偽装サークル
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偽装サークル(ぎそうサークル)とは、主に大学のサークルにおいて、表向きに掲げる目的を十分に達成せず、それとは別の目的のために組織されているものである。多くの大学では新入生に対し強く注意を呼びかける。合格発表や健康診断などの新入生が多く集まる日に、少人数で歩いている新入生に対し半ば強引に勧誘するのがこれらサークルの常套手段である。
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[編集] 概要
主な類型としては、次のようなものが見られる。
- 学生同士の活動に終始していない団体で、政治思想団体やカルト宗教団体が学校内での資金調達や人員確保のために結成された団体もしくはこれらの団体の学外構成員によって組織運営の主導権が握られた団体。フロントサークルとも呼称する。
- 元々、正常に活動していた団体が人数不足等になり、部室やサークル連合での議決権というサークル資産を目当てにまったく異なる活動をしていた集団に入れ替わった団体。
- 学生自治会内で自己の主張を通すため、評決権を得ることを目的として名義的に設立され、活動を行わない団体。
大学祭などの行事で、良い展示場所を確保する(=信者獲得の機会を増やす)目的を持つものも多い。
[編集] 類型
[編集] 政治団体・宗教団体
政治思想団体やカルト宗教団体が主に大学内で本来の目的を隠して活動のために結成もしくはこれらの団体構成員によって組織運営の主導権が握られた団体で、多くの場合は表向き大学非公認の有志による活動と言う形を取っているが、実際には各団体からの指示に基づいて行動している事が多い。
- 偽装サークル一般の性質・特徴
- 偽装サークルは、人員・資金・活動拠点の一部または全てを確保するために作られることが多い。
- 人員確保
- 勧誘時期は大学の合格発表の時期や入学式で、内部事情に詳しく無い段階に操作された情報を与え、周囲から隔離した状況をつくり心理的に抜けづらい状況へ持ち込む為にマインドコントロール的な手法を使用することがある。
- 資金確保
- サークル運営費用等の大学側・学生団体等から提供される資金や学祭等のイベントでの売り上げ等からある程度を上位組織に上納することがある。
- 活動内容
- 大学内での活動より学校外での活動を重視していたり、活動が勧誘時と全く違うことがある。
- 活動拠点
- カルト宗教団体などの性質・特徴
- マスコミで取り上げられる宗教団体による偽装サークル、そうでない宗教団体による偽装サークルのいずれの場合でも、社会的な軋轢を生んでいる場合があるので、十分注意する必要がある。
- まれに手違いで、カルト宗教団体による偽装サークルが大学内の公認サークルになり、混乱が発生する事もある。
- 政治思想団体などの性質・特徴
- 過去に、学生自治会などの学生団体が政治思想団体などによって偽装サークル化した事例がある。なお、中には偽装サークル化したまま現在まで至っている学生団体もある。
- 学生団体の主導権を握ることを目的として、部・同好会・サークルなどの団体を偽装サークルとすることもある。
[編集] 進出傾向
- 偽装サークルが作られる大学の傾向として、東大を初めとする著名な学校や授業料が高い学校、浄土真宗親鸞会を賞賛する内容の書籍を出した後に、左翼団体に学内での生与奪権を握られていたと入試に関わる不祥事の謝罪会見で明らかにした小沢浩(元富山大学学長)やオウムの広告塔として批判を浴びた島田裕巳(元日本女子大学教授)のように教授や学長などの学校関係者にシンパや政治的な環境から言いなりにならざるを得ない人物が居る学校、伝統的に活動しやすい環境(よく言えば自由な校風、ひねくれた表現で学校運営がロクにできていない)にある学校が多い。
- こういった団体が無いと言われている大学の中には、南山大学のように付属研究機関が一部の非キリスト教系カルト宗教団体賞賛を目的とした論文や書籍を出す代わりに偽装サークルを作らないと言った何らかの協定が存在しているのでは指摘される大学もある。
- 防衛大学校など一種の閉鎖環境にある学校の場合、校外での勧誘による信者獲得や信者を入学させると言った行動を行っている団体も存在する。
[編集] 別の集団に入れ替わった団体
元々、正常に活動していた団体が人数不足等になり、部室やサークル連合での議決権というサークル資産を目当てに異なる活動をしていた集団に乗っ取られた団体である。これまでの活動で得られた資産を引き継げるため、活動する分野が隣接する活動を行っている集団が引き継ぐことが多い。偽装とされるかどうかは、各大学内によって異なる。
[編集] 名義的に設立された団体
議決権や予算を得るために設立する団体であり、書類上の要件等しか満たしていないサークルである。
学生自治会などの規約が想定する「サークル」(学生団体)は、学内における文化的・体育的な活動等を目的に恒常的に活動を行っているものであるが、名義的に設立された団体は、学内における学生自治に関与しようとすること以外の活動は原則的に行わない。このため、多くの大学において名義的に設立された団体は、ほかの文化的・体育的なサークル(学生団体)から「偽装サークル」とされ、議決権や予算受給などを排除するための働きかけがされることも多い。
[編集] 特徴
- オウム真理教の系譜を受け継ぐサークルには「ヨガ」の研究を標榜しているケースがみられる。
- 浄土真宗親鸞会系サークルは、「古典と哲学を学ぶ会」などと文科系サークルを装って、過去の偉人の言葉を利用した勧誘や自分たちのサークルの説明会で被勧誘者を誘う。新入生への下宿紹介や授業の取り方案内をすると言って勧誘する場合もある。
- 崇教真光系サークルは「L・H陽光研究会」の名称を用いて活動を行っている。「L」はLucky(ラッキー=幸福)を表し、「H」はHealth(ヘルス=健康)を表す。
- 摂理のサークルは様々な一般のサークルに偽装しているケースが多い。飲酒、喫煙、男女交際を禁止している。
- 創価学会系サークルは「東洋思想」や「東洋哲学」の研究サークルを標榜することが多い。「第三文明」を冠することも多い。キャッチフレーズは池田大作の提唱した「平和・文化・教育(人間革命)」が多い。
- 統一協会系サークルは「原理研究会」「CARP」の名前が付いているケースがある。「純潔キャンペーン」や「学生新聞」を隠れ蓑にするケースもある。様々な社会問題についてどう思うか,という形での勧誘が多い。
[編集] 関連項目
- 政治
- 宗教
- 詐欺
- 宣伝
- 自己啓発
- フロント企業
- 権利能力なき社団
- 政治思想団体
- 革マル派
- 革命的労働者協会(社会党社青同解放派)
- 全日本学生自治会総連合
- 中核派
- 日本民主青年同盟(日本共産党)
- 国際勝共連合
- 日本青年協議会(青協、日本協議会)
- 日本学生会議(ジャスコ)
[編集] 外部リンク
- 元オウム真理教信者による告白。
- 一個人による統一教会系偽装サークルへの工作記録、団体責任者を勧誘時の謳い文句であった社会運動へ誘った際の反応等。
- 統一教会の偽装サークルによる勧誘への司法判断。
- 外務省の関連団体であるフォーリン・プレスセンターのViews from 1999年11月に掲載された物のWEB ARCHIVEログリスト、浄土真宗親鸞会が偽装サークルによる勧誘を行っているとして講談社の月刊現代1999年12月号に掲載された記事(の冒頭部)。ただし、リンク先では題名が「介護保険――何がどこまで決まったのか」 となっている。
- 2003年度東京大学教養学部オリエンテーション委員会公式ホームページに掲載された物で、統一協会による学内での勧誘は沈静化したが、複数の宗教団体が大学内で勧誘を行っているとする資料。


