メディアスクラム
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メディアスクラム(media scrum)とは、キー局・全国紙・スポーツ新聞・週刊誌などの全国にわたって情報を配信することが可能なメディアによる報道関係者が大人数で取材対象者・対象地域に押しかけ、執拗に付きまとう行為のこと。集団的過熱取材とも。
[編集] 概要
社会的関心の高い事件においては、報道の自由という大義名分を盾に被害者・容疑者およびその関係者、あるいは近隣住民に報道陣が殺到し、プライバシーを侵害したり社会生活を妨げたりする。場合によっては深刻な身体的・精神的障害を引き起こすこともある。
ほかに災害や事件・事故発生時に、対応官庁等にメディアの取材が殺到し、その対応に追われるあまり、救助活動等の本来の業務に支障をきたすことも問題視されている。全国紙新聞社の様々な部署から、繰り返し同じ内容の取材があることも多い。これは新聞社内の横の連絡が疎であるからと思われる。また欧米圏においては、テロ防止の観点から安全上・保安上の問題も指摘されている。
日本国内での場合、キー局を中心とした番組単位で取材班が存在する(早朝の情報番組・朝のワイドショー番組・昼のワイドショー番組・夕方の報道番組・夜の報道番組・週末のワイドショー番組などそれぞれに取材班がいて、少なくとも1局平均6つの番組取材班がいる。地方でのニュースの場合はさらに、地元系列の取材班を中継器の代わりに利用する)ため、同じ局の異なる番組取材班が同じ人にいちいち取材していることもある。取材班は自局の人間もいれば制作会社の人間もいて、同じ取材班でも日によって人間が入れ替わり立ち代わりということも多い。また取材マナーもお世辞にもよいとは言えず、近年ネット掲示板等に「マスゴミ」という蔑称がつけられている所以でもある。
同志社大学の浅野健一教授は、「メディアスクラムとは本来はジャーナリズムが団結して権力を追及する良い意味のもので、集団的過熱取材のことはメディアフレンジーと呼ぶのが正しい」としているが、実際に現在使われている用法として見る限りでは、この2つの言葉に違いは事実上存在していない。

