フローレンス・プライス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

フローレンス・プライス(Florence Price、1888年 - 1953年6月3日)は、アメリカ合衆国作曲家。アメリカ初の黒人女性の交響曲作曲家

アーカンソー州出身。ソプラノ歌手でピアニストの母親から音楽教育を受け、14歳の時にニューイングランド音楽院に入学した。ニューイングランド音楽院では作曲対位法ジョージ・ホワイトフィールド・チャドウィックフレデリック・コンヴァースに師事し、最初の弦楽三重奏曲と交響曲を完成させ、1907年に卒業した。

1907年から1927年にかけてアーカンソー州で教職につき、1912年には弁護士のトーマス・J・プライスと結婚した。しかし1927年、リトルロックでリンチ事件が続発したため、一家はシカゴに移住した。シカゴで作曲・管弦楽法オルガンをアーサー・オラフ・アンダーソン、カール・ブッシュ、ウェズレー・ラ=ヴァイオレット、レオ・サワビーらに学び、1928年に4つのピアノ小品を出版した。さらにシカゴ音楽大学シカゴ教育大学シカゴ大学アメリカ音楽院などで聴講し、音楽、語学、リベラル・アーツを学んだ。

1932年、ワナメイカー財団賞に応募した交響曲第1番ホ短調が1等賞を、ピアノソナタが2等賞を獲得し、交響曲第1番は翌年にシカゴ交響楽団で初演された。その後、4つの交響曲管弦楽曲、3つのピアノ協奏曲ヴァイオリン協奏曲室内楽曲、オルガン曲、ピアノ曲、歌曲などを作曲し、黒人霊歌の編曲も手がけた。その作品は南部の伝統が顕著にうかがえる。

文献[編集]

  • Ammer, Christine. Unsung: A History of Women in American Music. Portland Oregon, Amadeus Press, 2001
  • Brown, Rae Linda. “Price, Florence Smith” <http://www.grovemusic.com>
  • Perkins, Holly Ellistine. Biographies of Black Composers and Songwriters; A Supplementary Textbook. Iowa:Wm. C. Brown Publishers, 1990.