アメリカ地理学会

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アメリカ地理学会
Association of American Geographers
略称 AAG
設立年 1904年
種類 学会
本部 1710 16th Street, NW, Washington, DC 20009-3198
座標 北緯38度54分47.1秒西経77度2分11.1秒
貢献地域・分野 地理学
公用語 英語
会長(President) Audrey Kobayashi
ウェブサイト http://www.aag.org
1948年、アメリカ職業地理学者協会と合併
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アメリカ地理学会[注 1]英語: Association of American GeographersAAG)は、1904年地理学と関連分野への理解・研究・重要性を高めることを目的に設立された、非営利の学会及び教育組織。本部はアメリカ合衆国ワシントンD.C.にある。1911年に制定された学会のロゴは、ベルクハウス星型図法で描かれた形の世界地図を採用している[3]

現在の会長は、日系カナダ人[5]のオードリー小林(Audrey Kobayashi、クイーンズ大学教授)である[6]

歴史[編集]

1904年12月29日ペンシルベニア州フィラデルフィアで設立された。創設者は地形輪廻の概念を提唱したウィリアム・モーリス・ディヴィスで、地質学からの地理学の独立に尽力した[7]1948年12月29日にアメリカ職業地理学者協会(American Society of Professional Geographers、ASPG)とウィスコンシン州マディソンで合併した[8]。ASPGは、当時のAAGが入会に資格会員制をとっていて、業績面で入れなかった若手研究者のための組織作りを目指したエドワード・アッカーマンの意志を継いで1943年に設立されたが、戦後AAGの会員数を大きく上回るようになり、危機感を抱いたAAGの働きかけにより合併した[9]

1980年代にアメリカの学力低下が顕著になったことから、地理教育の面で改善しようと全米地理教育協議会(NCGE)とともに「地理教育ガイドライン」(Guidelines for geographic education)を発表、ARGUSという中等学校向けの地理教材を1995年に完成させた[10]

会員[編集]

60か国以上の国々から10,000人以上の研究者が参加する北アメリカ最大の地理学会になっている。AAGの会員は地理学者と、公的・私的・学界で活動する関連分野の研究者から構成される。彼らの職業の幅は広く、世界中からコミュニティ・カレッジ講師連邦政府、州政府、地方公共団体の職員、プランナー、地図製作者、科学者、非営利団体職員、起業家ビジネスマン小学校中等学校教員大学院生、退職者、大学理事など多彩である。

部会[編集]

AAGは60以上の特別・関連部会を有し、地域または地理学に関する話題を共有する任意団体への参加を行っている。

以下に特別部会の一例を示す。

出版物[編集]

Annals of the Association of American Geographers(アメリカ地理学会年報)と The Professional Geographer(プロフェッショナル・ジオグラファー)が学会の機関誌である。

関連人物[編集]

会長経験者[編集]

脚注[編集]

注釈
  1. ^ 記事名は日本地理学会が採用している[1]「アメリカ地理学会」を用いた。日本人でこの学会に参加している研究者は「アメリカ地理学会」または英語名の"Association of American Geographers"所属としている場合が多い。しかし、筑波大学は「アメリカ地理学協会」と訳し[2]、直訳の「アメリカ地理学者協会」を採用する場合[3]がある。また、「アメリカ地理学会」の名をAAGとは別団体である、"American Geographical Society"の訳に用いている例もある[4]
出典
  1. ^ 日本地理学会"アメリカ地理学会の開催"2008年8月19日(2011年8月19日閲覧。)
  2. ^ 筑波大学生命環境科学研究科人文地理学分野"2011年度アメリカ地理学協会大会にて"(2011年8月19日閲覧。)
  3. ^ a b Esri"Desktop Help 10.0 - ベルクハウス星型図法"(2011年8月19日閲覧。)
  4. ^ 西村(1952):413ページ
  5. ^ 馬場康治"「リバブルシティ」の矛盾―バンクーバー Vancouver"(2011年8月19日閲覧。)
  6. ^ AAG"AAG Members Elect Kobayashi, Sheppard to Association's Top Posts"2011年4月21日(英語、201年8月19日閲覧。)
  7. ^ 竹内・杉浦(2001):311ページ
  8. ^ a b 竹内・杉浦(2001):83ページ
  9. ^ 竹内・杉浦(2001):318 - 319ページ
  10. ^ 和田(2001):38ページ
  11. ^ 竹内・杉浦(2001):314ページ
  12. ^ Charles H. Smith"Chrono-Biographical Sketches: C.W. Thornthwaite"(2011年8月22日閲覧。)
  13. ^ 竹内・杉浦(2001):316ページ
  14. ^ 竹内・杉浦(2001):319ページ

参考文献[編集]

  • 竹内啓一・杉浦芳夫 編『二〇世紀の地理学者』古今書院、2001年10月9日、386pp. ISBN 4-7722-6004-8
  • 西村嘉助(1952)"アメリカ地理学会「石油の世界地理」1950版"地理学評論(日本地理学会).25(10):413-414.
  • 和田文雄(2001)"地理的技能の体系的指導による地理学習の改善―ARGUSのアクティビティの実践―"地理科学(地理科学学会).56(1):36-55

関連項目[編集]

外部リンク[編集]