軽井沢風越学園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
軽井沢風越学園
地図北緯36度19分14.48秒 東経138度36分06.96秒 / 北緯36.3206889度 東経138.6019333度 / 36.3206889; 138.6019333座標: 北緯36度19分14.48秒 東経138度36分06.96秒 / 北緯36.3206889度 東経138.6019333度 / 36.3206889; 138.6019333
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人軽井沢風越学園
設立年月日 2019年10月31日
共学・別学 男女共学
幼小中一貫教育 義務教育学校
学期 3学期制
学校コード C220332100013 ウィキデータを編集
所在地 389-0113
外部リンク 学園ホームページ
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
テンプレートを表示
軽井沢風越学園
情報
用途 義務教育学校、幼稚園[1]
設計者 環境デザイン研究所 (統括 仙田満[1]
構造設計者 KAP[1]
設備設計者 テーテンス事務所[1]
施工 北野建設[1]
建築主 学校法人軽井沢風越学園[1]
構造形式 主体構造 鉄骨造
基礎 杭基礎(SC杭、PHC杭、節PHC杭) [1]
敷地面積 69,363.10 m² [1]
建築面積 5,322.74 m² [1]
延床面積 6,771.52 m² [1]
状態 完成
階数 地上2階[1]
高さ 9,910mm[1]
エレベーター数 1基[1]
駐車台数 60台[1]
着工 2018年11月[1]
竣工 2020年3月[1]
開館開所 2020年4月7日
所在地 長野県北佐久郡軽井沢町大字発地1278番地16
座標 北緯36度19分14.5秒 東経138度36分07.0秒 / 北緯36.320694度 東経138.601944度 / 36.320694; 138.601944 (軽井沢風越学園)
テンプレートを表示

軽井沢風越学園(かるいざわかざこしがくえん)は、長野県北佐久郡軽井沢町に所在する学校法人軽井沢風越学園が運営する混在校。

概要[編集]

楽天創業メンバーで副社長を務めた本城慎之介理事長[2]東京学芸大学准教授を歴任した岩瀬直樹が校長園長となり[3]、開校した私立義務教育学校幼稚園が一体となった混在校である[4]。「すべての子ども自由に生きるための力と、自由を相互に承認する感度を育む」という風越学園の理念は合流した哲学者熊本大学准教授の苫野一徳の考えからきている[3]

義務教育学校は公設民営ができないため私立とし、全寮制中高一貫校を目標に準備を進めたが、運営が難しいは断念し通学生のみを対象とした[3]。中学を卒業する15歳までに自分の可能性を探り進路を切り開いてほしいとの理由から高校は併設していない[3]

教育課程は「前期課程」・「後期課程」に分かれ、幼稚園年少から小学2年生までが「前期課程」、小学3年生から中学3年生までが「後期課程」となる[5]。普通の学校のような一斉授業はなく学級委員日直もいない。チャイムも鳴らず、学びのコントローラーは子どもたちが持っている[2]

スタッフは約50人。全国から教員経験者ら数百名が応募した[3]

施設[編集]

風越公園軽井沢72ゴルフ北コース近くの浅間山を望む約69,000㎡の自然豊かな敷地に、約6,700㎡の2階建ての校舎が建てられ、建物ボリューム、内部空間とも、浅間山からの軸線「浅間軸」を中心に扇形に平面構成されている[4]。この学校は子どもたちが異年齢で集まり、自ら探求し、学びを深めていく。そのための空間として、校舎全体がライブラリーとして形成され、常に子どもたちが自然に本に触れることができる[4]は極力設けず、視線を遮らない空間は教科の隔てを取り去り、学びの重層化が期待され[4]、幼稚園、ラボ、体育館の間にはデッキスペース等の外部空間を設けることで、屋外活動での学びの複合化も意図されている[4]

土地、建物、備品など総工費は数十億円に達したがすべて本城の自己資金で賄った[3]。第62回BCS賞受賞[6]

沿革[編集]

  • 2016年平成28年)
    • 6月 - 設立準備開始。
    • 12月 - 一般財団法人軽井沢風越学園設立財団を設立。
  • 2018年(平成30年)6月 - 長野県に学校法人の設立認可申請書及び幼稚園・義務教育学校の設置許可申請書を提出。
  • 2019年令和元年)
    • 10月x日 - 第207回長野県私立学校審議会にて二次審査の承認。
    • 10月30日 - 学校法人軽井沢風越学園の設置並びに軽井沢風越幼稚園・軽井沢風越学園の設置が長野県知事より認可される。
    • 10月31日 - 学校法人軽井沢風越学園が設立。
  • 2020年(令和2年)
    • 4月7日 - 幼稚園開園・義務教育学校開校。
    • 4月14日 - はじまりの日。
    • 5月11日 - この日から、週2回3時間の分散登校実施。
    • 5月25日 - この日から、週4日×3時間の分散登校実施。
    • 6月1日 - この日から、通常登校実施。
  • 2021年(令和3年)

アクセス[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 「軽井沢風越学園」『新建築』2020年10月号 p.192
  2. ^ a b “楽天創業メンバー、三木谷氏に「学校を創りたい」軽井沢風越学園理事長・本城慎之介さん(人間発見・上)”. 日本経済新聞. (2021年5月3日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD28BDE0Y1A420C2000000/ 2021年10月23日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f “楽天元副社長、軽井沢に学校を創る 軽井沢風越学園理事長・本城慎之介さん(人間発見・下)”. 日本経済新聞. (2021年5月5日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD28CF50Y1A420C2000000/ 2021年10月23日閲覧。 
  4. ^ a b c d e 「軽井沢風越学園」『新建築』2020年10月号 p.92 - 101
  5. ^ 多くの小中一貫校では、小学校を「前期課程」、中学校を「後期課程」とするケースが多い。
  6. ^ 第62回受賞作品(2021年)軽井沢風越学園 混ざり合う小社会”. 日本建設業連合会. 2021年10月23日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『新建築』2020年10月号

外部リンク[編集]