コンボロサウルス

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コンボロサウルス
Convolosaurus
生息年代: 中生代前期白亜紀,
125 Ma
コンボロサウルスの全身骨格
地質時代
前期白亜紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 鳥盤目 Ornithischia
階級なし : 角脚類 Cerapoda
亜目 : 鳥脚亜目 Ornithopod
: コンボロサウルス属 Convolosaurus
学名
Convolosaurus marri
Andrzejewski, Winkler & Jacobs., 2019

コンボロサウルス学名Convolosaurus、「群れるトカゲ」の意)は、アメリカテキサス州コマンチ郡ツイン山地層英語版から発見され、前期白亜紀に生息していた初期の鳥盤類恐竜。本属は2019年に記載され、コンボロサウルス・マリーの一種み知られている。

概要[編集]

初期から生息していた鳥盤類の一種。幼体から亜成体までの少なくとも29体分の群れの化石が発見されているが、成体は発見されていない。29体発見されているため、全身の骨格が分かっている[1]。推定全長は約2.5メートルから3メートルほどの恐竜だったが、成体の化石が発見されていない為正確な全長は不明。

分類[編集]

コンボロサウルスは当初ヒプシロフォドン科の分類とされていたが、2019年の進化系図ではヒプシロフォドンテスケロサウルスの間にある鳥盤類の基底位置に位置とされた。以前の系統解析では、テスケロサウルスはヒプシロフォドンよりも基盤的であることが判明していたが、コンボロサウルスがテスケロサウルスと共有する2つの上眼窩を有しており、ヒプシロフォドンがこの形質状態を失ったことを示したため、解析結果が逆に置き換えられた。

脚注[編集]

  1. ^ 小林快次『恐竜2最新研究』講談社講談社文庫〉、2020年2月18日

関連項目[編集]