コンテンツにスキップ

サレム・ムバラク・アル=ヤミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サレム・ムバラク・アル=ヤミ Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Salem Mubarak Al-Yami
国籍 サウジアラビアの旗 サウジアラビア
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m, 200m
生年月日 (1982-02-09) 1982年2月9日(42歳)
身長 170cm
体重 65kg
成績
オリンピック 100m 1次予選2組4着 (2004年)
200m 1次予選8組7着 (2000年)
4x100mR 予選3組7着 (2000年)
世界選手権 100m 2次予選3組5着 (2001年)
200m 1次予選4組6着 (2001年)
4x100mR 準決勝1組6着 (2001年)
地域大会決勝 アジア大会
4x100mR 6位 (2006年)
自己ベスト
60m 6秒79 (2003年)
100m 10秒13 (2002年)
200m 20秒42 (2002年) サウジアラビア記録
獲得メダル
陸上競技
サウジアラビアの旗 サウジアラビア
アジア選手権
2002 コロンボ 100m
2003 マニラ 100m
パンアラブ競技大会
2004 アルジェ 4x100mR
2007 カイロ 4x100mR
2004 アルジェ 100m
イスラム諸国連合競技大会
2005 メッカ 100m
2005 メッカ 4x100mR
アラブ選手権
2001 ダマスカス 100m
2003 アンマン 100m
1999 ベイルート 200m
西アジア競技大会
2002 クウェート 100m
2002 クウェート 200m
世界軍人体育大会
2003 カターニア 100m
世界ジュニア選手権
2000 サンティアゴ 100m
アジアジュニア選手権
2001 バンダルスリブガワン 100m
2001 バンダルスリブガワン 200m
編集 テンプレートのヘルプを表示する

サレム・ムバラク・アル=ヤミアラビア語: سالم مبارك اليامي‎、英語: Salem Mubarak Al-Yami1982年2月9日 ‐ )は、サウジアラビア陸上競技選手。専門は短距離走。自己ベストは100mが元サウジアラビア記録の10秒13、200mがサウジアラビア記録の20秒42。2000年世界ジュニア選手権男子100mの銀メダリストである。世界ジュニア選手権の100mでアジア勢がメダルを獲得したのはムバラク・アル=ヤミが初めてであり、2位という順位は現在もアジア勢最高成績である。

経歴

[編集]

1999年7月、世界ユース選手権の男子100mと200mで決勝に進出したが、100mは10秒51(+1.4)で5位[1]、200mも21秒54(+0.9)で5位と[2]、両種目ともメダルは逃した。

1999年8月、弱冠17歳でセビリア世界選手権の男子200mに出場すると、1次予選で21秒27(+0.1)の自己ベスト(当時)をマークしたが、組7着で敗退した[3]

2000年9月、シドニーオリンピックの男子200mと4×100mリレーに出場し、オリンピックを初めて経験した。しかし、100mは1次予選で21秒18(+0.4)の組7着[4]、3走を務めた4×100mリレーは39秒94の組7着に終わり[5]、両種目とも最初のラウンドを突破できなかった。

2000年10月、世界ジュニア選手権の男子100mと200mに出場。100mは1次予選を10秒27(-0.6)のジュニアサウジアラビア記録(当時)で突破すると[6]、2次予選と準決勝も突破し、世界ユース選手権に続いて世界大会のファイナリストとなった。迎えた決勝では10秒38(+0.1)をマークし、マーク・ルイス=フランシス(10秒12)次いで銀メダルを獲得した[7]。世界ジュニア選手権の100mでアジア勢がメダルを獲得したのは男女通じて初であり、2位という成績は現在もアジア勢最高成績である。200mは準決勝で20秒95(+1.2)の組5着に終わり、決勝に進出できた組4着とは0秒07差で敗退した[8]

2001年8月、エドモントン世界選手権の男子100mと200mと4×100mリレーに出場。シニアの世界大会初出場となった100mは1次予選を10秒34(+0.7)で突破し、シニアの世界大会で初めて次のラウンドに進んだが、2次予選は10秒21の組5着で敗退した[9]。2大会連続の出場となった200mは1次予選敗退に終わり、前回大会に続いて次のラウンドには進めなかった。3走を務めた4×100mリレーは予選を39秒15のサウジアラビア記録(当時)で突破すると[10]、準決勝では予選のタイムを塗り替える39秒04のサウジアラビア記録(当時)を樹立したが、決勝に進出できた4着以内には入れなかった[11]

2002年4月、西アジア競技大会の100m決勝を10秒13(+1.6)のサウジアラビア記録(当時)で制した[注 1]

2004年8月、アテネオリンピックの100mに出場すると、1次予選で10秒36(-0.4)をマーク。着順で2次予選に進出できた組3着とは0秒08差、タイムで拾われた最後の枠の選手とは0秒02差で2次予選進出を逃した[12]

自己ベスト

[編集]

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒13 (+1.6) 2002年4月10日 クウェートの旗 クウェート 元サウジアラビア記録
200m 20秒42 (+1.4) 2002年3月29日 サウジアラビアの旗 カティーフ サウジアラビア記録
室内
60m 6秒79 2003年3月14日 イギリスの旗 バーミンガム

主要大会成績

[編集]

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
1999 世界ユース選手権 ポーランドの旗 ブィドゴシュチュ 100m 5位 10秒51 (+1.4)
200m 5位 21秒54 (+0.9)
世界選手権 スペインの旗 セビリア 200m 1次予選 21秒27 (+0.1)
アラブ選手権 (en レバノンの旗 ベイルート 200m 2位 21秒28
2000 世界ジュニア選手権 チリの旗 サンティアゴ 100m 2位 10秒38 (+0.1) 男女通じてアジア勢初のメダル
200m 準決勝 20秒95 (+1.2)
オリンピック オーストラリアの旗 シドニー 200m 1次予選 21秒18 (+0.4)
4x100mR 予選 39秒94 (3走)
2001 アジアジュニア選手権 (en ブルネイの旗 バンダルスリブガワン 100m 優勝 10秒49 (-2.0)
200m 優勝 20秒81 (+2.9)
世界選手権 カナダの旗 エドモントン 100m 2次予選 10秒21
200m 1次予選 21秒03 (+0.1)
4x100mR 準決勝 39秒04 (3走)
アラブ選手権 (en シリアの旗 ダマスカス 100m 優勝 10秒2
2002 西アジア競技大会 (en クウェートの旗 クウェート 100m 優勝 10秒13 (+1.6) サウジアラビア記録
200m 2位 20秒81
アジア選手権 (en スリランカの旗 コロンボ 100m 3位 10秒52 (-3.1)
2003 世界室内選手権 イギリスの旗 バーミンガム 60m 予選 6秒79 自己ベスト
世界選手権 フランスの旗 パリ 100m 1次予選 10秒51 (+0.1)
200m 1次予選 DNS
4x100mR 予選 DNF (3走)
アラブ選手権 (en ヨルダンの旗 アンマン 100m 優勝 10秒18
アジア選手権 (en フィリピンの旗 マニラ 100m 3位 10秒28 (0.0)
世界軍人体育大会 (en イタリアの旗 カターニア 100m 3位 10秒58 (-1.8)
2004 オリンピック ギリシャの旗 アテネ 100m 1次予選 10秒36 (-0.4)
パンアラブ競技大会 (en アルジェリアの旗 アルジェ 100m 2位 10秒39
4x100mR 優勝 39秒40
2005 イスラム諸国連合
競技大会 (en
サウジアラビアの旗 メッカ 100m 優勝 10秒21 (+0.8)
4x100mR 優勝 39秒80
世界選手権 フィンランドの旗 ヘルシンキ 100m 2次予選 10秒48 (-1.0)
2006 アジア競技大会 カタールの旗 ドーハ 4x100mR 6位 40秒18
2007 パンアラブ競技大会 (en エジプトの旗 カイロ 4x100mR 優勝 39秒99

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ この記録は2016年4月15日にアブドラ・アブカル・ムハンマドが10秒04(+1.9)をマークして更新された。

出典

[編集]

外部リンク

[編集]
功績
過去
なし
世界ジュニア選手権100m
アジア人メダリスト
(男子・銀メダリスト)

2000 サンティアゴ
2人目
桐生祥秀
(男子・銅メダリスト)
2014 ユージーン