ヨハネの黙示録の四騎士

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『黙示録の騎士』。ヴィクトル・ヴァスネツォフ作(1887年)。

ヨハネの黙示録の四騎士(ヨハネのもくしろくのよんきし)は、『ヨハネの黙示録』に記される四人の騎士。小羊(キリスト)が解く七つの封印の内、始めの四つの封印が解かれた時に現れるという。四騎士はそれぞれが、地上の四分の一の支配、そして剣と飢饉と死・獣により、地上の人間を殺す権威を与えられているとされる。

第一の騎士[編集]

アルブレヒト・デューラーの木版画『黙示録の四騎士』

『ヨハネの黙示録』第6章第2節に記される、第一の封印が解かれた時に現れる騎士。白い馬に乗っており、手にはを、また頭にを被っている。勝利の上の勝利(支配)を得る役目を担っているとされる。

第二の騎士[編集]

『ヨハネの黙示録』第6章第4節に記される、第二の封印が解かれた時に現れる騎士。赤い馬に乗っており、手に大きなを握っている。地上の人間に戦争を起こさせる役目を担っているとされる。

第三の騎士[編集]

『ヨハネの黙示録』第6章第6節に記される、第三の封印が解かれた時に現れる騎士。黒い馬に乗っており、手には食料を制限するための天秤を持っている。地上に飢饉をもたらす役目を担っているとされる。

第四の騎士[編集]

『ヨハネの黙示録』第6章第8節に記される、第四の封印が解かれた時に現れる騎士。青白い馬(蒼ざめた馬)に乗った「死」で、側に黄泉(ハデス)を連れている。疫病や野獣をもちいて、地上の人間を死に至らしめる役目を担っているとされる。

解釈[編集]

多くのキリスト教徒は四騎士を未来の苦難の予言と解釈している。 黙示録が既に実現したという解釈では、1世紀のローマ帝国とパルティア王国の闘争の歴史という解釈や、赤い騎士が共産主義、黒い騎士がアフリカなど、現代に置き換える解釈も存在する。白い騎士がキリスト教という解釈では、その他の騎士は対比として反キリストの象徴とされる。また、すべての騎士がキリスト教に与えられた権威と力とする解釈では、白い騎士『勝利の上に勝利を』(キリスト教国家連合の絶対的地位)。赤い騎士『剣をもって争いを』(死の商人として他国を争わせる力)。黒い騎士『手にはかりを、小麦1デナリオン』(超大国のコモディティ、資源価格を統制できる権限)『オリーブ油を損なうな』(原油価格を統制せよ)、などの解釈がある

キリスト教外の俗用法[編集]

第四の騎手はタロット死神のモデルとされている。クリント・イーストウッドが出演・監督した映画ペイルライダー』のタイトルはこれから採られている。

フィクションにおけるヨハネの黙示録の四騎士[編集]

関連項目[編集]