ハンスズーエシア

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ハンスズーエシア
生息年代: 77.5–75 Ma
TMP 79.14.853標本のCT画像
地質時代
白亜紀後期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
: パキケファロサウルス科 Pachycephalosauridae
: ハンスズーエシア属
Hanssuesia
学名
Hanssuesia
Sullivan, 2003
シノニム

Troodon sternbergi
Brown & Schlaikjer, 1943
Stegoceras sternbergi
(Brown & Schlaikjer, 1943)

ハンスズーエシア(Hanssuesiaハンススーシア[1]とも)は、白亜紀後期に生息したパキケファロサウルス科恐竜の属の1つである。現在のアルバータ州モンタナ州に生息しており、現在のところはこの属にはHanssuesia sternbergi 一種のみが含まれる。

生態復元図

ハンスズーエシアは最初、1943年にバーナム・ブラウンエリック・マーレン・シュライキュアー英語版によりTroodon sternbergi と命名された標本に基づいている。 この標本はその後、2002年にはWilliamsonとCarrにより、2005年にはRyanとEvansによりステゴケラス属に移され、S. sternbergi とされている。ハンスズーエシア属は最初2003年にRobert M. Sullivanにより命名され、タイプ種Hanssuesia sternbergi となった。属名は堅頭竜類の研究に貢献したドイツの古生物学者ハンス・ディーター・ズース英語版献名されたものである。現在までのところカナダ、アルバータ州の州立恐竜公園内にあり、ベリーリバー層群英語版に属す恐竜公園層(カンパニアン後期、7650万年前-7500万年前)とややアメリカ、モンタナ州にあるジュディスリバー層の上部(カンパニアン中期、7750万年前-7650万年前)の2箇所から7つ(主に前頭頭頂骨)の標本が発見されている[2]

他の堅頭竜類と同様に、ハンスズーエシアには分厚いスカルルーフ英語版があった。しかしながら、以下の特徴により他の堅頭竜類と識別される[2]

  • 頭頂骨に窪んだ領域がある
  • 前頭頭頂骨のドームの幅が広い
  • 鼻骨の幅が広い
  • 前前頭骨の突出部が縮小している
  • 頭頂鱗状骨棚が縮小している

関連[編集]

参照[編集]

  1. ^ 松田眞由美『語源がわかる 恐竜学名辞典』小林快次藤原慎一(監修)、北隆館、2017年1月20日、289頁。ISBN 978-4832607347 
  2. ^ a b Robert M. Sullivan (2003). “Revision of the dinosaur Stegoceras Lambe (Ornithischia, Pachycephalosauridae)”. Journal Of Vertebrate Paleontology 23 (1): 181–207. doi:10.1671/0272-4634(2003)23[181:rotdsl]2.0.co;2. 
  • Sullivan, RM. (2003). "Hanssuesia, the correct generic name for 'Hanssuessia' Sullivan, 2003". Journal of Vertebrate Paleontology 23(3):714