ヒメシャラ

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ヒメシャラ
Stewartia monadelpha.JPG
小石川植物園 2010年6月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ツバキ目 Theales
: ツバキ科 Theaceae
: ナツツバキ属 Stewartia
: ヒメシャラ S. monadelpha
学名
Stewartia monadelpha Siebold et Zucc.
和名
ヒメシャラ(姫沙羅)

ヒメシャラ(姫沙羅、学名:Stewartia monadelpha)はツバキ科ナツツバキ属落葉高木ナツツバキに似るが花も葉も小ぶり。

特徴[編集]

垂直によく伸び、高さ15m、胸高直径90cmに達する。若木のうちは灰色の細かくざらついた樹皮であるが、成長するに従いこのような樹皮ははがれ、次第に赤褐色のごく薄い樹皮に変わる。この樹皮は細かい鱗状にはがれるが、全体としては明るい赤褐色のつるつるしたものに見え、森林内ではひときわ目立つものである。

は互生で短い柄があり、長さ5-8cm、葉身は楕円形から長楕円形、縁には低い鋸歯がある。葉は黄緑色で、全体に毛がある。

花期は7-8月。葉腋から1つずつ、小さな白いを咲かせる。秋には紅葉になり、10-11月に濃褐色の実ができて種子ができる。

分布と生育環境[編集]

神奈川県から和歌山県までの本州太平洋側、四国南部、九州屋久島に分布する日本特産種である[1]暖帯上部から温帯域の山地に生育する。パイオニア的な性質を持ち、やや荒れた森林によく出現する。

利用[編集]

観賞用にもされており、剪定は通例3月に行われる。高温に弱いので、夏は遮光をし風通しのいい場所に置いた方が適当である。なお寒さには強い。 病害虫にはカイガラムシがよく出るが、通風をよくすれば抑えられる。原産は日本。

ギャラリー[編集]

ヒメシャラの樹皮(静岡県長九郎山・2008年1月) 

サルスベリについて[編集]

この木は山で見られる木の中でも特に樹皮がすべすべしているためにサルスベリと呼ばれることがある。標準和名をサルスベリとする植物は観賞用の樹木であるが、全く異なった植物であり、本当のサルスベリが日本の森林内に姿を見せることはない。また、同様の場所に見られる樹木ではリョウブも大きくなると樹皮がすべすべになり、サルスベリと呼ばれることがあるが、やはりヒメシャラの方がすべすべ感が強い。

脚注[編集]

  1. ^ 門田裕一「日本で分化した植物」149-150頁、国立科学博物館『日本列島の自然史』、東海大学出版会、2006年。、

参考文献[編集]

  • 北村四郎・村田源、『原色日本植物図鑑・木本編II』、(1979)、保育社、ISBN4-586-30050-7