若晃三昌
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若晃 三昌(わかひかり みつまさ、1943年11月14日 -没年不明 )は、高島部屋、熊ヶ谷部屋、再度高島部屋に所属した元力士。本名は戸田 秀男(とだ ひでお)。現在の東京都台東区出身。身長177cm、体重123kg。最高位は東十両11枚目。得意技は右四つ、上手投げ。
経歴
[編集]豆腐店の二男で、子供の頃から喧嘩っ早く気性の荒い性格であった。台東区立忍ヶ岡中学校から日体荏原高校では野球部に所属し、捕手として活躍したが、高校でも喧嘩っ早さで有名だった。若者頭を務めていた元十両・伊勢錦から高島部屋を紹介されたので、高校を1年で中途退学して入門した[1]。1960年3月場所に初土俵を踏む。同年、元大関・三根山の熊ヶ谷親方が独立して熊ヶ谷部屋を興す時に移籍した。その後、親方の名跡変更によって高島部屋所属となった。入門してからも気性の荒さは変わらず、1961年と1963年の2度にわたって破門を言い渡された程であった。それでも破門されることなく精進していき、1966年1月場所は7戦全勝で幕下優勝を果たし、翌3月場所に十両昇進(この時の四股名は三晃)。新十両の場所は3勝12敗と大敗し幕下に陥落した。幕下陥落後は6場所連続で負け越すなどで番付を下げていき、1967年9月場所は三段目まで陥落した。しかし、この場所を機に復調して巻き返していき、1968年11月場所は7戦全勝で2度目の幕下優勝を飾り、翌1969年1月場所に十両に復帰した。この場所は頚椎を負傷して11日目から途中休場して負け越し、またしても幕下に陥落。そして、同年5月場所に25歳で廃業した。廃業後は千代田区大手町周辺で屋台業を営んだ。
主な成績
[編集]- 通算成績:204勝194敗4休 勝率.513
- 十両成績:5勝21敗4休 勝率.192
- 現役在位:56場所
- 十両在位:2場所
- 各段優勝
- 幕下優勝:2回(1966年1月場所、1968年11月場所)
場所別成績
[編集]一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
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1960年 (昭和35年) |
x | (前相撲) | 西序ノ口14枚目 4–4 |
西序二段116枚目 5–2 |
西序二段71枚目 4–3 |
東序二段27枚目 3–4 |
1961年 (昭和36年) |
東序二段41枚目 2–5 |
西序二段69枚目 2–5 |
西序二段84枚目 4–3 |
西序二段37枚目 5–2 |
西三段目105枚目 6–1 |
西三段目42枚目 3–4 |
1962年 (昭和37年) |
西三段目61枚目 4–3 |
東三段目45枚目 2–5 |
西三段目58枚目 3–4 |
東三段目64枚目 4–3 |
東三段目53枚目 4–3 |
西三段目42枚目 5–2 |
1963年 (昭和38年) |
西三段目12枚目 3–4 |
西三段目23枚目 4–3 |
西三段目13枚目 3–4 |
東三段目21枚目 4–3 |
西三段目6枚目 6–1 |
西幕下67枚目 4–3 |
1964年 (昭和39年) |
西幕下59枚目 3–4 |
東幕下60枚目 3–4 |
東幕下69枚目 4–3 |
西幕下63枚目 3–4 |
西幕下73枚目 7–0 |
東幕下17枚目 4–3 |
1965年 (昭和40年) |
西幕下15枚目 2–5 |
西幕下27枚目 3–4 |
西幕下34枚目 4–3 |
東幕下30枚目 3–4 |
西幕下35枚目 4–3 |
東幕下30枚目 5–2 |
1966年 (昭和41年) |
東幕下21枚目 優勝 7–0 |
東十両18枚目 3–12 |
東幕下10枚目 2–5 |
西幕下19枚目 4–3 |
東幕下15枚目 3–4 |
西幕下18枚目 3–4 |
1967年 (昭和42年) |
東幕下23枚目 3–4 |
西幕下25枚目 2–5 |
西幕下47枚目 3–4 |
西幕下51枚目 2–5 |
西三段目10枚目 5–2 |
西幕下49枚目 5–2 |
1968年 (昭和43年) |
西幕下32枚目 4–3 |
西幕下23枚目 4–3 |
東幕下20枚目 5–2 |
西幕下11枚目 3–4 |
東幕下18枚目 4–3 |
東幕下14枚目 優勝 7–0 |
1969年 (昭和44年) |
東十両11枚目 2–9–4[2] |
西幕下8枚目 2–5 |
西幕下20枚目 引退 2–5–0 |
x | x | x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
改名歴
[編集]- 戸田 秀男(とだ ひでお)1960年3月場所
- 若三根(わかみつね)1960年5月場所 - 1962年5月場所
- 三晃 一人(みつひかり かずと)1962年7月場所 - 1968年3月場所
- 若晃 三昌(わかひかり みつまさ)1968年5月場所 - 1969年5月場所
参考文献
[編集]- 大相撲力士名鑑平成13年版、水野尚文、京須利敏、共同通信社、2000年、ISBN 978-4764104709
出典
[編集]- ^ 相撲人名鑑(若晃 三昌)
- ^ 頸椎捻挫により11日目から途中休場
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 若晃 三昌 - 相撲レファレンス