公募展

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

公募展(こうぼてん)とは、美術館で開催される展覧会の一つで、広く一般から作品を募集、審査や受賞をともなう美術展である。フランスに於けるサロン展(サロン・ド・パリ)がその起源となり、日本でも公募展が発展した。美術家による団体(公募団体)が主催するものと、コンクール形式のものに分かれるが、一般的に「公募展」と言った場合には前者をさす場合が多い。団体系公募展は、その団体に所属する美術家によって審査されるが、コンクールの場合、展覧会主催者側に選ばれた一部の美術家、評論家、美術館学芸員等によって審査される特徴がある。前者は全員がそのジャンル(絵画、彫刻等)の専門家である上に、人数も多いが、後者だと人数は極端に少ない上、美術家がいない場合もあり得る。両者とも、優秀な若手美術家の育成を目的としている。前者は入選、受賞し、その団体の会員に推挙されることで、その後は審査員として若手を育成、会を運営していくシステムとなっているのに対し、後者は、入選、受賞が目的であり、通常、受賞後はその展覧会には出品しない。団体系公募展は、かつては東京都美術館、現在は国立新美術館を会場として、毎年同時期に開催するケースが多い。地方で巡回展を行う団体もある。ジャンルとしては、油彩水彩日本画洋画水墨画版画彫刻写真工芸陶芸立体デザインなどがある。団体によって、具象画が多いものや抽象画が多いもの、人物が多いものや静物画が多いものなど特色がある。

展覧会の種類としては他に企画展がある。

主な公募展[編集]

公募展   美術団体   創設年   創設者    備考
二科展 二科会 1914年 文展より分離
日本美術展覧会 日展 1907年 (文展として) 文部省(当時)
院展 日本美術院 1914年 (再興)
二紀展 二紀会 1947年
白日会展 白日会 1924年
国展 国画会 1926年
一水会展 一水会
光風会展 光風会 1912年
示現会展 示現会 1948年
創元展 創元会 1941年
自由美術展 自由美術協会 1943年
創日展 創日会 1994年
日春展 日春会 1965年
創画展 創画会 1948年
一陽展 一陽会 1955年
日彫展 日本彫刻会 1949年
独立展 独立美術協会 1931年
新制作展 新制作協会 1936年
春陽展 春陽会 1923年
主体展 主体美術協会 1965年
行動展 行動美術協会 1946年
三軌展 三軌会 1949年
日洋展 日洋会 1977年
東京展 東京展美術協会 1975年
東光展 東光会 1933年
たぶろう展 たぶろう美術協会 1965年
国際公募アート未来展
上野の森美術館大賞展
小磯良平大賞展
青木繁記念大賞西日本美術展 2009年
現代童画展 現代童画会 1976年
現展 現代美術家協会 1948年
現代美術コンクール
トーキョーワンダーウォール 2000年
シェル美術賞 1956年
神奈川県美術展 1965年
丹波美術大賞展 2006年
臥龍桜日本画大賞展 1990年
福知山市佐藤太清賞公募美術展 2002年
池田満寿夫記念芸術賞 1998年
出石磁器トリエンナーレ 1994年
リキテックス アートプライズ
産経国際書展 産経国際書会 1984年
新興書道展 日本書作家協会 1960年
毎日書道展 毎日書道会 1948年
読売書法展 読売書法会 1984年

関連項目[編集]