批判的思考
批判的思考(ひはんてきしこう、英: Critical thinking)は物事や情報を批判的に解釈する思考パターンのこと。単にクリティカル・シンキングと呼ばれることも多い。対象物を見聞きしたままに受け取るのではなく、客観的なおかつ分析的に理解するものである。
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[編集] 「批判」と「否定」の違い
「批判」という言葉は反対する、受け入れない、などのイメージから「否定」という言葉と同義で用いられるケースが少なからず存在するがここでいう批判とは情報を分析、吟味して取り入れることを指しており客観的把握をベースとした正確な理解が必要とされる。「否定」という言葉はその情報自体を拒絶するという意味合いが強くまた主観的要素を含んでおり「批判」という言葉の意味とは隔たりがある。
[編集] 批判的思考のメソッド
必要となる要素は客観的な情報把握とその分析であるが言葉の意味をしっかり吟味し伝えられる情報の全体像と背景情報を理解することも重要である。またこれには解釈方法や得られた事実に対する意見、考えなど個人の裁量による部分も含まれるためそれぞれの人間が持つ個性やバックグラウンドの違いが現れてくるといえよう。すなわち、個人主義の色合いが強い国ほどこの思考パターンが主流となっており、日本社会においても現代の潮流から徐々に浸透していくであろうと考えられる。
[編集] アジアと欧米の違い
主観的な姿勢を採る傾向にあるアジア圏の人々は欧米人に比べると客観的な状況把握能力が欠けているといわれる。考えられる理由としては社会文化の中に集団意識という概念が強くあり「話を聞く、疑わない」ことが礼儀であると認識されており批判することを失礼であるとみなす風潮が根強く残っているということに加え、集団意識に派生する情報共有の尊重が個人的解釈に優先する傾向がある。よってこのような社会に属する人間が批判的思考能力を養うのは容易なことではない。[要出典]
[編集] 文化との関連性
既出のように個人主義と批判的思考は関連しておりまた集団を重んずる地域ではこの思考パターンは市民権を得ていないと言える。またそのような文化圏では世代伝承の過程においてこの思考方法がメジャーな地位を得ることも困難であると思われるが日本のようにアメリカの文化が入ってくるにつれて徐々に根を下ろすパターンもある[要出典]。また欧米圏では逆に一般的な思考パターンとして受け入れられておりそれぞれの世代に伝承され浸透する。このことから、批判的思考と文化はお互いに影響を与え合うもので人々の中に存在している一種の文化的なイデオロギーに近いものと考えられる。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 道田泰司 批判的思考の諸概念 人はそれを何だと考えているか? Various Concepts of Critical Thinking : What do they think it is?
- 道田泰司 文化としての批判的思考 Critical Thinking as a Culture
- 道田泰司 批判的思考は良い思考か? Is critical thinking good thinking?
- 道田泰司 批判的思考におけるsoft heartの重要性 Importance of Soft Heart in Critical Thinking
- 道田泰司 合理性と批判的思考 Rationality and Critical Thinking
- 道田泰司 “批判的思考から研究を考える”, 日本化学会情報化学部会誌, Vol. 23, 54 (2005)
- 沖林洋平 学術論文読解における批判的思考研究(文字とドキュメントの認識・理解)) Overview of research on critical thinking in the process of reading
- 小柳和喜雄 批判的思考と批判的教育学の 「批判」 概念の検討 A Study on Meaning around "Critical" in Critical Thinking and Critical Pedagogy (PDF)