価格

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価格(かかく、: Price)とは、有形・無形の各種の商品サービスを含む)の取引に際して提示される金額をいう。基本的には需要と供給のバランスによって決定される。値段(ねだん)とも呼ばれ、サービスについては料金(りょうきん)ということもある。

価格の種類[編集]

価格は、基本的に商品の需要と供給によって決まる物であるが、価格に決定の仕方によっていくつかの種類がある。

市場価格
市場で現実に成立する価格で、需要と供給の変動によって上下する。例として、株式市場における株価などがある。
生産価格
原価などの生産コストに生産者の利潤を加えた価格。
競争価格
完全競争市場で成立する価格で、技術の進歩と生産の向上によって低下する。独占価格に対比して使用される用語である。
独占価格
狭義には1社独占の市場での価格をいうが、広義では寡占価格や管理価格のことも指す。
寡占価格
少数の企業が市場を支配している場合の価格で、生産費が下がっても価格が維持されやすい。
管理価格
市場支配力をもつ最も有力な企業がプライス・リーダーとして一定の利潤が確保できるよう価格を設定し、その他の企業がそれに追随する場合の価格。
統制価格
政策上の必要から国家によって統制される価格で、公共料金などがこれにあたる。例としては、交通機関の運賃などがあげられる。

消費者の購買心理に関する価格[編集]

心理的価格
消費者は特定の商品において一定の価格の範囲内であれば、あまり価格の上下を気にせず購入する価格帯のこと。
習慣価格
特定の商品に対して消費者が習慣的に認めている価格のこと。自動販売機における飲料などが含まれる。
端数価格
値段を「198円」のように端数にすることによって、価格を下げたという印象を消費者に与える価格。日本では一般に「8」や「9」という端数が多く用いられることからイチキュッパともいわれている。
名声価格
バッグや時計など主に奢侈品(ぜいたく品、高級品)に用いられることが多い価格。高価格のほうが品質がいいと判断されることが多いためあえて高価格に設定されている。

相対価格と一般物価[編集]

ミクロ経済学におけるP(価格)とマクロ経済学におけるP(物価)は、前者は財の相対価格(個別価格)を表すものであるのに対し、後者は単に物価水準を表しており、根本的に別の概念である。

つまり、「ハンバーガーが値下がりした」という場合でも、牛丼などその他のモノの価格はほぼ変わらず物価水準が変化していない場合、ミクロ経済学的な(たとえば牛丼などとの)相対価格の変化を表しているが、マクロ経済学的な一般物価(総合物価)の変化である「デフレーション」ということは表していない。

物価の上下は純粋に貨幣的な問題であるので、ミクロ経済学における財市場とは何の関係もない。

価格と物価には次のような違いがある。

価格
価格は、購入される個々の財貨・サービスなど1単位に支払われる貨幣の量のことを指す。広義には、賃金利子率為替レート地代も含まれる。
物価
物価とは、一定の範囲(工業製品、消費財、小売商品等)に属する数多くの商品の価格の状態を、他の時点での価格と比較して総合的に表したものである。通常は物価指数として示される。概念的には貨幣の価値が変化することによってのみ変動する。

価格と効用[編集]

ある財が希少性(使いたい量に比べて使える量の少ないこと)を有しているとき、それに見合っただけの価格を、その財は有することになる(希少性のない自由財は価格をもたない)。とはいえ、ある財の価格が、全ての人にとってそれに見合っただけの効用(主観的な満足)を示していると考えることはできない。たとえばダイヤモンドと水を比べた場合、前者は希少であり価格が高いが、しかし効用はありふれた後者のほうが高いことがある。このことを、アダム・スミスに由来する価値のパラドックスという。

関連項目[編集]