蠍魔宮〜ブラックアウト

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蠍魔宮〜ブラックアウト
スコーピオンズスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ハードロックヘヴィメタル
時間
レーベル EMI
マーキュリー・レコード
プロデュース ディーター・ダークス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 10位(ドイツ)
  • 10位(アメリカ)
  • 11位(イギリス)
  • スコーピオンズ アルバム 年表
    電獣〜アニマル・マグネティズム
    (1980年)
    蠍魔宮〜ブラックアウト
    (1982年)
    禁断の刺青
    (1984年)
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    蠍魔宮〜ブラックアウト(原題:Blackout)は、スコーピオンズ1982年に発表したアルバム。スタジオ・アルバムとしては8作目。

    解説[編集]

    1981年、ボーカリストのクラウス・マイネ声帯を痛め、一時は歌手生命も危ぶまれるほどだったが、治療に成功して復帰を果たす。アルバム・ジャケットにはゴットフリート・ヘルンヴァインの絵画を使用。

    スコーピオンズにとって初となる、全米チャートのトップ10入りを果たし、アメリカでの人気を決定づけた作品となった。「官能の夜」はシングル・カットされ、全米65位に達した。

    2015年12月2日には、バンドのデビュー50周年を記念し、アルバムの新規リマスター音源や未発表デモ音源を収録したCD、ミュージック・ビデオ、ドキュメンタリー映像、1983年12月17日にドイツのドルトムントで行われた『ロック・ポップ・イン・コンサート:スペシャル・ヘヴィ・メタル・ナイト』の模様を収録したDVDがセットになった『蠍魔宮~ブラックアウト(50thアニバーサリー・デラックス・エディション)』(品番: SICX-30016/17)が発売された[1][2]

    収録曲[編集]

    全作曲:ルドルフ・シェンカー(特記を除く)

    1. ブラックアウト - "Blackout" - 3:49
    2. キャント・リヴ・ウィズアウト・ユー - "Can't Live Without You" - 3:47
      • 作詞:クラウス・マイネ
    3. 官能の夜 - "No One Like You" - 3:57
      • 作詞:クラウス・マイネ
    4. ユー・ギヴ・ミー・オール・アイ・ニード - "You Give Me All I Need" - 3:39
      • 作詞:ハーマン・ラレベル
    5. NOW! - "Now!" - 2:35
      • 作詞:クラウス・マイネ、ハーマン・ラレベル
    6. ダイナマイト - "Dynamite" - 4:12
      • 作詞:クラウス・マイネ、ハーマン・ラレベル
    7. アリゾナ - "Arizona" - 3:56
      • 作詞:ハーマン・ラレベル
    8. チャイナ・ホワイト - "China White" - 6:59
      • 作詞:クラウス・マイネ
    9. 静寂の煙 - "When the Smoke Is Going Down" - 3:51
      • 作詞:クラウス・マイネ
    2015年リマスター盤ボーナストラック
    1. ブラックアウト(デモ) - "Blackout" (Demo Version, previously unreleased)
    2. ラニング・フォー・ザ・プレイン(デモ) - "Running for the Plane" (Demo Song, previously unreleased)
      • 作詞:クラウス・マイネ
    3. シュガー・マン(デモ) - "Sugar Man" (Demo Song, previously unreleased)
      • 作詞:クラウス・マイネ / 作曲:シェンカー、マティアス・ヤプス
    4. サーチング・フォー・ザ・レインボウ(デモ) - "Searching for the Rainbow" (Demo Song, previously unreleased)
      • 作詞:クラウス・マイネ

    カヴァー[編集]

    • 「ブラックアウト」は、屍忌蛇を中心に企画されたカヴァー・アルバム『STAND PROUD! ALL FOR HEAVY METAL』(1998年)で取り上げられた(ボーカルは小野正利)。また、ハルフォードハノーファー公演でルドルフ・シェンカーをゲストに迎えて演奏され(クラウス・マイネも参加する予定だったが、インフルエンザのため不参加となった[3])、ライヴ・アルバム『ライヴ・インサレクション』(2001年)に日本盤ボーナス・トラックとして収録された。

    参加ミュージシャン[編集]

    脚注[編集]