ダミーサークル

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関連項目
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コンピュータゲーム

ダミーサークルとは、同人誌即売会用語で、実体のないサークルのこと。

目次

[編集] 目的

主に、以下のような目的で結成される。

[編集] 販売スペースの確保

  • 同会場に2つ以上のスペースを確保する目的。
一般に、あるジャンルの同人誌は当該ジャンルが集中する場所で多く売れるので、複数ジャンルの同人誌を発行するサークルが売り上げを伸ばすために各ジャンルでそれぞれ申し込みを行ったりする。また、複数日の日程のイベントにおいて、各日にそれぞれ申し込みを行うケースもある。
  • 抽選倍率の高い即売会でのスペース確保をより確実にする目的。

多くの即売会では1サークル・1代表者に付き1スペースしか応募できないことになっており、複数スペースの申し込みはルール違反とされる。

ただし大手サークルなど、1スペースでは販売しきれない場合や混雑による混乱が予想される場合には主催者が複数スペース確保を容認することもあり、ダミーサークル行為が許されていると誤解を招いているとの指摘もある。コミックマーケットでは、事務処理の都合で同一サークルでの複数スペース登録はできず、別名での登録が必要になるため「公認のダミーサークル」と呼ぶこともできる。

[編集] サークル入場証の確保・販売

  • サークル入場証を確保し、開場前に入場する目的。
サークル参加者は、販売準備を行うために即売会の開場前に入場する必要がある。このため即売会主催者は、サークル参加者であることを証明するサークル入場証サークルチケット)を配布している。入場証があれば開場前に入場できるので、一般参加者よりも有利に同人誌を購入するためにダミーサークルが結成される。
  • サークル入場証自体を販売する目的。
前述の通り、サークル入場証を所持すると同人誌の購入に有利であるため、入場証が購入できるならば買いたい、という者は多い。このため、換金目的でダミーサークルが結成される場合がある。この目的での結成は、インターネットオークションが盛んになった2000年以後に顕著である。
特に同人誌即売会の代名詞といえるコミックマーケットのサークル入場証はオークションに数多く出品される人気商品となっており、高くて2万~3万円以上で落札されることもある。
なお、コミックマーケット準備会ではダミーサークルによるもの、いかなる理由・目的であれ入場証の販売行為を一切禁止してはいるが、単純な所持や本来の目的に則した使用は法的に問題ないものであるため、どの開催業者も出品を禁止せず黙認されたままでいるのが現状となっており、準備会でも手を打てない状況が続いている。

[編集] 荷物置き場の確保

  • コスプレイヤーが、着替え置き場を確保する目的。
即売会でコスプレを行うコスプレイヤーは着替えのための荷物が多いが、ほとんどの即売会では荷物置き場を提供しないので、ダミーサークルが利用されることがある。
  • 大量購入者が、荷物置き場を確保する目的。
共同購入や転売目的で大量の同人誌を購入する場合、一時的な荷物置き場として利用される。ただし荷物置き場としてだけが目的であることはまれであり、前述の事前入場が主たる目的である場合が多い。

販売を目的としない場合には、正規のサークルのように偽装するために、簡単なコピー誌を作成・陳列することもある。しかし、後述するように、このことだけでダミーサークルと判断するのは誤った判断にも繋がるので注意が必要である。

[編集] 問題点

ダミーサークルが当選することで、ダミーでないサークル参加者がスペース抽選から漏れることもあり、特にサークル参加者からの反感が強い。また、一般参加者にとっても、ルールを守って長時間列に並んだにもかかわらず、ダミーサークルのようなルールを破った側が得をしてしまうという不公平が拭えない。この状況を見た一部の参加者が、同様にダミーサークル行為を行うようになるという悪循環も生まれている。

同様の問題はワンフェス等の立体物版権物のイベントでも過去にあったが、開場直前にディーラー(=サークル)の人員点呼や出展物の当日審査を行い、違反していたディーラーに対し、次回イベントでの当日版権申請の停止やイベントへの永久参加禁止などのような「制裁」ともいえる対策をとっている。しかし、こちらも近年は、転売目的の参加者がディーラー用入場許可書の偽造や、障害者のふりをしての優先的な入場、ホームレスを動員し前日から並ばせるなど手口が巧妙化しており、いたちごっこと化している。

[編集] 注意点

即売会当日にスペースが無人であったとしても、ダミーサークルであるとは即断できない。病気や怪我など、やむを得ず欠席または遅刻するケースもあるためである。また、販売物が極端に質の低いコピー誌のみであったとしても、技術が意欲に伴わないケースは珍しくはないだけに、販売物の内容を理由にダミーサークルと断ずるのは危険である。

特にサークルとして運営しているウェブサイトの日記や掲示板・ブログにこのような決めつけの書き込みを行った場合、後々ネット上だけでなく、外に及ぶ事件やトラブルの原因にもなる。

[編集] その他

  • ダミーサークルの偽装目的でコピー誌等を作っていたはずが、いつの間にか製作に熱が入り本格的に同人活動を始めるようになるケースもある。
  • 1980年代後半、「ダミーサークル」という名称で活動している同人サークルが実在した。敢えて「ダミーサークル」というサークル名を用い、また机の上に本を並べておらず「本なんて出るわけないじゃん」と張り紙が貼ってあるだけなど一見しただけではダミーサークルのように見えるが、その「お遊び」が分かっている人は暗号(「『本なんて出るわけないじゃん』を下さい」)を伝えると奥から本(タイトルが『本なんて出るわけないじゃん』)が出てきて買えた。これは一例で、その他様々な「お遊び」があった。ダミーサークルのイメージを逆手に取ってネタにしたものである。このサークルには著名な執筆者が多数所属しており、その同人誌は非常に質が高かったと言われている[1]

[編集] 出典

  1. ^ 寺西社主「たのしひ暗躍inコミケット その弐、黎明編」『別冊宝島358 私をコミケにつれてって!』135ページ、1998年。ISBN 4-7966-9358-0