ゴング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゴング(gong)は、体鳴楽器に分類される打楽器の一つ。音程のある銅鑼。
目次 |
[編集] タムタムとの違い
タムタムとの大きな違いは、音程があるという点であり、これは、中央にある丸みをおびた凸部による。ただし、金属製で鉢状の物もここに分類されるため、全てに当てはまるというわけではない。
作曲者によってはタムタムと混同している場合がある。区別する方法として、具体的な音程の指定がなく、1つの楽器しか使用していない場合には、ゴングではなくタムタムを使用すると考えてよい。
マーラーの交響曲第2番において、高い音と低い音の指定があるタムタムが出てくるが、具体的な音程の指定がないので、この場合は、サイズの違うタムタムを使用する。
ゴングの発祥地は東南アジアといわれている。ここでも中国が由来のタムタムとは異なる。
[編集] 種類
- ゴン・グデ(gong gedé):インドネシアのガムランで使用される大型の物。
- クンプル(Kempur):インドネシアのガムランで使用される中型の物。
- コーン・ウォン・レク(gong wong lek)、コーン・ウォン・ヤイ(gong wong yai):タイの組ゴング。音域が高い方がレク、低いのがヤイ。
- 御鈴(おりん):日本の仏教で使用される。
- 当たり鉦(あたりがね):日本の歌舞伎や祭りで使用される。詳細はリンク先参照
- クロマチック・ゴング:音階を奏でられるように組み合わされたもの。
[編集] 奏法
通常は中心の突起の部分を撥で叩く。これにより、明瞭な音程を持った音響を得ることが出来る。
中心より離れた平面を叩いても音は鳴るが、はっきりした音色は得られない。これは通常の奏法ではない。
撥は通常の打楽器用のマレットの他、大きめのゴングには専用の太い撥を用いる。
[編集] 使用楽曲
- プッチーニ:オペラ『蝶々夫人』(gong giapponese(日本のゴング)という名称で使用)
- プッチーニ:オペラ『トゥーランドット』
- リヒャルト・シュトラウス:皇紀2600年祝典音楽(皇紀2600年奉祝曲として作曲、初演の際には、近郊の寺から音程のある御鈴を集めて演奏)
- リヒャルト・シュトラウス:オペラ『影のない女』
- 真島俊夫:鳳凰が舞う~印象:京都、石庭、金閣寺~
[編集] 参考文献
- 網代啓介、岡田知之著 『新版 打楽器事典』 音楽之友社、1994年

