氷川神社 (目黒区八雲)

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氷川神社
所在地 東京都目黒区八雲二丁目4番16号
位置 北緯35度37分7.8秒 東経139度40分15.9秒 / 北緯35.618833度 東経139.671083度 / 35.618833; 139.671083 (氷川神社 (目黒区八雲))座標: 北緯35度37分7.8秒 東経139度40分15.9秒 / 北緯35.618833度 東経139.671083度 / 35.618833; 139.671083 (氷川神社 (目黒区八雲))
主祭神 素盞鳴尊櫛稲田姫命大国主命
社格 旧村社
創建 不明
例祭 9月19日
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氷川神社(ひかわじんじゃ)は東京都目黒区八雲にある神社。八雲氷川神社とも称される。旧武蔵国荏原郡衾村、現在の目黒区八雲・東が丘柿の木坂自由が丘緑が丘平町大岡山に当たる地域の鎮守[1]

歴史[編集]

創建年代は不明である。衾村で代々名主を務めた栗山家に伝わる安政2年(1855年)6月の『宝暦歳代記』に宝暦7年(1757年)7月鳥居建立の記事が残ることから[2]、少なくともこれ以前である。同家所蔵の宝暦12年(1762年)の村絵図にも記載がある[3]。文化文政期成立の『新編武蔵風土記稿』には「草創の年歴詳ならず。されど境内のさまを見るに、年ふる松樹、その余諸木繁茂して、いかにも旧き社地と見えたり。」とある[1]

大正時代には毎晩12時頃から明け方3時頃にかけてこの木から呻き声が聞こえると話題になり、氷川様の呻り樫と呼ばれた[4]

社殿[編集]

  • 社殿 - 安政4年(1857年11月15日改修。
  • 拝殿 - 文化14年(1817年9月19日改修。当初藁葺だったが、戦後になり雨漏りが酷く、銅板葺で凌いでいたが、昭和51年(1976年)江中建設により全面的に改修、9月18日に落成式を行った。
  • 摂社後宮 - 創建年代は不明。足名槌命手名槌命倉稲魂命を祀る。昭和57年(1982年4月9日放火により焼失、同年再建された。
  • 赤樫 - 皮を煎じて飲むと癪封じに効があると伝えられ、参拝者により皮が剥がされた結果、現在根本のみ残存している。

金蔵院[編集]

氷川神社西隣にある寺院で、江戸時代には氷川神社別当寺であった[1]慶長5年(1600年)頃に頼栄が創建、享保年間に俊海が本堂を再建した。旧等々力満願寺末寺[1]文久2年(1862年)より別当不在で、存立が危ぶまれたが、明治に再興された。

交通[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 新編武蔵風土記稿 衾村.
  2. ^ 『目黒区史』資料編 p329
  3. ^ 歴史を訪ねて 呑川・立会川
  4. ^ 都新聞 大正3年5月21日「怪談氷川の杜」”. 古新聞百物語 (2011年4月12日). 2019年10月21日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]