東京 - 立山(室堂)線
東京 - 立山(室堂)線(とうきょう - たてやまむろどうせん)は、東京・渋谷・新宿・池袋の東京都心部と立山黒部アルペンルートを結ぶ富山地方鉄道と西武観光バスと東急バスが共同で運行する高速バス路線の名称である。
概要[編集]
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)による緊急事態宣言が収束した2023年7月より、東京都内から立山連峰に向かう登山客向けの夏休み限定の直通バスとして富山地方鉄道・西武観光バス・東急トランセ(現・東急バス)の3社が企画した路線バスとして運行が開始された。 東京都内は、東京駅・渋谷駅・新宿駅・池袋駅の4駅の近隣のバスターミナルからの発着となっている。
営業キロ数は往復共に片道496キロメートル[1]となっている。
東京駅の海抜は約4メートル、室堂の海抜は約2450メートルであり、標高差2446メートルを登る路線であり、都内を発着する路線としては、中央高速バスの富士山五合目線の標高差、約2265メートルを上回る最大級の登山路線となっている。
前泊せずに立山雄山登山が楽しめる様[2]に、東京発は夜行バスとして運行し[3]、室堂発は昼行バスでの運行となる。その為、上り便は昼行便であるにもかかわらずツーマンでの運行となっている[4]。
運行会社[編集]
過去の運行会社[編集]
- 東急トランセ(下馬営業所)
運行経路[編集]
- 東京駅丸の内南口3番停留所 -《首都高速道路 都心環状線》 - 《首都高速道路渋谷線》 - 渋谷駅9番停留所(渋谷フクラス) - 東急歌舞伎町タワー - 池袋駅東口高速バス停留所 - 《関越自動車道 》 - 《上信越自動車道 》 - 《北陸自動車道》 - 《立山有料道路》 - 弥陀ヶ原 - 天狗平 - 室堂
- ※ 途中、上里サービスエリアと立山あるぺん村(上り便のみ小布施パーキングエリアにも停車)にて解放休憩が実施される。
運行回数[編集]
- 1日1往復
- 東京発は東急トランセ → 西武観光バス → 富山地方鉄道の順番で持ち回り。
- 室堂発は富山地方鉄道 → 東急トランセ → 西武観光バスの順番で持ち回り。
沿革[編集]
車両[編集]
全車4列シートのトイレ付きハイデッカー車両での運行となっている。また車内Wi-FiとUSB充電器が標準装備されている[5]。 車両は西武観光が42席、その他は38席車が使用されている。また、座席数は運転席側の前4席は乗務員休憩室として封鎖となっている。
備考[編集]
- 運賃はS・A・B・C・D・Eの6段階からなる幅運賃制が採用されており、最高金額は20,000円、最低金額は11,000円である。また、車内清算の場合は理由如何に関わらず、一律で最高金額の20,000円となる[6]。
- 夏休み期間中の立山有料道路の開門時間が午前6時から午後7時まで[7]という時間の都合上、下り便は極めて異例ではあるが、最終目的地である室堂停留所の約40キロメートル手前の地点に存在する『立山あるぺん村』にて時間調整を兼ねた解放休憩が実施される。
脚注[編集]
- ^ 東京・渋谷・新宿・池袋 - 立山(室堂)線(東急トランセ)
- ^ 高速バス「東京~室堂」運行開始について(東京富山県人会連合会)
- ^ 『首都圏から立山・室堂に直通バス 前泊なしで立山に』(HTML)朝日新聞社、2023年7月13日 。2023年10月11日閲覧。
- ^ 『高速乗合バス 交代運転者配置基準(概要)』(PDF)厚生労働省、2013年8月1日 。2023年10月11日閲覧。
- ^ 『首都圏(東京)から立山黒部アルペンルート最高地点「室堂」への直通バス運行開始!』(HTML)(プレスリリース)PR TIMES、2023年6月22日 。2023年10月10日閲覧。
- ^ 高速バス「東京~室堂線」 運行について(富山地方鉄道株式会)
- ^ 立山有料道路(富山県道路公社)
関連項目[編集]
- 立山高原バス:美女平 〜 弥陀ヶ原・天狗平・室堂を結ぶ路線バスを運行している。
- 立山ロープウェイ
- 立山黒部貫光無軌条電車線:室堂からトロリーバスを運行している。
外部リンク[編集]