オリンパスOMシステム

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オリンパスOMシステムとはオリンパスが開発したライカ判レンズ交換式銀塩一眼レフカメラ及びそのシステム全体の総称である。

目次

[編集] 開発までの経緯

レンズシャッターカメラ「オリンパス・ペン」の大ヒットによってカメラメーカーとして確固たる地位を築いたオリンパスは当時、急速に拡大しつつあったライカ判一眼レフカメラ市場への参入を考えていた。当市場への参入としては後発メーカーとなるため、他のメーカーの商品には無い特色が必要であった。開発者の米谷美久によれば、すでに発売されていた他社の一眼レフカメラには概ね次のような欠点があった。

  1. 大きい
  2. 重い
  3. 音がうるさい

以上のような欠点を補いつつ「宇宙からバクテリアまで」というメインテーマを掲げ膨大なアクセサリー品を含む壮大なシステム・カメラとしての開発が始まった。

[編集] システム概要

総数280余点に及ぶOMシステムは大まかに次のグループに分けられた。

  1. ズイコー交換レンズ・グループ
  2. マクロフォト・グループ
  3. フォトミクロ・グループ
  4. クローズアップフォト・グループ
  5. モータードライブ・グループ

正確なピント合わせに必要不可欠なフォーカシング・スクリーンの交換。連続撮影を可能にするモータードライブ装置。接写に必要なオートベローズ及びリングフラッシュなどさまざまな撮影条件を主眼に置いたシステムを構成していた。

[編集] ライツからのクレームと改名

MシステムおよびM-1の「M」は米谷美久自身のイニシャルである。しかし先にLeica M1を発売していたドイツのカメラメーカー「ライツ社」からクレームがあり、会社名のオリンパスの頭文字を付けてOMシステム、カメラボディーもOM-1に改名された。

[編集] TTLダイレクト測光

OM-2が発売される以前の自動露出一眼レフカメラには記憶式のTTL測光が使われていた。この装置はあらかじめ被写体の明るさを測りその露出値を記憶、シャッターを押すと同時にそのままの露出で撮影するものであった。しかしこの方式はフラッシュを使用した撮影の際には適用外となる。よって外光式オートといってフラッシュ側の受光部より光量を調節していた。また予めフィルム感度をセットする必要性や撮影距離によって使える絞りが限られるなどの制約が多かった。

TTLダイレクト測光は記憶装置を用いず直接フィルム面からの反射光、また高速シャッター時はシャッター幕に描かれたランダム・パターンと呼ばれる模様(白黒のドットで標準反射率を構成)をボディ下部に置いた受光器を用いて測光するのでフラッシュ光もボディ側での制御が可能となった。これは当時としては画期的な出来事であった。またミラー上昇時(=シャッター作動時)はファインダーからの逆入する光は塞がれるので、この光にも影響を受けないというメリットがある。

この測光方式の欠点として予想されるのは、仮にフィルム面の反射率が銘柄によって違う場合、露出精度に差異が生じる可能性があるということである。しかしながらオリンパスの発表では、測定の結果各社フィルムの反射率の差異は0.2EVの範囲であるということで、通常の撮影では概ね安定した露出精度を出す測光システムとなっている。

同様の測光システムを採用しているカメラはペンタックスLX、ミノルタCLEなどがある。

[編集] ズイコーレンズ群

小型軽量のカメラボディにはそれに合わせた専用レンズが必要となり設計にコンピュータを駆使して小型軽量化と同時に高画質レンズとしてのさまざまな追求がなされた。 フィルター径は大口径望遠、超望遠レンズ、魚眼レンズなどを除いて基本的に49mmと55mmで統一されている。これも米谷のシステムとしてのこだわりである。

ズイコーレンズの特徴としては一般的には比較的安価な価格設定でシャープな画質という点が挙げられる。しかし初期に8mm魚眼レンズから1000mm超望遠レンズを揃え、共に世界初となる「21mmF2」という大口径超広角レンズや「24mmシフトレンズ」を開発するなど、意欲的なラインナップが行われた。 また、マクロ撮影用のレンズを充実させたのも特徴であり、拡大撮影用の20mm、38mmマクロレンズ、またこれも世界的に非常に珍しい等倍率付近撮影専用の80mmマクロレンズをラインナップした。

なおズイコーの名称の由来は、オリンパス社黎明期の同社のレンズ研究部門である学研究所の省略形であり、また吉兆の光という縁起のよい意味を持つ「瑞光」という言葉から採用されている。

ズイコーレンズの小ささに関する自負については、発売当時ズイコー200mmレンズと他社135mmレンズがほぼ同様の大きさである事をアピールするCMを流したり、開発者の米谷本人が外国人記者にズイコー100mmレンズを見せ、「何mmにみえますか?」と質問したところ「50mm」と返事が返ってきたことをエピソードとして公表している所からも覗える。

[編集] レンズ一覧

ズイコー交換レンズグループ仕様一覧表
レンズ 画角 枚-群 絞り形式 絞り範囲 最近接撮影距離 最近接撮影範囲 ピント調節方式 質量 全長 最大径 フード フィルター
8mmF2.8Fisheye 180°(円形) 11-7 自動 2.8~22 0.2m - 直進ヘリコイド 640g 82mm 102mm 不要 組込み式 (L39,Y48, O56,R60)
16mmF3.5Fisheye 180°(対角線) 11-8 自動 3.5~22 0.2m - 直進ヘリコイド 180g 31mm 59mm 不要 組込み式

(L39,Y48, O56)

18mmF3.5 100° 11-9 自動 3.5-16 0.25m 30x20cm 直進ヘリコイド 250g 42mm 62mm 49mm Adapter Ring 49->72 72mm ねじ込み (w.Adapter Ring 49->72)
21mmF2 92° 11-9 自動 2-16 0.2m 21x14cm 直進ヘリコイド 250g 43.5mm 60mm 55mm ねじ込み[57mm かぶせ式] 55mm
21mmF3.5 92° 7-7 自動 3.5-16 0.2m 21x14cm 直進ヘリコイド 180g 31mm 59mm 49mm ねじ込み 49mm
24mmF2 84° 10-8 自動 2-16 0.25m 23x15cm 直進ヘリコイド 280g 48mm 60mm 55mm ねじ込み 55mm
24mmF2.8 84° 8-7 自動 2.8-16 0.25m 23x15cm 直進ヘリコイド 180g 31m 59mm 49mm ねじ込み 49mm
24mmF3.5シフト 84° (シフト時最大100°) 12-10 手動 3.5-22 0.35m 36x24cm 回転カム(インナーフォーカス) 510g 75mm 84mm 固定 組込み式 (neutral, Y48,O56, R60)
28mmF2 75° 9-8 自動 2-16 0.3m 27x18cm 直進ヘリコイド 250g 43mm 60mm 49mm ねじ込み 49mm
28mmF2.8 75° 6-6 自動 2.8-22 0.3m 18x27cm 直進ヘリコイド 170g 32mm 60mm 49mm ねじ込み 49mm
28mmF3.5 75° 7-7 自動 3.5-16 0.3m 18x27cm 直進ヘリコイド 180g 31mm 59mm 49mm ねじ込み 49mm
35mmF2 63° 8-7 自動 2-16 0.3m 21x14cm 直進ヘリコイド 240g 42mm 60mm 55mm 55mm
35mmF2.8 63° 7-6 自動 2.8-16 0.3m 21x14cm 直進ヘリコイド 180g 33mm 59mm 51mm かぶせ式 49mm
35mmF2.8シフト 63° (シフト時最大83°) 8-7 手動 2.8-22 0.3m 21x14cm 直進ヘリコイド 310g 58mm 68mm 49mm ねじ込み 49mm
40mmF2 56° 6-6 自動 2-16 0.3m 18x12cm 直進ヘリコイド 140g 25mm 60mm 49mm ねじ込み 49mm
50mmF1.2 47° 7-6 自動 1.2-16 0.45m 24x16cm. 直進ヘリコイド 285g 43mm. 65mm. 51mm かぶせ式 49mm
50mmF1.4 47° 7-6 自動 1.4-16 0.45m 24x16cm 直進ヘリコイド 230g 36mm [40mm] 60mm 51mm かぶせ式 49mm
50mmF1.8 47° 6-5

[6-4]

自動 1.8-16 0.45m 24x16cm 直進ヘリコイド 170g [165g] 31mm [32mm] 59mm [61mm] 51mm かぶせ式 49mm
50mmF2マクロ 47° 9-7 自動 2-16 0.24m 7.2x4.8cm 直進ヘリコイド 320g 55mm 69mm 不要 55mm
50mmF3.5マクロ 47° 5-4 自動 3.5-22 0.23m 7.2x4.8cm 直進ヘリコイド 200g 40mm 60mm 不要 49mm
55mmF1.2 43° 7-6 自動 1.2-16 0.45m 23x15cm 直進ヘリコイド 310g 47mm 65mm 57mm かぶせ式 55mm
85mmF2 29° 6-4

[5-4]

自動 2-16 0.85m 25x17cm 直進ヘリコイド 260g 46mm 60mm 49mm ねじ込み 49mm
90mmF2マクロ 27° 9-9 自動 2-22 0.4m 7.2x4.8cm 直進ヘリコイド 550g 71mm 72mm 57mm かぶせ式 55mm
100mmF2 24° 7-6 自動 2-22 0.7m 18x12cm 直進ヘリコイド 520g 72mm 70mm 組込み式 55mm
100mmF2.8 24° 5-5 自動 2.8-22 1m 29x19cm 直進ヘリコイド 230g 48mm 60mm 49mm ねじ込み 49mm
135mmF2.8 18° 5-5 自動 2.8-22 1.5m 32x21cm 直進ヘリコイド 360g 80mm 61mm 組込み式 55mm
135mmF3.5 18° 5-4 自動 3.5-22 1.5m 32x21cm 直進ヘリコイド 290g 73mm 60mm 組込み式 49mm
180mmF2 14° 10-8 自動 2-22 1.6m 25x17cm 回転カム(インナーフォーカス) 1900g 174mm 113mm 組込み式 100mm ねじ込み
180mmF2.8 14° 5-5 自動 2.8-32 2m 32x21cm 直進ヘリコイド 700g 124mm 80mm 組込み式 72mm ねじ込み
200mmF4 12° 5-4 自動 4-32 2.5m 36x24cm 直進ヘリコイド 510g 127mm 67mm 組込み式 55mm
200mmF5 12° 6-5 自動 5-32 2.5m 36x25cm 直進ヘリコイド 380g 105mm 62mm 組込み式 49mm
250mmF2 10° 12-9 自動 2-22 2.2m 25x17cm 回転カム(インナーフォーカス) 3900g 246mm 142mm 組込み式 専用(46mmリヤフィルター)
300mmF4.5 6-4 自動 4.5-32 3.5m 33x22cm 直進ヘリコイド 1100g(1020g:三脚座なし) 181mm 80mm 組込み式 72mm

ねじ込み

350mmF2.8 9-7 自動 2.8-32 3m 25x17cm 回転カム(インナーフォーカス) 3900g 280mm 142mm 組込み式 専用(46mmリヤフィルター)
400mmF6.3 5-5 自動 6.3-32 5m 36x24cm 直進ヘリコイド 1300g 255mm 80mm 組込み式 72mm ねじ込み
500mmF8レフレックス 5-2 - F8固定 4m 28x19cm 直進ヘリコイド 590g 97mm 81mm 組込み式 72mm ねじ込み
600mmF6.5 6-4 自動 6.5-32 11m 55x37cm ラック&ピニオン 2800g 377mm 110mm 組込み式 100mm ねじ込み
1000mmF11 2.5° 5-5 自動 11-45 30m 98x65cm ラック&ピニオン 4000g [4150g] 662mm 110mm 組込み式 100mm ねじ込み
28-48mmF4 75°-49° 8-8 自動 4-22 0.65m 74x49cm(28mm)46x31cm(48mm) 回転ヘリコイド 300g 54mm (at 48mm setting) 65mm 55mm ねじ込み 49mm
35-70mmF3.5-4.5 63°~34° 9-8 自動 3.5-22 0.45m 21.7x14.5cm (クロースフォーカス, 70mm) 回転ヘリコイド 190g 51mm 62mm 51mm かぶせ式 49mm
35-70mmF3.5-4.8 63°~34° 7-7 自動 3.5-22(35mm)4.8-32(70mm) 0.4m 22x15cm 直進ヘリコイド 185g 65mm 63mm 52mm ねじ込み 52mm ねじ込み
35-70mmF3.6 63°-34° 10-8 自動 3.6-22 0.8m 72x48cm(35mm)37.5x25cm(70mm) 直進ヘリコイド 400g 74mm 67mm 60mm かぶせ式 55mm
35-70mmF4 64°-34° 7-7 自動 4-22 0.75m 72x48cm(35mm)36x24cm(70mm) 直進ヘリコイド 385g 71mm 69mm 57mm かぶせ式 55mm
35-70mmF4AF 63°~34° 9-8 自動 4-22 0.75m 72x48cm(35mm)36x24cm(70mm) 回転ヘリコイド 550g(電池含まず) 70mm 92mm 55mm 55mm
35-80mmF2.8 63°-30° 16-14 自動 2.8-22 0.6m 62x41cm(35mm)31x20cm(80mm) 回転ヘリコイド, 回転カムズーム 650g 99mm 69mm バヨネットマウント 62mm ねじ込み
35-105mmF3.5-4.5 63°-23° 16-12 自動 3.5-22(35mm)4.5-22(105mm) 1.5m(0.31m クロースフォーカス時) 129x86cm(35mm)45x30cm(105mm)クロースフォーカス:18x12cm(35mm)25x17cm(105mm) 回転ヘリコイド・直進式ズーム 470g 85mm 64mm 55mm 55mm
50-250mmF5 47°-10° 13-10 自動 5-32 1.80m(250mmクロースフォーカス時1.53m) 103x69cm(50mm)22x14cm(250mm) 回転ヘリコイド・直進式ズーム 780g 140mm 72mm 組込み式 55mm
65-200mmF4 37°-12° 14-11 自動 4-32 1.2m(200mmクロースフォーカス時0.85m) 48x32cm(65mm)17x11cm(200mm)12x8cm(200mmクロースフォーカス時) 回転ヘリコイド・直進式ズーム 730g 147mm 71mm 組込み式 55mm
70-210mmF4.5-5.6 34°-11° 10-7 自動 4.5-22(70mm)5.6-28(210mm) 1.14m  ? 直進ヘリコイド 335g 103mm 63mm 52mm ねじ込み 52mm ねじ込み
75-150mmF4 32°-16° 15-11 自動 4-22 1.6m 64x42cm(75mm)32x21cm(150mm) 回転ヘリコイド 440g 115mm 63mm 組込み式 49mm
85-250mmF5 29°-10° 15-11 自動 5-32 2m 66x44cm(85mm)23x15cm(250mm) 回転ヘリコイド 890g 196mm 70mm 組込み式 55mm
100-200mmF5 24°-12° 9-6 自動 5-32 2.4m 69x46cm(100mm)37x25cm(200mm) 回転ヘリコイド・直進式ズーム 570g 148mm 63mm 組込み式 49mm
20mmF2 9° (高倍率時) 6-4 自動 2-16 - 0.86x0.57cm(4.2x) 0.26x0.18cm(13.6x) オートベローズ AET65~116, オートエクステンションチューブ14,25; 微調用ヘリコイド内蔵 170g 46mm 60mm 不要 -
20mmF3.5 9° (高倍率時) 4-3 手動 3.5-16 - 0.84x0.56cm(4.3x) 0.29x0.19cm(12.4x) オートベローズ 70g 20mm 32mm 不要 21mm かぶせ式
38mmF2.8 9° (高倍率時) 6-4 自動 2.8-22 - 0.21x0.14cm(1.7x) 0.54x0.36cm(6.7x) オートベローズ AET65~116, オートエクステンションチューブ14,25; 微調用ヘリコイド内蔵. 170g 46mm 60mm 不要 -
38mmF3.5 9° (高倍率時) 5-4 手動 3.5-16 - 0.20x0.13cm(1.8x) 0.59x0.39cm(6.1x) オートベローズ 90g 28mm 43mm 不要 32mm かぶせ式
80mmF4 (手動) 9° (高倍率時) 6-4 手動 4-22 - 7.20x4.80cm(2.3x) 1.80x1.20cm(2.0x) オートベローズ 200g 46mm 59mm 不要 49mm
80mmF4 (自動) 9° (高倍率時) 6-4 自動 4-32 0.23m 7.20x4.80cm(2.3x) 1.80x1.20cm(2.0x) オートベローズ AET65~116; 微調用ヘリコイド内蔵 170g 33mm 60mm 不要 49mm
135mmF4.5 18° 5-4 自動 4.5-45 0.6m 7.2x4.8cm オートベローズ AET65~116; 微調用ヘリコイド内蔵 320g 47mm 60mm 57mm かぶせ式 55mm
24mmF2.8AF 84° 8-7 自動(ボディ側) 2.8-22 0.25m 24x16cm ボディ側AF/PFカプラー駆動 170g 32mm 62mm 組込み式 49mm
28mmF2.8AF 75° 6-6 自動(ボディ側) 2.8-22 0.3m 27x18cm ボディ側AF/PFカプラー駆動 170g 32mm 62mm 組込み式 49mm
50mmF1.8AF 47° 6-5 自動(ボディ側) 1.8-22 0.45m 24x16cm ボディ側AF/PFカプラー駆動 170g 32mm 62mm 組込み式 49mm
50mmF2PF 47° 6-4 自動(ボディ側) 2-22 0.45m 24x16cm ボディ側カプラー駆動 150g 37mm 64mm かぶせ式 49mm
50mmF2.8AFマクロ 47° 8-7 自動(ボディ側) 2.8-32 0.2m 3.6x2.4cm ボディ側AF/PFカプラー駆動 340g 57mm 66mm 組込み式 49mm
28-85mmF3.5-4.5AF 75°-29° 14-11 自動(ボディ側) 3.5-22(28mm) 4.5-27(85mm) 0.8m (クロースフォーカス時: 0.6m) 85x57cm(28mm) 22x15cm(85mm) ボディ側AF/PFカプラー駆動 480g 84mm 69mm かぶせ式 55mm
35-70mmF3.5-4.5AF 63°-34° 9-8 自動(ボディ側) 3.5-22(35mm) 4.5-32(70mm) 0.75m (クロースフォーカス時: 0.45m) 40.4x27cm(35mm) 21.7x14.5cm(70mm, クロースフォーカス) ボディ側AF/PFカプラー駆動 250g 53mm 69mm かぶせ式 49mm

ねじ込み

35-70mmF3.5-4.5PF 63°-34° 9-8 自動(ボディ側) 3.5-22(35mm) 4.5-32(70mm) 0.75m (クロースフォーカス時 0.45m) 40.4x27cm(35mm) 21.7x14.5cm(70mm, クロースフォーカス) ボディ側カプラー駆動 250g 53mm 69mm かぶせ式 49mm
35-105mmF3.5-4.5AF 63°-23° 14-13 自動(ボディ側) 3.5-22(35mm) 4.5-27(105mm) 1.5m (クロースフォーカス時: 0.85m) 129x86cm(35mm) 22x14cm(105mm, クロースフォーカス) ボディ側AF/PFカプラー駆動 460g 84mm 69mm かぶせ式 55mm
70-210mmF3.5-4.5AF 34°-11° 12-9 自動(ボディ側) 3.5-22(70mm) 4.5-32(210mm) 1.5m (クロースフォーカス時: 1.35m) 52x34cm(70mm) 18x12cm(210mm, クロースフォーカス) ボディ側AF/PFカプラー駆動 790g 125mm 76mm かぶせ式 55mm
  • ※AET=オートエクステンションチューブ
  • このほかに諸媒体で発表はされたものの実際には市販されていないレンズがある。例として300mmF6.3、

400mmF4.5、28-85mmF3.5-4.5など。

    • ただし28-85mmF3.5-4.5(上記オートフォーカスレンズとは別のもの)は発売された記録がないにもかかわらず若干数が出回っているらしく、まれにオークション等に出品されることがある。

[編集] システムの理念

カメラのボディを部品の一つとして考え、他の豊富なアクセサリー品により巨大なシステムを構成するという理念は1971年に発売されたキヤノンF-1が代表的な例であるが、オリンパスにもすでにハーフサイズ一眼レフのペンFシステムが存在した。当時の国内カメラメーカーの一眼レフはこのように大なり小なりある程度の”システム”を保有しており、OMシステムはこのような時代背景の下、さらに自社のペンFを凌駕する前提で開発された産物といえる。

他社のシステムとの最大の相違点は、カメラボディすらシステムを構成する一要素としている点である。
他社のシステムにおいてはカメラボディが主たる存在でモータードライブ、データパック・ファインダースクリーンなどは各ボディごとの専用品が用意されていたがOMシステムでは一部の例外を除くとシステム内のアクセサリーの互換性が最大限確保されていた。

このような大掛かりなシステムは開発に大変な予算と手間が掛かり、モデルチェンジも制約されるため長く維持するのは難しいのであるが、カメラの可能性を極限まで追求した結果であり、また消費者にある種の夢を与えたのもまた事実であった。

またオリンパスでは自社製内視鏡や顕微鏡などにもOMマウントを採用していた。

1980年代半ばからのオートフォーカスカメラの台頭により一眼レフのコンパクトカメラ化、つまり機能の統合化が行われシステムカメラとしての理念は次第に薄らいでいった。当然のごとくシステムは縮小されていった。

2003年、OM-SYSTEMは約30年に渡る生産及び販売を終了。実質上の後継機は、マウントにフォーサーズ・システムを採用した同年発表のE-1に始まるデジタル一眼レフのE-SYSTEMシリーズとなる。

[編集] 評価と影響

その小さく軽いボディが他社の一眼レフに与えた影響は少なくなかった。OM-2が世界で初めて実用化したTTLダイレクト測光システムはその後発売された他社の一眼レフのフラッシュ用測光装置として多くのモデルに採用された。

小型軽量のシステムはネイチャー・フォトの分野で好んで使われた。また接写機能も充実していたためこの分野でも重宝された。

1973年10月26日エベレスト山の登頂に成功した日本の登山隊等、数々の登山に低温に強いメカニカル・シャッターが搭載されたOM-1が使われた。

[編集] 発売モデル

  • オリンパスM-1(1972年7月) - 発売当時世界最小最軽量のライカ判一眼レフであった。それまでの常識を覆す小さく軽いボディと静かなシャッター音は周囲を驚かせ大きな反響を巻き起こし、旭光学工業(当時)はM-1より前後左右上下全てにおいて0.5mmずつ小さいペンタックスMXを作ってしまったほどであった。小型化のために,シャッタースピードダイヤルをマウントと平行(同心円上)に配置し、これがOMボディの特徴となった。
OM-1 MD
OM-1 MD
  • オリンパスOM-1(1973年5月) - ライツ社からのクレームに対応して改名した。
  • オリンパスOM-1MD - OM-1は当初モータードライブ装着のためには底蓋改造が必要であったが、最初から装着可能としたもの。
  • オリンパスOM-2(1975年11月) - フィルム面から反射して来た光量を測って露光をコントロールするTTLダイレクト測光を採用、これによって撮影中の露出制御が可能になり専用フラッシュを用いたTTL自動調光を実現した。
  • オリンパスOM-1N(1979年3月) - アクセサリーシュー4使用により、フラッシュ充電完了表示確認、フラッシュ適正発光表示確認がファインダー内で可能に。その他フラッシュ動作改善。(OM-2Nも同様。)
  • オリンパスOM-2N(1979年3月) - 初代OM-2は自動露出の上限が60秒であったが、120秒に延長。
  • オリンパス OM10(1979年6月) - TTLダイレクト測光方式を採用した普及版AE機。ボディー単体では絞り優先オート専用機だがマニュアルアダプターというオプションを装着することでマニュアル露光による撮影が可能となる。ワインダーのみに対応。
    ペンタックスME・キヤノンAE-1・ニコンEM・ミノルタX-7と共に初心者向け一眼レフとして人気を分け合った。
  • オリンパスOM20(1982年10月) - OM10の上級版。マニュアル露出を内蔵し、モータードライブに対応。
OM30
OM30
  • オリンパス OM30(1982年11月) - 35-70mmF4の純正オートフォーカスレンズと組み合わせてオートフォーカス撮影が可能。M.インフォーカストリガーコード、ワインダーを併用することでピントのあった瞬間にレリーズされる「ゼロインフォーカス」機能による撮影が可能。
  • オリンパスOM-4(1983年10月) - 中央重点測光の他、最大8点のマルチスポット測光機構を持つ。外観の印象は違うがモータードライブ等もOM-1OM-2と互換性がある。
OM-2SP
OM-2SP
  • オリンパスOM-2SP(1984年10月) - SPはスポット測光、プログラムの意。OM-2の名を冠しているものの完全新設計の機種。
  • オリンパスOM-3(1984年10月) - 機械式、最高速1/2000秒のシャッターを装備。測光機能はOM-4と同等。生産台数が少なく、製造中止後人気が上がりOM-3Ti発売までプレミアム価格で取引されていた。
  • オリンパスOM40(1985年4月) - 分割測光(ESパターン測光と称す)により逆光補正の自動化を実現。プログラムモードも新設された。TTLダイレクト調光に対応。
  • オリンパスOM-4Ti(1986年7月) - OM-4のチタン外装バージョン。
  • オリンパスOM707(1986年10月) - オートフォーカス。このカメラのために用意されたレンズには脱着ボタンがなく、マニュアルフォーカスのボディーに装着すると外せなくなるので注意が必要。
  • オリンパスOM101(1988年2月) - OM-707用オートフォーカスレンズを使用するがパワーフォーカスのみでオートフォーカスは不可。マニュアルアダプター2によりマニュアル露出可能。工業用内視鏡デジタルカメラシステム専用ライカ判カメラSC35 (TYPE15)として長らく現行であった。
  • オリンパスOM-4Tiブラック(1989年4月) - OM-4Tiの黒塗装バージョン。
  • オリンパスOM-3Ti(1994年11月) - OM-3のチタン外装バージョン。TTLダイレクト制御を追加。生産に当たっては、社内に資料が少なかったため中古で購入したOM-3を分解し、構造を解析したと言われている。
  • オリンパスOM2000(1997年7月) - マニュアル専用機。コシナからのOEM。

[編集] 参考文献