小笠原明代

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小笠原 明代(おがさわら あきよ、1976年5月12日 - )は埼玉県さいたま市出身の現代の日本画家。

和紙無形文化遺産の細川紙)、膠、墨、顔料、岩絵の具を用いる。

経歴[編集]

1976年5月12日生まれ。さいたま市立大久保中学校埼玉県立浦和第一女子高等学校(定時制)卒業。

子供の頃より美術の成績も良く、賞をもらっていた。漠然とはしていたが画家になるのが夢だった。

中学校で摂食障害になり不登校をしていると時に油絵セットを母に誕生日プレゼントに買ってもらったのをきっかけに独学で油絵を描き始めた絵が、周囲の大人達には評判が良かった。

育った環境での人々の関わりによりから好きな事をやってはいけないと思い込み、本心を隠して絵を封印して資格を取って就職を考え調理師の道(華調理師専門学校)に進んだが、心身ともに体調を崩したのをきっかけに自分のやりたかった事を模索し、再び筆をとる。

画家になる事を目標にフリーターをしながら作品を描いていた。その後公募展に作品を出品する様になり、上野の東京都美術館や六本木の新国立美術館や銀座のギャラリーで作品を発表する。

発表する機会は増えたにも関わらず、子供の頃の夢だった「画家」には程遠く創作に行き詰まりを感じていた頃に、以前より興味のあった日本画の技法を学びはじめた。日本画の技法が性に合ったことと、和紙の柔らかな風合いが気に入りった為、それを機会に日本画家に転身した。そして更に、セルフアートマネージメントなどを学んだ。

丁度その頃、埼玉県立近代美術館での個展の際に百貨店での展覧会の出品を画商にスカウトされて以後、百貨店で作品発表をするようになる。

埼玉県比企郡小川町にある工房の和紙「細川和紙(小川和紙)」を支持体にして、縞模様(ストライプ)幾何形態を用いた背景やグラデーションや和紙何重にも重ねたりと独創的な作品作りをしている。

また、長年の摂食障害の経験から予防医学代替医療にも感心をもち、癒しの要素を取り入れた作品作りの探究をはじめている。

主な受賞歴[編集]

  • 2014年 - 第66回 三軌展 奨励賞受賞

代表的な作品[編集]

  • 「go around 」制作年不詳 油彩
  • 「招福宇宙金魚」2015年 日本画 
  • 「項-朱」2016年 日本画
  • 「Love  peacock」2017年 日本画
  • 「招福♡金魚」 2018年 日本画
  • 「Luna power」 2018年 日本画
  • 「金魚曼陀羅」 2018年 日本画
  • 「円宙-花神」   2019年 日本画
  • 「梓・浜茄子・五葉躑躅」2020年 日本画
  • 「五大陸の花」 2020年 日本画
  • 「星空で輪舞」2020年 日本画
  • 「Blue moon」2020年 日本画

展覧会[編集]

  • 2014年〜2016年 女流画家協会展[東京都美術館
  • 2013年・2016年 個展「小笠原明代日本画展」[銀座ギャラリーアーチストスペース]
  • 2015年 個展「小笠原明代日本画展」[埼玉県立近代美術館
  • 2015年〜16年  3人展「日本の昨日・今日・明日展」[ギャルリ青鞜/広島]
  • 2016年   3人展「日本の昨日・今日・明日展」[伊勢丹浦和店/埼玉]
  • 2016年〜2020年 個展「さひたま花巡り」[伊勢丹浦和店/埼玉]毎年開催
  • 2017年  グループ展「東急田園都市線27駅の絵画展27車窓物語」[東急たまプラーザ/神奈川]
  • 2017年  「〜伝統をこえて〜現代日本画3人展」[東急たまプラーザ アートサロン/神奈川]
  • 2017年  個展「祈りの季節」[ギャルリ青鞜/広島]
  • 2018年  グループ展 「平成動物図鑑vol.5」[福屋八丁堀本店 美術画廊/広島]
  • 2019年 グループ展「新緑のアートフェア」[ヒルトピアアートスクエア/西新宿]
  • 2019年 グループ展 「アート関ケ原」[阪神百貨梅田本店/大阪] [福屋八丁掘本店/広島]
  • 2019年 3人展「現代女流日本画展」 [東武百貨店船橋店/船橋]他多数開催
  • 2020年 個展「もう一つのさひたま花巡り」[埼玉伝統工芸会館/埼玉]
  • 2020年 グループ展「アートサファリパーク」[伊勢丹新宿本店/新宿]
  • 2020年 グループ展「和の美~NEOジェネレーション~」[美の起原/銀座]
  • 2020年 3人展「月に願いを」[伊勢丹静岡展]

他、展覧会、個展多数。

メディア出演歴[編集]

出典[編集]

公式サイト[編集]