京阪バス1dayチケット

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初代後期の大人用カード。左が大阪版、右が京都市内版(現在は京都・大津版に改称)。

京阪バス1dayチケット(けいはんバスワンディチケット)は、京阪バスが発売していた磁気式一日乗車券である。

本項ではその後継である京阪バスIC1dayチケットについても記述する。

概要[編集]

京阪バスでは、京都市山科区と伏見区醍醐で『山科醍醐観光一日乗車券』を、大阪府枚方市では『枚方市内一日乗車券』をそれぞれ発売していたが、大人800円、小児400円と比較的高値であったことや、発売箇所が限定されていたため、売れ行きが芳しくなかった。

そのため、これらの一日乗車券を値下げ、カード化して発売することとなった。

歴史[編集]

  • 2004年11月26日 京都市内版の発売開始
  • 2005年11月1日 大阪版の発売開始
  • 2006年4月1日 京阪宇治交通との合併に伴い、大阪版の利用範囲が男山団地(旧・京阪宇治交通エリア)にも拡大される。
  • 2007年3月1日 男山営業所での発売を開始。
  • 2009年11月1日 京田辺営業所の路線の長尾駅津田駅枚方市駅乗り入れにより、京田辺営業所および同営業所が管轄するバス車内で、大阪版の車内発売を開始。
  • 2011年3月1日 大阪版・京都市内版共に適用範囲を拡大(同時にカードのデザインも変更)。大人600円、小児300円(それまで大人500円、小児250円)に値上げし、大阪版は八幡地区(一部を除く)も適用範囲となった。京都市内版は「京都・大津版」と改称し適用範囲を大津営業所管内のほぼ全域(岩間寺臨時線等を除く)に拡大した。同時に大津営業所と管内のバス車内で京都・大津版を、男山営業所管内のバス車内で大阪版の販売を開始。
  • 2014年4月1日 京都南部線の京阪シティバスから京阪バスへの復帰により、同路線は京田辺営業所が管轄することとなり、京田辺営業所が管轄するバス車内でも京都・大津版の車内発売を開始。これにより京田辺営業所は京阪バスの営業所で唯一、大阪版と京都・大津版両方の車内発売を実施することとなった。なお、同路線は2017年3月18日より男山営業所に移管したため、京都・大津版の発売を終了。逆に男山営業所の京都南部線の運用に入るバス車内でのみ京都・大津版の発売を開始している。

IC化による発売終了[編集]

2017年10月1日で発売終了、2018年2月1日で利用終了となった。[1]

これに先駆けて、2017年4月1日からは「京阪バスIC1dayチケット」が発売され、それに移行していくこととなる。なお「京阪バスIC1dayチケット」では京都・大津版と大阪版とが統合され、同時に淀長岡京線・京都南部線の全線と京田辺地区の京阪バス一般路線全路線に使用可能範囲を拡大した。

利用可能範囲[編集]

以下は「京阪バス1dayチケット」の範囲である。「京阪バスIC1dayチケット」ではこれに淀長岡京線と京都南部線の全路線、京田辺地区の路線が追加されている。また松井山手地区の路線についても樟葉駅・穂谷発着便での利用も解禁された。

京都・大津版[編集]

山科営業所の大半の区間、大津営業所管内全区間と、男山営業所管内の京都南部線の内、京阪淀駅 - 京阪中書島 - 竹田駅西口路線、および京阪淀駅 - 京都駅八条口路線で利用可(残る京都南部線の路線である京阪淀駅〜JR山崎間は「京阪バスIC1dayチケット」のみ利用可)。

大阪版[編集]

発売箇所[編集]

京阪バスIC1dayチケット[編集]

京阪バス一般路線の車内(大人・小児共に車内販売に限り発売)。

京都・大津版[編集]

  • 京阪バス山科営業所、大津営業所、管内バス車内(車内発売は大人用のみ。車内販売に限り男山営業所管轄便でも販売)。
  • 京阪バス山科駅案内所、三条京阪案内所。

大阪版[編集]

利用不可路線[編集]

共通[編集]

京都・大津版[編集]

  • 京都比叡山線(比叡山ドライブバス)、比叡山内シャトルバス、岩間寺臨時線、淀長岡京線、京都南部線のうち京阪淀駅 - JR山崎系統
  • 阿含宗星まつり等の臨時バス(清水焼団地陶器まつり臨時バスは利用可[3])。
  • 京阪京都交通京都京阪バスなど。

大阪版[編集]

特記事項[編集]

  • 当チケットは身障者等の割引は適用されない。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ [1]
  2. ^ 松井山手地区は、枚方市駅~松井山手駅の枚方26号経路のみ利用可(それ以外は不可)。欽明台西から松井山手駅までの停留所相互間の利用も、同経路のみ可。
  3. ^ このため、京都駅発着路線で当チケットが使用出来るのは発行開始から2014年3月20日までの間は10月の清水焼の郷祭りが開催される期間のみであった(同年3月21日より京都駅八条口発着の山科急行での利用が可能となったため、現在は山科急行と直後の同年4月1日より京阪バスに復帰した京都南部線京田辺26号経路で利用可能となっている。なお、2017年3月18日より26号経路は男山営業所に移管されている)。なお2011年までの名称は「陶器まつり」であり、開催も7月であった。

外部リンク[編集]