小澤京子

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小澤京子(おざわ きょうこ、1976年8月7日 - )は、日本美術史家。専門は都市建築論、イメージ分析、新古典主義など。

来歴[編集]

群馬県前橋市出身。群馬県立前橋女子高等学校東京大学法学部第2類(公法コース)卒業。東大法学部第2類在学中は政治過程論を専門とする蒲島郁夫のゼミに所属[1]1999年 第一勧業銀行銀座支店勤務(〜2001年7月31日)。2004年 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース修士課程修了。2008年10月 ブルゴーニュ大学現代人間科学修士課程修了。2011年 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。2021年4月 和洋女子大学人文学部日本文学文化学科文化芸術専攻教授2022年4月 和洋女子大学人文学部学部長

略歴[編集]

主張[編集]

東日本大震災で自分のような「部外者」が悲惨な出来事について、倫理的な態度をよそおいつつ「語る」ことが、直接被害を受けた人々に対して、一種の「搾取」になるのではないかという疑問があり、また状況を言語化することによって「救われて」しまうことへの罪悪感でもあったという[2]

インテリ男性中心のアリス幻想を隣接した場で執筆活動を行い、引き受けつつも少しずらしているように思われるのものとして、矢川澄子や『少女座』を挙げており、これを女性自身が主体的に選択する少女性の系譜だとしている。この『少女性』信奉の核にあるのは、女性自身による自己投影的なセンチメンタリズムであり、「私自身も少女である、かつては少女であった、いつまでも少女であり続けたい」という、ナルシシスティックで自己慰撫的な態度だと思うと述べている[3]

著作[編集]

単著[編集]

  • 田中純(解題))『都市の解剖学:建築/身体の剥離・斬首・腐爛』(ありな書房、2011年10月)
  • 『ユートピア都市の書法:クロード=ニコラ・ルドゥの建築思想』(法政大学出版局、2017年7月)

共著[編集]

共訳[編集]

  • (田中純(監訳))『ナショナル・ギャラリー・ポケット・ガイド 顔』(ありな書房、2010年3月)

脚注[編集]

外部リンク[編集]