起き上がり小法師

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会津若松市の起き上がり小法師

起き上がり小法師(おきあがりこぼし おきあがりこぼうし)は、福島県会津地方に古くから伝わる縁起物・郷土玩具の一つである。起姫(おきひめ)ともいう。会津の人にとっては「赤べこ」の次に馴染みのある郷土玩具である。稚児をかたどった可愛らしさがある。会津地方ではこの小法師を「十日市」という毎年1月10日に行なわれる縁日で家族の人数+1個を購入し一年間神棚などに飾る。

機能[編集]

何度倒しても起き上がる事から「七転八起」の精神を含有している。縁起物としての機能としては「無病息災」「家内安全」など。家族の人数より1個多く購入するのは「家族が増えますように」という願いから生じた慣習である。なお買い求める際は、実際に倒してみて起き上がるものを選ぶとよい。購入できる店には、起き上がるかどうか確認するための場所があることが多い。

構造[編集]

基本構造は達磨(ダルマ)と一緒であり本体中心下部におもりを入れる事により「倒しても起き上がる」というギミックを可能にしている。円錐に近い形で、大きさは高さ3センチ、胴回りは7センチ程度で手のひらに乗る。色は顔の部分が白で、下半分の胴体は赤が多いが、最近はいろいろな色が登場している。頭部および眉・目・口は黒で描かれているが手作りのため、それぞれ表情が違うので、温かみが感じられる。

歴史[編集]

古くは400年前に会津藩主・蒲生氏郷公が藩士に小法師を作らせ正月に売らせたのがはじまりと言われる。

逸話[編集]

2006年2月、民主党堀江メール問題に揺れ、前原誠司代表(当時)の進退問題にまで発展していた折、渡部恒三が「郷里の会津の名物を持ってきた」と、前原の他、鳩山由紀夫菅直人小沢一郎などに起き上がり小法師をプレゼントしたところ、前原がもらった起き上がり小法師だけが起きず、場が凍りついたというエピソードがある。その後に前原は代表を辞任した。

また、周恩来ゲルト・フォン・ルントシュテットのように、政治的混乱期の中でも失脚せず、失脚したとしても何度も復帰する人物が起き上がり小法師に例えられることがある。

参考文献[編集]

  • 会津大事典(国書刊行会)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]