スティーブン・フッカー

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スティーブン・フッカー Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム スティーブン・フッカー
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
種目 棒高跳
生年月日 (1982-07-16) 1982年7月16日(41歳)
生誕地 ビクトリア州メルボルン
居住地 西オーストラリア州パース
身長 187cm
体重 82kg
自己ベスト 6m06(2009年)
獲得メダル
オーストラリアの旗 オーストラリア
陸上競技
オリンピック
2008 北京 棒高跳
世界選手権
2009 ベルリン 棒高跳
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2009年世界陸上競技選手権にて

スティーブン・フッカー(Steven Hooker、1982年7月16日 - )は、オーストラリア陸上競技選手で、北京オリンピック男子棒高跳の金メダリストである。

フッカーは、2006年に自国開催されたコモンウェルスゲームズ棒高跳で優勝。翌年の世界選手権では優勝候補と見られていたが、9位という結果に終わった。しかし2008年シーズンは、シーズン序盤の1月に早くも自己ベストの6m00を記録し、6mボウルターの仲間入りを果たした。北京オリンピックでは、ティモシー・マックアメリカ合衆国)の保持していた記録を1cm上回る5m96のオリンピック新記録をマークし、金メダルを獲得した。これは、1968年メキシコシティーオリンピックの男子800mで優勝したラルフ・ドーベル以来、陸上競技ではオーストラリア勢として40年振りの金メダルとなった。

2009年1月に従来の室内自己記録(5m81)を大きく更新する6m01を記録し、2月には6m06に更新した。これはセルゲイ・ブブカウクライナ)の世界記録6m15に次ぐ史上2位の記録となった(現在は3位)。同年の世界選手権では、足の怪我を抱えて出場。予選は5m65を1回跳んだのみで通過した。決勝では5m85から登場。この時点で彼を含めて4人が残っていたが、この高さを失敗してしまう。しかしパスして挑んだ5m90を1回目でクリアし、わずか2回の試技で優勝を決めた。世界選手権では、1987年に前述のブブカが2回の試技で優勝した例があるが、それと並んで史上最少の試技数での優勝であった。

2013年4月、引退を表明した。

主な成績[編集]

大会 場所 種目 結果 記録
2000 世界ジュニア選手権 サンティアゴ(チリ) 棒高跳 4位 5m20
2003 ユニバーシアード 大邱(大韓民国) 棒高跳 11位 5m10
2006 コモンウェルスゲームズ メルボルン(オーストラリア) 棒高跳 1位 5m80
IAAFワールドアスレチックファイナル シュトゥットガルト(ドイツ) 棒高跳 5位 5m75
IAAF陸上ワールドカップ アテネ(ギリシャ) 棒高跳 1位 5m80
2007 世界選手権 大阪(日本) 棒高跳 9位 5m76
IAAFワールドアスレチックファイナル シュトゥットガルト(ドイツ) 棒高跳 3位 5m81
2008 世界室内選手権 バレンシア(スペイン) 棒高跳 3位 5m80
オリンピック 北京(中国) 棒高跳 1位 5m96
2009 世界選手権 ベルリン(ドイツ) 棒高跳 1位 5m90
2010 世界室内選手権 ドーハ(カタール) 棒高跳 1位 6m01
IAAFコンチネンタルカップ スプリト(クロアチア) 棒高跳 1位 5m95
2011 世界選手権 大邱韓国 棒高跳 予選落ち NM
2012 ロンドン五輪 ロンドンイギリス 棒高跳 決勝記録なし NM

記録[編集]

  • 棒高跳(屋外) 6m00 (2008年1月27日、世界歴代12位タイ)
  • 棒高跳(室内) 6m06 (2009年2月7日、世界歴代3位)
  • 200m 21秒78 (2004年3月27日)

脚注[編集]


外部リンク[編集]