河内大和

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こうち やまと
河内 大和
生年月日 (1978-12-03) 1978年12月3日(45歳)
出生地 山口県岩国市
身長 178cm
血液型 O型
職業 俳優
配偶者 既婚
所属劇団 G.GARAGE///
主な作品

舞台
『THE BEE』
『ヘンリー五世』
『リチャード三世』


テレビドラマ
『VIVANT』
テンプレートを表示

河内 大和(こうち やまと、1978年12月3日 - )は、日本の俳優山口県出身。血液型O型。 COME TRUE所属。(過去に何らかの事務所に所属した経験は一度もなかった。)[1]

主な出演作品は、テレビドラマ『VIVANT』、舞台『THE BEE』『ヘンリー五世』『リチャード三世』『マクベス』『ハムレット』。

人物・略歴[編集]

山口県岩国市出身。山口県立岩国高等学校卒業。雪国に住んでみたいと受験した北海道大学に不合格となり、後期日程の新潟大学工学部建設学科に合格し、入学と同時に新潟大学演劇研究部に入部。演劇に傾倒し、4年目に一年休学したうえで大学は中退した[2]

休学と同じくして新潟市に大型のホール・りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)が設立され、俳優養成の劇団も立ち上がり、そこでシェイクスピアの作品『夏の夜の夢』に出会う[3]

2000年、「リチャード三世」(東京公演)のケイツビー役で俳優デビュー。本格的に俳優活動を始める。

2004年より「りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ」の立ち上げから参加し、『マクベス』や『ハムレット』など、シェイクスピア作品の主役を数多く演じる。27歳ごろ、挫折して演劇から離れ実家に帰り、アルバイトや絵を描いたりして過ごす。一年半後、再び新潟で俳優復帰。その後2010年に東京進出し、舞台を中心に活動の場を広げる。上京二日目に東日本大震災に遭遇する[4]

2013年には、「シェイクスピアの道の極みを追い求めたい」との思いから、シェイクスピアユニット「G.GARAGE///(ジーガレージ)」[注 1]を立ち上げ、企画・演出も手がける。

2015年、彩の国シェイクスピア・シリーズ第31弾『ヴェローナの二紳士』にてメインキャストに抜擢され、シューリオ役で脚光を浴びる。以後、同シリーズでは『ヘンリー五世』でフルエリン大尉、『ヘンリー八世』でノーフォーク公爵を演じるなど出演を重ね、2021年には、NODA・MAP番外公演『THE BEE』のメインキャスト4人の中の1人に抜擢され、大きな反響を呼んだ。

2023年TBSテレビ日曜劇場『VIVANT』でドラマ初出演を果たす[5]

出演[編集]

舞台[編集]

  • 『リチャード三世』(2000年、演出:栗田芳宏) - ケイツビー 役
  • 『ミュージカルハムレット』(2002年、演出:栗田芳宏) - レアティーズ、ギルデンスターン 役
  • 能楽堂シェイクスピア・シリーズ『マクベス』(2004年、演出:栗田芳宏) - マクベス 役
  • カンパニーデラシネラ『ある女の家』(2008年、演出:小野寺修二) - ある男 役
  • 能楽堂シェイクスピア・シリーズ『冬物語』(2008年、演出:栗田芳宏) - リオンティーズ 役
  • PARCO劇場『中国の不思議な役人』(2009年、演出:白井晃) - 犬男 役
  • 能楽堂シェイクスピア・シリーズ『ハムレット』(2010年、演出:栗田芳宏) - ハムレット 役
  • カンパニーデラシネラ『ロミオとジュリエット』(2011年、演出:小野寺修二) - マキューシオ 役
  • カンパニーデラシネラ『カラマーゾフの兄弟』(2012年、演出:小野寺修二) - ドミートリィ 役
  • NODAD・MAP『エッグ』(2012年、演出:野田秀樹) - タザワ 役
  • 子供のためのシェイクスピア『ジュリアス・シーザー』(2013年、演出:山崎清介) - キャシアス 役
  • 三人姉妹』(2013年、演出:石丸さち子)-ヴェルシーニン 役
  • NODA・MAP『MIWA』(2013年、演出:野田秀樹) - アメリカ人記者、追手 役
  • カンパニーデラシネラ『ある女の家』(2014年、演出:小野寺修二) - ある男 役
  • 新国立劇場『テンペスト』(2014年、演出:白井晃) - キャリバン 役
  • 東京芸術劇場『フィガロの結婚』(2015年、演出:野田秀樹) - 助演 役
  • KAAT『ペール・ギュント』(2015年、演出:白井晃) - ボタン作り、空 役
  • 彩の国シェイクスピア・シリーズ『ヴェローナの二紳士』(2015年、演出:蜷川幸雄) - シューリオ 役
  • 子供のためのシェイクスピア『オセロー』(2016年、演出:山崎清介 - オセロー 役
  • 東京芸術劇場『リチャード三世』(2017年、演出:シルヴィウ・プルカレーテ) - ケイツビー 役
  • 彩の国シェイクスピア・シリーズ『アテネのタイモン』(2017年、演出:吉田鋼太郎) - ルシリアス 役
  • 彩の国シェイクスピア・シリーズ『ヘンリー五世』(2019年、演出:吉田鋼太郎) - フルエリン大尉 役
  • KAAT『春のめざめ』(2019年、演出:白井晃) - 仮面の男 役
  • NODA・MAP『Q:A Night At The Kabuki』(2019年、演出:野田秀樹) - 源監市、薬売り 役
  • 東京演劇道場『赤鬼』(2020年、演出:野田秀樹) - ミズカネ 役
  • 東京芸術劇場『真夏の夜の夢』(2021年、演出:シルヴィウ・プルカレーテ) - 酒屋 役
  • 『ダム・ウェイター』(2021年、演出:大澤遊)-ベン 役
  • 彩の国シェイクスピア・シリーズ『終わりよければすべてよし』(2021年、演出:吉田鋼太郎) - デュメイン兄 役
  • Team申『君子無朋』(2021年、演出:東憲司) - 厨師劉、王子インタン 役
  • NODA・MAP『THE BEE』(2021年、演出:野田秀樹) - 百百山警部 役
  • G.Garage///『リチャード三世』(2022年、演出:河内大和) - グロスター公リチャード 役
  • G.Garage///『OshiireHAMLET』(2022年、演出:河内大和) - ハムレット 役
  • 劇団鹿殺し『ランボルギーニに乗って』(2022年、演出:菜月チョビ) - マイケル 役
  • G.Garage///『リチャード二世』(2022年、演出:河内大和) - リチャード 役
  • 彩の国シェイクスピア・シリーズ『ヘンリー八世』(2022年、演出:吉田鋼太郎) - ノーフォーク公爵 役
  • 『ケンジトシ』(2023年、演出:栗山民也) - コロス 役
  • 『大正浪漫探偵譚—エデンの歌姫—』(2023年、演出:鈴木茉美) - 木崎茂 役
  • KAAT『アメリカの時計』(2023年、演出:長塚圭史) - ロバートソン 役
  • G.Garage///『ヘンリー四世』(2023年、演出:河内大和) - フォルスタッフ 役[6]
  • ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』(2024年、演出:長谷川寧) - 切り裂きジャック 役[7]
  • PARCO PRODUCE 2024 舞台『オーランド』(2024年、演出:栗山民也)[8]

映画[編集]

  • 短編『幕末陰陽師・花』(2021年、監督:谷口広樹) - 岩倉具視 役

テレビドラマ[編集]

バラエティ番組[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ユニット名は、本人が宇宙と車(ガレージ)が好きであることに由来している。

出典[編集]

  1. ^ 【VIVANT】ワニズ演じた河内大和 18歳から演劇→27歳で挫折→40歳までアルバイト「奇跡が続いて出演に」(ENCOUNT)”. 2023年9月30日閲覧。
  2. ^ 【VIVANT】ワニズ演じた河内大和 18歳から演劇→27歳で挫折→40歳までアルバイト「奇跡が続いて出演に」(ENCOUNT)”. 2023年9月30日閲覧。
  3. ^ 【VIVANT】ワニズ演じた河内大和 18歳から演劇→27歳で挫折→40歳までアルバイト「奇跡が続いて出演に」(ENCOUNT)”. 2023年9月30日閲覧。
  4. ^ 【VIVANT】ワニズ演じた河内大和 18歳から演劇→27歳で挫折→40歳までアルバイト「奇跡が続いて出演に」(ENCOUNT)”. 2023年9月30日閲覧。
  5. ^ 「VIVANT」ワニズ外務大臣はドラマ初出演だった 撮影後はベキが握手「温かさに涙」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース”. 2023年9月19日閲覧。
  6. ^ “河内大和のG.Garage///が「ヘンリー四世」二部作を一挙上演”. ステージナタリー (ナターシャ). (2023年10月4日). https://natalie.mu/stage/news/543586 2023年10月4日閲覧。 
  7. ^ Inc, Natasha. “ミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険」ジョジョ役は松下優也・有澤樟太郎、ディオ役に宮野真守(コメントあり)”. ステージナタリー. 2024年2月10日閲覧。
  8. ^ 宮沢りえが“女性に変身した青年貴族”演じる「オーランド」演出は栗山民也、共演にウエンツ瑛士ら”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年1月11日). 2024年1月11日閲覧。
  9. ^ 日曜劇場『VIVANT』に檀れい、濱田岳、櫻井海音、河内大和、坂東彌十郎、林原めぐみ、西山潤、井上順ら19人が出演決定”. 2023年9月17日閲覧。
  10. ^ 日曜劇場「アンチヒーロー」岩田剛典ら40名の出演者が一挙発表”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年4月5日). 2024年4月5日閲覧。

2. ^“溝端淳平が女役に挑む、蜷川幸雄によるオールメール舞台『ヴェローナの二紳士』".CINRA.2015年6月23日閲覧。

3. ^“吉田鋼太郎演出、松坂桃李主演/彩の国シェイクスピア・シリーズ第34弾『ヘンリー五世』開幕”.エンタメ特化型情報メディアスパイス.2019年2月9日閲覧。

4. ^“藤原竜也「ばっちり締めたい」彩の国シェイクスピア最終作「終わりよければ~」開幕”.ステージナタリー.2021年5月13日閲覧。

5. ^“最強の王ふたたび―彩の国シェイクスピア・シリーズ『ヘンリー八世』ついに開幕【吉田鋼太郎 演出&出演、阿部 寛主演】".PR TIMES.2022年9月17日閲覧。

6. ^“NODA・MAP番外公演『THE BEE』阿部サダヲ、長澤まさみ、河内大和、川平慈英出演".エンタステージ.2021年9月8日閲覧。

7. ^“真夏の夜の夢 東京芸術劇場”.www.geigeki.jp. 2021年1月6日閲覧

8. ^“リチャード三世   東京芸術劇場”.www.geigeki.jp. 2021年1月6日閲覧。

9. ^“【主演は竹中凌平】舞台『大正浪漫探偵譚 -エデンの歌姫-』上演決定【三浦海里、三井淳平、小坂涼太郎、大平峻也ら出演】”.Sparkle.2023年4月21日閲覧。

10. ^“アメリカの時計 KAAT神奈川芸術劇場”.www.kaat.jp.2023年9月10日閲覧。



外部リンク[編集]