ラントワッサシュレッパー

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ラントワッサシュレッパー
Landwasserschlepper in North Africa 1942.jpg
種類 装軌式水陸両用トラクター
原開発国 ナチス・ドイツの旗 ナチス・ドイツ
諸元
重量 13,000 kg (非積載時)
全長 8.60 m
全幅 3.16 m
全高 3.13 m
要員数 乗員 3 名 + 兵員 20 名 もしくは 17 t の貨物

装甲 none
主兵装 none
エンジン マイバッハ HL120 液冷V型12気筒ガソリンエンジン × 1、排気量 1,867 cc
265 hp
速度 35 km/h (路上、最大積載時)、40 km/h (路上、非積載時)、12 km/h (水上、最大積載時)、12.5 km/h (水上、非積載時)

ラントワッサシュレッパー(Landwasserschlepper,LWS)とはドイツ軍が第二次世界大戦において運用した非装甲水陸両用トラクターである。

起源・開発[編集]

陸軍兵器局の要請によりドイツ陸軍の工兵車両として若干の陸上運用能力を持った軽量タグボートの開発が1935年に開始された。[1][2][3]

渡河および架橋を行う予定であり、開発はデュッセルドルフにてラインメタルボルジッヒが行った。車体は装軌化ボートの後部にプロペララダーをそれぞれ2枚ずつ取り付けたスタイルはmotor launch(イギリス海軍の水陸ボート)とよく似ている。地上においては転輪として片側にボギーを4つずつおいた鉄製履きの履帯を用いる。[1][2]

1940年の秋、3両の試作車両が完成しアシカ作戦のために戦車大隊へと割り当てられた。これを対岸へ侵攻する非動力の、および車両を曳航するために用いられる予定であった。また艀が陸に上がってしまう6時間の引き潮の間は対岸に直接物資を輸送する補給物資輸送船としても用いるつもりであった。LWSの後にKässbohrer水陸両用トレーラー(10トンから20トンの輸送能力を持つ)を牽引する任務も含まれる。[3]

この車両は1940年8月2日にズィルト島にてラインハルト試験スタッフによってフランツ・ハルダー将軍に対してデモンストレーションされ、彼は陸上での高いシルエットを批判したが全体的な有効性に理解を示した。侵攻する艀に対してひとつかふたつのLWSを割り当てるのに十分な数を生産することを提案したが、量産性の低さがこの計画が実行するのを妨げた。[3]

開発の遅延によってLWSは少数生産されたものが北アフリカやロシアで有用性を示したにもかかわらず1942年まで制式採用されなかった。1944年には完全な新規設計が取り入れられたLWS IIが登場した。この車両はIV号戦車のシャーシをベースにしており小型化された乗員用キャビンに、折りたたまれた4本の給排気煙突を備えた平坦なリアデッキが特徴である。[4]

LWSは終戦まで運用された。[1][2]

出典[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b c Fitzsimons, p.1704
  2. ^ a b c Hogg/Weeks, p. 306-307
  3. ^ a b c Schenk, p.132-133
  4. ^ Trojca/Jaugitz

文献[編集]

  • Fitzsimons, Bernard, ed (1978). Illustrated Encyclopedia of 20th Century Weapons and Warfare, Vol. 16. London: Phoebus. 
  • Hogg, Ian; John Weeks (1980). Illustrated Encyclopedia of Military Vehicles. London: Hamlyn. 
  • Schenk, Peter (1990). Invasion of England 1940: The Planning of Operation Sealion. Conway Maritime Press Ltd.  ISBN 0-85177-548-9
  • Trojca, Waldemar; Markus Jaugitz (2008). LWS: Land-Wasser-Schlepper. Model Hobby.  ISBN 978-8360041352

外部リンク[編集]

関連項目[編集]