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'''もしもピアノが弾けたなら'''('''-ひけたなら''')は、[[西田敏行]]のシングル「[[いい夢ろよ]]」のB面曲として発売された楽曲。
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== 解説 ==
== 解説 ==
作詞:[[阿久悠]] 作曲・編曲:[[坂田晃一]]による。
作詞:[[阿久悠]] 作曲・編曲:[[坂田晃一]]による。


元々は、[[1981年]]に放映された西田敏行主演の『[[池中玄太80キロ]]』第2シリーズの挿入歌として作られた曲で、同番組の主題歌の「いい夢ろよ」のB面として発売された<ref name="aisubeki">[[阿久悠]] 『愛すべき名歌たち -私的歌謡曲史-』([[岩波書店]] [[1999年]]7月19日) ISBN 978-4004306252 </ref>。しかし、視聴者からの反響が大きく、のちに主題歌となり、A面とB面の立場が入れ替わる形となった<ref name="aisubeki"/>。
元々は、[[1981年]]に放映された西田敏行主演の『[[池中玄太80キロ]]』第2シリーズの挿入歌として作られた曲で、同番組の主題歌の「いい夢ろよ」のB面として発売された<ref name="aisubeki">[[阿久悠]] 『愛すべき名歌たち -私的歌謡曲史-』([[岩波書店]] [[1999年]]7月19日 ISBN 978-4004306252 </ref>。しかし、視聴者からの反響が大きく、のちに主題歌となり、A面とB面の立場が入れ替わる形となった<ref name="aisubeki"/>。


作詞の阿久はその時代で旗色が悪くなっていた不器用な男に対する応援歌を書きたいという願いをドラマの主人公のキャラクターに託したという<ref name="aisubeki"/>。そして、歌詞に出てくる[[ピアノ]]は「少しばかり器用なサービス精神」との解釈でよいと述べている。
作詞の阿久はその時代で旗色が悪くなっていた不器用な男に対する応援歌を書きたいという願いをドラマの主人公のキャラクターに託したという<ref name="aisubeki"/>。そして、歌詞に出てくる[[ピアノ]]は「少しばかり器用なサービス精神」との解釈でよいと述べている。
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また、同年の[[第32回NHK紅白歌合戦]]に、西田はこの曲で初出場を果たし、阿久悠も同年の「日本作詞大賞」を受賞した<ref name="aisubeki"/>。
また、同年の[[第32回NHK紅白歌合戦]]に、西田はこの曲で初出場を果たし、阿久悠も同年の「日本作詞大賞」を受賞した<ref name="aisubeki"/>。


ちなみに、この曲の録音にて、イントロを含めてピアノ演奏を担当したのは、後に「[[渡る世間は鬼ばかり]]」([[TBSテレビ]]系のテレビ番組)の音楽担当、「[[題名のない音楽会21]]」([[テレビ朝日]]系のテレビ番組)の司会等にて一躍有名になった、ハネケンこと[[羽田健太郎]]である。
この曲の録音において、イントロを含めてピアノ演奏を担当したのは、後に「[[渡る世間は鬼ばかり]]」[[TBSテレビ]]系のテレビ番組の音楽担当、「[[題名のない音楽会21]]」[[テレビ朝日]]系のテレビ番組の司会等にて一躍有名になった、ハネケンこと[[羽田健太郎]]である。


== 収録曲 ==
== 収録曲 ==
#'''いい夢ろよ'''
#'''いい夢ろよ'''
#*作詞: [[阿久悠]]、作曲・編曲: [[坂田晃一]]
#*作詞: [[阿久悠]]、作曲・編曲: [[坂田晃一]]
#'''もしもピアノが弾けたなら '''
#'''もしもピアノが弾けたなら '''

2010年11月29日 (月) 08:19時点における版

もしもピアノが弾けたなら
西田敏行シングル
リリース
ジャンル ポピュラー音楽
レーベル CBS・ソニーレコード
チャート最高順位
最高順位4位
ゴールドディスク
第23回日本レコード大賞・金賞
西田敏行 シングル 年表
もしもピアノが弾けたなら
(1981年)
いかすぜ!この恋
(1981年)
テンプレートを表示

もしもピアノが弾けたなら-ひけたなら)は、西田敏行のシングル「いい夢みろよ」のB面曲として発売された楽曲。

解説

作詞:阿久悠 作曲・編曲:坂田晃一による。

元々は、1981年に放映された西田敏行主演の『池中玄太80キロ』第2シリーズの挿入歌として作られた曲で、同番組の主題歌の「いい夢みろよ」のB面として発売された[1]。しかし、視聴者からの反響が大きく、のちに主題歌となり、A面とB面の立場が入れ替わる形となった[1]

作詞の阿久はその時代で旗色が悪くなっていた不器用な男に対する応援歌を書きたいという願いをドラマの主人公のキャラクターに託したという[1]。そして、歌詞に出てくるピアノは「少しばかり器用なサービス精神」との解釈でよいと述べている。

また、同年の第32回NHK紅白歌合戦に、西田はこの曲で初出場を果たし、阿久悠も同年の「日本作詞大賞」を受賞した[1]

この曲の録音において、イントロを含めてピアノ演奏を担当したのは、後に「渡る世間は鬼ばかり」(TBSテレビ系のテレビ番組)の音楽担当、「題名のない音楽会21」(テレビ朝日系のテレビ番組)の司会等にて一躍有名になった、ハネケンこと羽田健太郎である。

収録曲

  1. いい夢みろよ
  2. もしもピアノが弾けたなら
    • 作詞: 阿久悠、作曲・編曲: 坂田晃一

カバー

  • 山本譲二(粋な別れ-もう一人の譲二) 1989年12月15日
  • Plastic Tree 2003年5月
  • 岩崎宏美(『Dear Friends II』)2003年11月26日
  • 五木ひろし(『阿久悠トリビュートアルバム-名作よ永遠に-』) 2007年9月21日
  • チェリッシュ(『チェリッシュCDBOX『L.O.V.E.』あの頃青春グラフィティ"あの日 あの時 あのメロディ"』) 2008年2月27日
  • 佐田玲子(『クリスマスコンサート2007 夢工房』) 2008年5月8日
  • キリンジ(『続・人間万葉歌~阿久悠作詞集』) 2008年9月27日
2007年には堀込泰行が第一生命CMソングとしてカバーしている。

関連項目

脚注

  1. ^ a b c d 阿久悠 『愛すべき名歌たち -私的歌謡曲史-』(岩波書店 1999年7月19日) ISBN 978-4004306252