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2011年5月26日 (木) 02:34時点における版
NGC 4548 | |
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星座 | かみのけ座 |
観測データ | |
種別 | 棒渦巻銀河 |
赤経 (RA, α) | 12h35.4m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | +14° 30' (J2000.0) |
距離 | 5500万 光年 |
視等級 | 10.2 |
視直径 | 5'x4' |
物理的性質 | |
直径 | _ 光年 |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 | |
PGC 41934, M 91(?), UGC 7753, MCG 3-32-75, VCC 1615, IRAS12328+1446, ZWG 99.96 | |
M91は、シャルル・メシエが観測し番号をつけたメシエ天体の1つ。ただし、実際にどの銀河を観測したのか、完全には同定されていない。
かみのけ座にある棒渦巻銀河NGC 4548とする説が有力である。
メシエの報告
1781年、メシエによってM90などと同一の夜に発見された。しかし、メシエのカタログに記されている位置には天体が確認されず、行方不明のメシエ天体となっている。メシエは「おとめ座で星のない星雲。M90に先行。これより微か」としている。
同定に関する諸説
ジョン・ハーシェルは「NGC 4571? 微かで広がる。9等星が北に先行する。中心部は周囲から次第に明るくなっている」とした。シャープレーは彗星と見誤ったのではないかと推測した。ジャンジャリックはM58と見誤ったのではないかと述べた。テキサスのC・ウイリアムズはNGC 4548ではないかと指摘した。
彗星と見誤ったとする説は、彗星狩りの名人であったメシエがそのようなことをするのかという人もいる。また、NGC 4571は等級が12等で暗く、メシエの機械で見えたのかと反論する人もいる。逆にM97やM76という微光のものも見えたのだからそう言い切れないのではないかとする意見もある。M58ならばたやすく見える。
NGC 4571
NGC 4571は直径2'で小さく、周囲が微かで中心部が明るくなっている。外形はやや不規則。
小口径望遠鏡では楽に見える対象ではない。
NGC 4548
NGC 4548は口径10cmの望遠鏡で低倍率でたやすく見える。不規則な楕円の外形がわかり小口径でも見える天体である。だが、近くにあるM88やM90と比較すると一段と小さく淡い天体である。口径30cmになると中心部の棒構造も見え始める。
参考文献
- 中野繁 星雲星団の観測 恒星社、1978年
- 浅田英夫 星雲星団ウォッチング 地人書館、1996年
- ニュートン別冊 メシエ天体のすべて、2007年