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2005年12月28日 (水) 12:16時点における版

香港国際空港
(啓徳空港)
(閉鎖)
Quick Info
空港種別 民間
開港日 1925年
閉鎖日 1998年7月7日
近隣都市 香港
市街地からの距離 0km
緯度 北緯22度20分
経度 東経114度11分
IATAコード HKG ICAOコード VHHH
滑走路
方向 全長 表面
13L/31R 3,390m 舗装
統計
1996年
乗降客数 29,500,000人
貨物 1.56トン

啓徳空港: 啟德機場, : Kai Tak Airport)は香港九龍地区にあった空港である。

概要

イギリス植民地であった1925年に開港した。その後、第二次世界大戦大東亜戦争)時に日本軍に占領された際に、滑走路が延長されるなど設備の充実が図られた。その後もジェット機の就航などに伴い滑走路が延長されるなど設備の充実が継続して行われ、1962年に正式名称が香港国際空港香港國際機場, Hong Kong International Airport)となった。

1998年にチェク・ラプ・コック島に新しい香港国際空港が開港し、7月5日に啓徳空港は閉鎖された。IATA空港コードはHKG、ICAO空港コードはVHHHであった。両コードとも、新空港に引き継がれた。空港の跡地には、公園およびショッピングセンター、高層アパート、オフィスなどが建設される予定である。

香港カーブ

啓徳空港といえば、大きく機体を傾けつつ九龍仔公園上空近辺で機体を旋回させ、ビル群すれすれの高さを飛行して着陸する「香港アプローチ香港カーブ)」が有名であった。香港アプローチは、香港を訪れる観光客や航空ファンには人気で、香港名物とも言われた。

しかし、パイロットにとっては相当な技量が要求されるものであり(カーブするアプローチのため着陸誘導装置を解除しなくてはならず、飛行すべき場所の目安となるようにチェッカーボードがビルの屋上などに取り付けられていた。それでも、アプローチに失敗し、着陸態勢をやり直したり、滑走路をオーバーランしたり、しりもちをついて着陸したりする飛行機が少なくなかった)。また、24時間空港と言うこともあり近隣住民にとっては騒音問題もあった。

主な事故

滑走路をオーバーランして海中に突入したり、着陸時にしりもちを起こすなどの事故は多かったものの、パイロットが過度に緊張するためか、着陸に失敗し市街地に突っ込むような事故は皆無であった。また当時は、着陸誘導灯と誤認しないために、香港内の全てのネオンは点滅させてはいけない決まりになっていた。

閉港後の変化

閉港後、ターミナルビルは取り壊されずに残され、香港政庁の合同庁舎(啓德政府大樓・Kai Tak Government Building)として、従前の設備を利用して税関や入国管理当局の訓練所などとして利用された。このほか、出発ターミナルだった場所にはゲームセンターや屋内ゴーカート乗り場などのアミューズメント施設も入居していた。だが、2004年9月頃から始まった工事により、現在では取り壊されてしまった。

市街地の上空を飛行機が通過する都合上、空港周辺ではビルの高さに制限が設けられていた。空港に近づくにつれて低いビルしか建てられないというものだったが、空港がなくなった現在はその規制も撤廃された。 そのため、例えば高級住宅地の九龍塘では、従来12階建て相当の高さに規制されていたが、現在ではそのうちの数軒が30階建て程度のマンションに建て替えられるなど、景観に変化が出始めている。

乗り入れ航空会社(一部)

ベースを置いていた会社

乗り入れ航空会社

関連項目