音威子府中継局

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音威子府中継局(おといねっぷちゅうけいきょく)は、北海道中川郡美深町清水にあったアナログテレビ中継局。

概要[編集]

  • 音威子府中継局を設置していたのはNHK旭川放送局とHBCのみで、その他については名寄中継局知駒中継局のどちらかが受信されていた。そのため、アナログ放送で名寄中継局・知駒中継局が受信しにくい地域向けの中継局となっていたが、名寄中継局と知駒中継局の間は長距離伝播やVHFチャンネルの相互混信などによって画質劣化が甚だしかったことから、これを改善するのと名寄中継局・知駒中継局の中間に位置する音威子府地区での中継を目的として設置されたものである。
  • 地デジ化は、NHKも民放も非該当となっており、2011年7月24日をもって廃止された。

送信設備[編集]

チャンネル
番号
放送局名 空中線
電力
ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
49 NHK
旭川教育
映像10W/
音声2.5W
映像440W/
音声110W
水平偏波 全国 不明 1973年
11月15日[1]
53 NHK
旭川総合
映像430W/
音声105W
道北圏
上川留萌
宗谷・北空知
55 HBC
北海道放送
映像410W/
音声105W
北海道 1975年
12月15日[2]
(割当なし) STV
札幌テレビ放送
(開局せず)
HTB
北海道テレビ放送
UHB
北海道文化放送
TVh
テレビ北海道
  • STV・HTB・UHBおよびFMラジオは名寄中継局知駒中継局でカバー。TVhはアナログ放送ではカバーできなかったが、デジタル放送では2012年12月27日に開局した名寄中継局や2014年10月10日に開局した知駒中継局でカバーされている。
  • 名寄市のコミュニティ放送局Airてっし」が受信できる地域もある。

放送エリア[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'75』日本放送出版協会、1975年、304頁。 
  2. ^ 日本民間放送連盟『日本放送年鑑 昭和55年度』洋文社、1980年、493頁。 

関連項目[編集]