL-65462
VIZL-1840

VIJL-60257

項目参照

ライブ・アルバム

  発売日 タイトル 規格 規格品番 収録曲 備考
1st 2001年7月25日 AJICO SHOW CD
LPレコード
VICL-60761/60762
VIJL-60088/60089

VIJL-60260~1

2001年2月9日から3月20日にかけて全国14ヶ所で行われたライブツアー「2001年AJICOの旅」の模様を収録。

映像作品

  発売日 タイトル 規格 規格品番 収録曲 備考
1st 2001年7月25日 AJICO SHOW VHS
DVD
VIVL-261
VIBL-35
2001年2月9日から3月20日にかけて全国14ヶ所で行われたツアー「2001年AJICOの旅」のライヴ&ドキュメント映像を収録。
2004年9月22日(再発) DVD VIBL-214
2008年11月19日(再々発) VIBL-559

コンサート

  • 全国ツアー「2001年AJICOの旅」(2001年2月 - 3月)
  • 「AJICO Tour 接続」(2021年5月 - 6月)

脚注

注釈

  1. ^ ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2000」にも出演予定だったが、天候悪化のため中村一義のステージとともに中止になってしまった[6]
  2. ^ 約4分のツアー・ダイジェスト映像。

出典

  1. ^ a b c d e 合わせてみたら、その感触がすごかった。”. WEB BEA VOICE Vol.260 (2001年1月). 2001年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月15日閲覧。
  2. ^ a b AJICO プロフィール・バイオグラフィ・リンク”. BARKS. 2019年3月15日閲覧。
  3. ^ a b c d AJICO|アーティスト・プロフィール”. CDJournal. 2013年6月30日閲覧。
  4. ^ 「特集:AJICO A MAP WAS DESCRIBED」『SWITCH 2000年12月号』第18巻第10号、スイッチ・パブリッシング、2000年11月20日。 
  5. ^ 2021年6月13日NHK BSプレミアム『The Covers
  6. ^ 音楽フェスの未来はどこに向かう? 今年のRIJFとTIFからレジーが考察”. Real Sound (2016年8月23日). 2019年3月17日閲覧。
  7. ^ AJICO ひとつの短い物語にピリオドをうつ!”. BARKS (2001年3月21日). 2019年3月13日閲覧。
  8. ^ Inc, Natasha. “活動休止から20年、AJICOの“鮮烈な1年”刻む全楽曲の配信解禁”. 音楽ナタリー. 2021年3月7日閲覧。
  9. ^ 2021.03.17 AJICO再始動”. SPEEDSTAR RECORDS. 2021年3月17日閲覧。

外部リンク

  • AJICO - 所属レーベルSPEEDSTAR RECORDSのアーティストページ