第百九十二号哨戒特務艇

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第百九十二号哨戒特務艇
基本情報
建造所 船体:福岡造船鉄工
兵装艤装:佐世保海軍工廠
運用者  大日本帝国海軍
艦種 特務艇
級名 第一号型哨戒特務艇
建造費 1,350,000円(予算成立時の価格)
艦歴
計画 マル戦計画
竣工 1945年7月27日
除籍 1947年5月3日
要目(哨戒特務艇・計画時)
基準排水量 238トン
水線長 28.50m
水線幅 6.14m
吃水 2.35m
機関 400型中速ディーゼル1基、1軸
出力 400bhp
速力 9.0ノット
燃料 重油26トン
航続距離 8ノットで4,000カイリ
乗員 34名
兵装 25mm機銃 連装1基、単装2基
12センチ噴進砲2門
爆雷12個、魚雷落射機2基
搭載艇 短艇1隻
レーダー 13号電探1基
ソナー 三式水中探信儀三型1基
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第百九十二号哨戒特務艇[注釈 1](だいひゃくきゅうじゅうにごうしょうかいとくむてい)は、日本海軍の特務艇(哨戒特務艇)。第一号型哨戒特務艇の76番艇[注釈 2]。竣工艇中では、本艇が第一号型の最終艇となる。

艇歴[編集]

マル戦計画の特務艇、第2121号艦型の192番艇、仮称艦名第2312号艦として計画。1944年11月5日、第百九十二号哨戒特務艇と命名されて第一号型哨戒特務艇の70番艇に定められ、本籍を佐世保鎮守府と仮定。

1945年6月19日、船体概成により福岡造船鉄工株式会社から佐世保海軍工廠へ引き渡し。7月27日竣工し、本籍を佐世保鎮守府に定められ、元山方面特別根拠地隊に編入。以後法令、令達、通牒等に記載が無いため消息不明。終戦時は元山に所在していたと推定されている。

1947年5月3日、第百九十二号哨戒特務艇は海軍編制の廃止に伴い除籍された。

脚注[編集]

注釈
  1. ^ 本来の艇名表記は第百九十二號哨戒特務艇。
  2. ^ 本艇が特務艇類別等級別表に登載された1944年11月5日時点で、第27号哨戒特務艇第33号哨戒特務艇第34号哨戒特務艇第156号哨戒特務艇第176号哨戒特務艇第177号哨戒特務艇が同表未登載のため、1944年11月5日時点で法令上は70番艇、これら6隻を含めると通算で76番艇となる。
脚注

参考文献[編集]

  • 海軍省復員庁
    • 昭和19年11月5日付 達第363号、内令第1234号、内令第1236号。
    • 昭和20年7月27日付 内令第677号、内令第678号。
    • 昭和22年5月3日付 復二第327号。
  • 世界の艦船 No. 507 増刊第45集 『日本海軍護衛艦艇史』、海人社、1996年。
  • 防衛研修所戦史室 戦史叢書 第88巻 『海軍軍戦備(2) -開戦以後-』、朝雲新聞社、1975年。
  • 丸スペシャル No. 49 日本海軍艦艇シリーズ 『駆潜艇・哨戒艇』、潮書房、1981年。