「ラブドドン」の版間の差分
Librotyrannus (会話 | 投稿記録) en:Rhabdodon at 23:38, 17 March 2014の翻訳をもとに作成 |
(相違点なし)
|
2014年4月20日 (日) 09:02時点における版
ラブドドン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
R. priscusの骨格
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
地質時代 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
白亜紀後期 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Rhabdodon Matheron, 1869 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ラブドドン(Rhabdodon 「平らな歯」の意味)は約7000万年前の白亜紀後期に現在のヨーロッパに生息していた鳥脚類恐竜の属に一つである。体格は非常にがっしりりていて「ヒプシロフォドン科」(非イグアノドンティア鳥脚類)のものよく似ているが、現在の全ての系統解析からヒプシロフォドン科は自然分類群でないことが判っており、ラブドドンはいずれの結果でも基底的なイグアノドンティアに位置づけられる。この属のタイプ種はRhabdodon priscusである。他にもう一種1991年に記載されたR. septimanicus (Buffetaut and Le Loeuff)があるがこの種はかつて同種と考えられてきたものである。ラブドドンは現在までにスペイン、フランス、ルーマニアのハテグ島で発見されているが、チェコでも非常によく似た恐竜(大腿骨と後肢の断片)の化石が発見されている。チェコの標本はRhabdodontidae indet.とのみ同定されていて、フランスの標本は現在R. spとされているものの潜在的には独自の種である可能性がある[1]。ラブドドンは近縁種と比較して大型であり、最近の論文( Ősi et al. (2012))によればラブドドン科の規定的な状態よりも大きい。このことはかつて示唆された島での矮小化ではなく実際には本土での大型化が生じたことを示唆する[2]。
純古生物学
ラブドドンはおそらく白亜紀のヨーロッパにおいて重要な草食動物であった。ラブドドンの捕食者としては若い固体では潜在的に疑わしいケラトサウルス類であるタラスコサウルスやピロラプトルであった可能性がある。タラスコサウルスは全長約2.5-3 m、ピロラプトルは全長約2 mで成体では全長約6 mのラブドドンは両者にとっても大きすぎたようだ[3]。
大衆文化において
ラブドドンはディスカバリーチャンネルのテレビ番組ダイナソープラネットの「ポッドの旅」で登場しているものの、「Dwarf Iguanodont」と呼ばれている。
参照
- ^ http://dinosaurus.bloguje.cz/748912-prvni-kosterni-pozustatky-dinosaura-v-cr.php
- ^ Ősi, A.; Prondvai, E.; Butler, R.; Weishampel, D. B. (2012). Evans, Alistair Robert. ed. “Phylogeny, Histology and Inferred Body Size Evolution in a New Rhabdodontid Dinosaur from the Late Cretaceous of Hungary”. PLoS ONE 7 (9): e44318. doi:10.1371/journal.pone.0044318. PMC 3448614. PMID 23028518 .
- ^ Ősi, A.; Prondvai, E.; Butler, R.; Weishampel, D. B. (2012). Evans, Alistair Robert. ed. “Phylogeny, Histology and Inferred Body Size Evolution in a New Rhabdodontid Dinosaur from the Late Cretaceous of Hungary”. PLoS ONE 7 (9): e44318. doi:10.1371/journal.pone.0044318. PMC 3448614. PMID 23028518 .
- Brinkmann, W., 1986. Rhabdodon Matheron, 1869 (Reptilia, Ornithischia): Proposed conservation by suppression of Rhabdodon Fleischmann, 1831 (Reptilia, Serpentes). Case 2536. Bulletin of Zoological Nomenclature 43: 269-272.
- ICZN, 1988. Opinion 1483. Rhabdodon Matheron, 1869 (Reptilia, Ornithischia): Conserved. Bulletin of Zoological Nomenclature 45: 85-86.
- Thescelosaurus! on Rhabdodon